損害保険営業は早期退職の可能性大!損保知識を活かした転職や副業ライター業務も並行で進めています
私は大学を卒業してから今の会社に勤めて26年、損害保険業界で営業の仕事をしている男性です。
損保営業は早期退職が打診される可能性は極めて大きい!マーケット自体が縮小傾向
私は損害保険業界の会社に勤めています。
結論から言うと、早期退職を打診される可能性は極めて大きいと考えています。
その理由は1つではありません。
まず1つめの理由は、近いうちに世の中の仕組みを大きく変えると言われているAIの台頭です。
損害保険の営業とは顧客のニーズを的確に汲み取り、それに合った保険商品を提案する事にあります。
今までは損害保険の営業マンのスキルに任せて営業活動は行われて来ました。
けれどもそういったスキルをビックデータに積み上げていけば、わざわざ生身の人間でなくても、顧客のニーズに合致するベストな保険のアレンジというものは簡単に出来るようになるのです。
恐らくは損害保険業界において、営業マンに変わってAIが活躍するような時代が来る事はそう遠くないと思います。
そうなればもはや、私のような営業マンは、損害保険業界ではお荷物以外の何者でもありません。
早期退職の候補として真っ先にリストアップされるでしょう。
もう1つの理由は、日本の人口減少です。
損害保険会社は、日本の国内で営業をしています。
ですから、日本の人口そのものがマーケットになります。
けれどもそのマーケット自体は、どんどん縮小傾向にあります。
実際、日本の保険会社は今後の活路を海外に見出しており、特に東南アジアの現地損害保険会社を買収し、生き残りに必死になっています。
損害保険会社内部に目を向けてみると、外国語が堪能で優秀な若い人はどんどん海外駐在に出ており、日本国内に残っている人は、言って見たら海外で仕事が出来ない人に分類されてしまいます。
正直、定年まで残り少ない私が今、海外で仕事をする事など不可能と言っても間違いありません。
そうなれば、会社にとっては私のような50歳を過ぎた社員はやはりお荷物以外の何者でもなく、早期退職の候補として挙げざるを得ない存在なのだと思います。
早期退職を打診されたらギリギリまで粘る!良い条件を引き出せればベスト
もし、勤務先から早期退職を打診されたら、私はギリギリまで粘って早期退職に応じないと思います。
今の私の金融資産では、公的年金の受給が開始となる65歳まで食べていく事は到底出来ません。
ましてや、私にはまだまだたっぷりと住宅ローンが残っていますし、それに子供の教育費がかかるという状態にあります。
したがって、早期退職して欲しいと言われても、おいそれと応じられる状態ではないのです。
けれども、そのような状態でいつまでも会社に居残り続けられない事も事実だと思います。
早期退職を粘りに粘る事で、少しでも会社側から良い条件を引き出せたらとも思っています。
その良い条件とは、再就職先の紹介、そして退職金の大幅な上乗せです。
例えば、今の会社の系列先に再就職をさせてもらえれば、損害保険業界で培って来たノウハウ、経験を生かせると思います。
また、早期退職に応じる事で退職金の上乗せをしてもらえれば、そのまま会社に居残り給与を受けるよりも退職金の方が税制面で有利なこともあり、場合によっては私のセカンドキャリアにとっても良い条件と言える事もあります。
たまに、早期退職を促されて頑として会社に居残る人がいますが、それはそれで決して幸せな結果にならない事もあります。
例えば、早期退職を断った事で職場にとても居辛くなってしまい、結局はメンタルダウンをしたというケースも珍しくありません。
要は早期退職を促されたら、適度に粘ってなるべく自分にとって良い条件を会社側から引き出し、最後は円満退職をするというシナリオがベストなんだろうなと思っています。
早期退職の対策としては、副業を始めて会社以外の収入を得られるようにしておく
私は50歳を過ぎて、早期退職にいつなっても良いように準備をしています。
その1つが副業です。
今は会社以外でも収入を得られるように副業を始めました。
具体的にはライターの副業をしており、様々な記事の執筆に携わっています。
主に私が執筆するのは、損害保険などのリスクマネジメントに関わる記事を書いて、報酬を得ています。
この副業は、私が培って来た損害保険に関わるスキルと文章を書くというスキルが組み合わさって初めて出来る仕事になります。
損害保険のスキルに関しては十分なレベルです。
けれども、文章を書くというスキルはそれなりに訓練が必要でした。
ですので私はこの副業を始めてからは、勤めて文章を書く訓練を毎日、意識して継続するようにしていました。
この副業では文章を書くというスキルの構築も大切ですが、一方でクライアントの発掘もとても大切な要素になってきます。
いくら記事を書く能力が向上しても、結局は仕事がもらえなければ、それは絵に書いた餅となってしまう訳ですね。
そのために、私はそれまで不慣れであったインターネットを勉強し、ネット上でライターとしての仕事が得られるように知識を積み上げていきました。
また、現在の仕事関係のつてを生かして、損害保険に関する記事の執筆を求めているクライアントを紹介頂く事にも力を入れています。
つまり、副業を充実させるために、人間関係の構築に準備をしてきた訳です。
損害保険の記事を書く際、その内容をより説得力のあるものにするために、私はファイナンシャルプランナーの資格を新たに取得しました。
それまでは、損害保険の募集人資格を取得すればよかったのですが、ライターとして幅広い損害保険の話を書くためには、より守備範囲が広いファイナンシャルプランナーの資格が必要だったのです。
これらの早期退職に対する対策を通して、正直、私は50歳を過ぎた人間が時代の波にあらがい生き残っていくことは、本当に大変なことだなと痛感しました。
新たな仕事先で活かせるスキル:人と人とのつながり・本当の付き合い方
損害保険の営業とは、まさに人と人とのつながりがとても大切な仕事です。
私は主に、中小企業を対象とした損害保険営業に携わって来ました。
その営業の中では、社長と接することが多かったのです。
中小企業の社長といえば、まさに人生のいろいろな事を経験して来た人たちです。
決して上っ面な付き合いだけをしていたのでは、腹を割って話などしてくれず、結果的に仕事上のお付き合いなどしれくれません。
私はそんな営業を通して、人と人との本当の付き合い方を学んで、そして習得してきたという自負があります。
この経験は、早期退職をして新たな仕事についたとしても、とても有利なスキルだと思っています。
これからの世の中、たとえAIに人間の仕事が取られてしまったとしても、最後は世の中の中心は生身の人間である以上、そこで必要となるものは人との接し方を知っている事だと思っています。
私はこれまでの営業という仕事を通して、常に心がけて来たのは、取引先から絶対的な信頼を得るという事です。
信頼がなければどんなに良い提案をしても損害保険など、どの社長も契約はしてくれません。
世の中の仕組みが大きく変わり、あらゆる物事が今以上に合理的に判断されるようになっても、最後の決断は人間が行うものだと私は思っています。
ですから、早期退職で転職をしても、きっと私が今まで積み重ねて来た信頼を得る営業スタイルは、きっとどこかの場面でその力を発揮できるものと信じています。
後は私がどのような職場であればこの能力を引き続き発揮できるのか、きちんと判断出来る事が大切なのでしょう。
人間、ある程度の年齢に達すると妙にプライドばかりが高くなってしまい、そのプライドが邪魔をして新しい世界に飛び込めないという事が往々にして起こってしまいます。
結果的にそのような状況を自ら作り出してしまうと、それは自分の未来を壊してしまう事に他なりません。
私は自分自身がそんな事にはならないよう、無用なプライドは捨てて、新しい自分の力を思う存分発揮できるステージを曇りない目で見出せる努力をして行く事こそが大切と考えています。
それが、早期退職後も活躍出来る重要な事ではないでしょうか。