小説 ドキドキ!プリキュアあとがき
小説 ドキドキ!プリキュアのあとがきを書きました。
えっと、あと書きです。
これは、私にとって四冊目の小説になります。
最初に講談社さんから「プリキュアの小説、書きませんか」とオファーをいただいたのは、確か2014年の末頃だったと思います……えっ、十年前? どういうことだ? って、思うでしょ? 実は私、二度の大病を患いまして、執筆が完全に停まっていたのです。途中まで書いたけど、このままお蔵入りかなー。老後の楽しみとしてちまちま書いていけばいいかなー……なんて思っていたのですが、「プリキュア二十周年&ドキプリ十周年のタイミングで小説を完成させませんか」というありがたいお言葉を東映アニメーションの柴田さんからいただきまして、今回無事に上梓という運びになりました。思えば、noteのエイプリルフールネタとして出した「ドキドキ!プリキュアびっぐばん」から数えるとマジで構想&執筆十年ですよ。ぶっちゃけあり得ない。
書き始める前は、テレビシリーズの構成から外れてしまったありすの兄・ヒロミチが出せたらいいな、七つの大罪と言いつつシルエットしか出せなかったゴーマとルストもちゃんと活躍させてあげたいな、出来れば曖昧になったままの亜久里の誕生日を公式で確定させたいなとか、そのぐらいの軽い気持ちだったんです。
ところが、この十年の間に世界は随分と変わりました。
この場でひとつひとつ論うのは避けますが……一言でいうなら、今の世の中はかなり「息苦しく」なりました。マナたちが暮らす世界は2014年の設定ですが、小説は2024年という時代の空気を色濃く反映していると思います。そんな時代だからこそ、一人一人がプリキュアになった気持ちで立ち向かっていこうぜ! という願いを込めました。
最後に。首を長~くして待ってくれていた東映アニメーションの堀毛様、執筆を支えてくれた柴田様、面白いとほめちぎってくれた講談社の浅野様、いろいろと相談に乗ってくれた古賀監督、この小説のために素敵なデザインを描き起こしてくれたアニメーターの高橋晃様、ジョーカーなどの色彩設計をしてくれた佐久間様、本当にありがとうございました。
それでは、またあいましょう。
どこかも知らずいつかもわからないけれど。
いつか晴れたある日に……。
追伸。この小説は、私のライター生活三十五周年ということもあって、様々なイースターエッグを隠してあります。そのうちnoteで解説することがあるかも知れませんが、あなたも是非探してみてくださいね。