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アイドル彼女は素っ気なくて甘くて あとがき

こんにちは、

Staccatoです。


この度、長編作品

「アイドル彼女は素っ気なくて甘くて」が


無事に完結を迎えましたので

"あとがき"でも残そうかと思います。


何となく書きたくなっただけなので、

特に見なくても問題ないです。


その辺は読者さんの判断に任せます。




ーーーーーー




アイまい、

いかがだったでしょうか。


言い方はともかく、本作品は

私自身が最初に"ハネた"作品でした。


書くに至った経緯は色々有りますが

「万人受けして伸びる作品」を作りたい、


それだけの理由で

本作品の仮案が生まれました。


ここら辺の話はスペース等で

何度も話していることですので、


私と喋ったことある方は

知ってるのではないでしょうか。


最初は別に思い入れも何も無く

ただひたすら伸びそうなモノにする、


書き手になって半年くらいの私は

名声のみを考えていました。


純愛系のストーリーに

万人受けする世界観と設定を混ぜれば、


この界隈においては割と楽に伸びると

少なくとも私は思っています。


実際、伸びだけを考えていた本作品が、

まぁまぁ伸びたので説得力は有るかと。


こんなこと言ってますが、


読者さんは今後も好みの作品を

趣味の範囲で応援してれば良いし、


書き手さんは作品を書く際の感情が

楽しさ→義務感に変化する様を痛感し、


自分の好きなように作品を

苦しみながら書いたら良いのではないかと。


妄ツイを現時点で約3年書いてる、

おっさんの戯言とでも受け取れば結構です。




ただ、書いてくうちに

情は移っていくものでして。


私の作品を通して読者さんに

坂道グループのメンバーやそのもの、


ないしヒロインの「岩本蓮加」さんを

より好きになって欲しいな〜、と


かなり古くからアイドルが好きな

ヲタクの一派として、


素直にそう思うようになりました。


伸びとかを気にして作品を

書くことに疲れたってのも起因して、


途中からはある意味"初心"を忘れて

自分の好きなように気楽に書けました。


そういう心変わりが

伝わってれば良いな、と


書き終えた瞬間に

思った次第です。

私が一番好きな蓮加さん、
アイまいのサムネに使ったりしてます。




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感傷に浸るのはこれくらいにして、

ちゃんと裏話をします。


裏話はスペースでだいぶ話したので

私の知り合いには新鮮味無いかもですが、


その中でも何個かピックアップして

文面に記録しておこうと思います。




・裏話1.

「終盤のストーリーの予定を変更した」


"設定厨"を名乗る手前

作品を書く前に原案として、


私はストーリーの大方の流れを

決めることにしています。


それから必要な設定を

こねくり回して発展させます。


始まりと終わりを決めて、


それを繋げる大きな出来事を

フェーズごとにいくつか配置、


ストーリーに独特の色を付けるために

人物や世界観の設定を細かく考案、


みたいなイメージで

原案の作成を進行させます。


大概原案に則って

各話を書いていくのですが、


本作品の終わり方は

当初の予定から大きく変更しました。


変更を決めたのは

フェーズ4を書き終えた頃、


だいたい66話辺りでしょうか。


書いてくうちに読者の皆さんは

"幸せ"を期待してるんだろうなと、


空気が読めない私でも

何となく察していました。


しかもこの終わり方したら

絶対に大炎上間違いなし、


なので路線変更、

ラストはあんな感じになりました。


では、

原案のラストはどうだったかというと、


その内容を文章で残すと

多くの方が気を悪くすると思うので、


内容を明記するのは辞めておきますが

いわゆる"バッドエンド"です。


◯◯くんと蓮加さんの

幸せとは程遠いエンドです、


遥香さんが大きく関係します。

本作品で大活躍した遥香さん、
この方もヒロインが似合いますね。


詳細を聞きたい方は

スペースにでも来てください、


怒らないと保障してくれるなら

いくらでも話します。




・裏話2

「文の書き方を意図的に切り替えた」


本作品を見た方なら思うでしょう、

"昔と今の書き方違くね?"って。


そうですね、

めちゃくちゃ変わってます。


理由は至極単純で、

意図的に書き方を変えたからです。


変えたタイミングは、

フェーズ4の中盤くらいですね。


その時には書き手をやり始めて

1年以上経っていまして、


"Staccato流"の書き方が確立されていた

というのも無意識的な要因でありますが、


これまでの普遍的な

"純愛系"の書き方から逸脱して、


とにかく直接表現を避けて

◯◯くんたちの心情を不透明にしました。


わざわざこうしたのは

誰もが通る思春期らしいめんどくささ、


そんな支離滅裂なのに

ある意味では純粋な心情を、


皆さんにもっと深く

"妄想"して欲しかったからです。


それだけだとただの

読みづらい作品になってしまうので、


◯◯くんや蓮加さんの心の底の真意を

意図的に隠すような文章構成にし、


そして隠した気持ちを"参考楽曲"に

代弁してもらう形をとりました。


つまり◯◯くんたちの気持ちの答えが、

参考楽曲にあるということですね。


フェーズ3までも参考楽曲はありますが

ちゃんと読んでいる方なら感じるハズです、


どれも結構ド直球にストーリーを

表している曲だなーと。


フェーズ4からは参考楽曲の

立ち位置をさらに重要視して、


あー、なんか分かるかもしれない

みたいな感想を引き出せるようにしました。


というかむしろ

参考楽曲も聴かないと、


アイまいの魅力がだいぶ

削がれてしまっている可能性が有ります。


私がいつも口酸っぱく

"参考楽曲まで聴いてくれ"、と


言っていたのはこういう理由です。


どれも有名で素晴らしい曲です、

私個人の思い出もあったりします。


特に、本作品の全体イメージを

考える際の参考にした楽曲、


Marron 5の

「Sugar」は最高です。


本作品を読み返すときなどに、

是非お聴きくださいませ。




・裏話3

「ヒロインが蓮加さんな理由」


大前提としてStaccatoの中の人は、

"逆張り"思考の人間です。


…処女作が異能系な時点で、

お察しでしょうが。


本作品のヒロインを決めるタイミングで

もちろんこの逆張りスイッチは発動し、


他の書き手の方々がヒロインとして

書いていないメンバーにしたいな、と


そこで白羽の矢が立ったのが

「岩本蓮加」さんでした。

これも大好きな蓮加さん、
初恋の同級生感は世界最高峰。


結構意外ですよね、


当時、蓮加さんをヒロインに据えた

"純愛長編"ってあんまり無かったんですよ。


この記事を投稿している現在は

単発中編を出す方がかなり多いですが、


昔は長編を主体として

活躍されている方が多数派でした。


そんな環境の中でも、

ヒロインの蓮加さんは少なかったです。


上の方で私は昔からヲタクだと

別に自慢じゃなくて自虐として言いましたが、


そういえば蓮加さんは加入当時に

私が最初に好きになった3期生だったなー、


みたいな思い出もありつつ

あんま書いてる人が居ないからって理由で、


ヒロインが蓮加さんになりました。


今はその決断で

良かったなーと思ってます、


そんなに褒められた決め方ではないですが

蓮加さんを好きになってくれた方、


さらに好きになってくれた方が居れば

私はそれで幸せです。


みんなでリアルミーグリでも

行きましょう。




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はい、こんなかんじで

裏話も終わりまして、


あとがきも終わりたいと思います。


ここまで読んでくださった方、

損したでしょう、多分。


少しでも損を消し去るために、

ちょっとした後日譚でも下に書きます。


そちらも気になる方は

是非ご覧ください。




100話の長編作品、

完走できて良かったです。


おそらく今後、この作品を超える

純愛長編を出すことはできません。


それくらいにはちゃんと心を込めて、

作り上げた作品かなと感じてます。


妄ツイ界隈にちょっとでも、

名を遺せたら良いですね。


では、あとがきを終わります。


Staccatoでした。




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蓮加:ねぇ、◯◯~


◯◯:なんだよ、朝っぱらから。


蓮加:せっかくさぁ、お互い社会人になって"大人ラブ"できるようになったんだから、休日はデート行こうよ。


かれこれ"同棲"してから、

また年月が過ぎた。


そんな普通のある日、

寝癖を付けた彼女がのしかかってきた。


◯◯:大人ラブって…最近社会人になったの俺だけだし、あなたはかなり前から社会人ですよ。


蓮加:まぁ、細かいとこは置いといて、行こ行こっ!


お互いに少しずつ、

"結婚"を意識している気がする。


その気は俺だけなのかな、

いや、そんなはずはない。


いつもは明るくて

変な笑い方がチャームポイントの彼女だが、


いわゆる"恋バナ"をすると途端に

塩らしくなるのが最近のトレンド。


蓮加:そうと決まったら、準備するよ!


◯◯:まだもうちょっと良いだろ…


腹に乗っている蓮加を

すかさず抱きしめ拘束すると、


「あ、おい」と言いながら

抵抗する気は更々無いようだった。


蓮加:ひひ、あったかい。


◯◯:もう少しだけ、このままで良いでしょ?


蓮加:はいはい。そうだ、お仕事はどう?


◯◯:まだまだ新鮮だし、楽しいと思ってるよ。


彼女のちょっと早まった心音を

体の表面から感じながら、


さっきからこそこそとやってくる

くすぐりに耐え続ける。




蓮加:今任されてるのは、どんな仕事なの?


◯◯:言っても分かんないよ、蓮加には。


蓮加:バカにすんなっ


俺の脇腹を割と強めに殴り、

可愛い上目遣いのままキスをしてきた。


昨日の晩酌で結構酔っていたから、

その残りもあるのかもしれない。


◯◯:可愛いねぇ、朝から甘えんぼの蓮加さんは。


蓮加:先に抱きついてきたの、どっちですかぁ~。


こんなどうってことない会話も

だらだらと過ごすだけの朝も、


これからずっと続くことが

一番の幸せだったりする。


蓮加:いひひ、何か今日、◯◯のこと好きすぎる。


◯◯:あなた、まだ酔ってるだろ。


蓮加:そうかも~


◯◯:…


1日を過ごす権利も

長期的に見れば有限回、


だからといって切羽詰まって

日々を効率的に活動しよう、


そんな考えじゃなくたって

むしろ良いと思ってる。


◯◯:かく言う俺も、そんな蓮加が大好きだよ。


蓮加:…それなら"結婚"する?


◯◯:しよっか、結婚。


それなりの日々を、

蓮加と。


もう少しだけ

"大人"にステップアップして、


愛情の中で

暮らしていこう。




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続く…?

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