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デザイナーでなくても知っておきたい!プレゼン資料が見やすくなる配色の基本

最近ではビジネスシーンでも配色の重要性がよく語られます。プレゼン資料のパワーポイントやワード、エクセルなどでは、誰もが色を使ってそれなりに表現していることと思います。配色はデザインのイメージを与えるだけでなく、心理的に作用し、資料などの印象を左右する重要な要素となります。

そのため、基本的な色の知識を身につけることで、より見やすくより伝わりやすいデザインにすることができます。今回は、配色の基本的な用語とルールをご紹介します。

■配色の基本用語 ~色の三属性~

色は「色相」「彩度」「明度」と呼ばれる3つの属性を持っています。

<色相>
赤・青・黄色などの、色合い・色調のことです。色味の違いを円状に配置したものを「色相環」と呼びます。

<彩度>
色みの強さや鮮やかさの度合いのことです。より鮮やかな明瞭な色を「彩度が高い」、色味が失われるくすんだ色は「彩度が低い」と表現します。

<明度>
色の明暗の度合いのことです。明度が高い色と白に近くなり、明度が低い色と黒に近くなります。

■配色の基本用語 ~色相差による配色~

色相差に注目して、似ている色み同士や差が大きい色み同士の配色をすることで、調和が取れたまとまりのある印象、メリハリがあり強調効果がある印象を与えるなど、資料の見え方を調整することができます。

<補色>
色相環で、正反対の位置にある色同士のことです。補色同士を組み合わせることで、コントラストが強い配色になりとても目立ちます。

<対照色>
色相環で、120~150度の色相差がある色同士のことです。メリハリが出る配色になります。

<近似色>
色相環で隣り合った位置にある色同士のことです。近似色同士を組み合わせることで、落ち着いた色味になります。

■ブレゼン資料にも役立つ配色の基本ルール

1:色数は少なめに抑える

必要以上に色数が多いデザインは、目線も飛びがちで把握しづらい印象になります。配色が難しく感じるのは、たくさんの色を同時に使ってしまうときに多いのです。デザインの知識がない場合でも、使う色数を「ベースカラー」「メインカラー」「アクセントカラー」の3色でまとめると、資料が見やすくなります。

ベースカラー: 大きな面積を占める資料全体の背景色
メインカラー: 見出しや強調したい箇所に使用する色
アクセントカラー: 特に注目させたい箇所に使用する強めの色

2:色の配色比率「7:2.5:0.5」を意識する

ベースカラー、メインカラー、アクセントカラーは、7:2.5:0.5の割合をイメージして使ってみるといいでしょう。配色のバランスが整っていると、資料が見やすくなります。

ベースカラー: 約70%
メインカラー: 約25%
アクセントカラー: 約5%

3:補色と近似色の配色を知る

アクセントカラーに悩んだら、色相環で反対にある補色や、色相環の角度で120~150度の色相差がある対照色を取り入れてみると、デザインにメリハリが出てダイナミックな印象を作ることができます。

落ち着いた配色にしたい時は、色相環で隣り合った近い色の近似色を取り入れるとまとまりが出やすいです。

画像引用:色相環|武蔵野美術大学


■高級感を演出する色の使い方とは?

高級感を出したいときは、色数はなるべく少なくして、余白を多めにするのがポイントです。シンプルな高級感なのか、クラシックな高級感としたいのかなどによっても異なるものの、彩度が低い色、白・グレー・黒などの無彩色などを使い、落ち着いたイメージを表現する色を最低限で使用するとよいでしょう。

また、情報量を少なくして、余白を多く取って要素のまわりに余裕を持たせることで、上品な印象を与えることもできます。

■最後に~プレゼン資料が見やすくなる配色の基本~

ターゲットや商材、相手に与えたいなど印象によって、プレゼン資料などで使う配色は変わります。色が与える心理的効果や印象をよく理解した上で、デザインの目的を意識した配色を心がけるといいでしょう。

色々な配色を試してみて、配色の引き出しを増やしていくとカラーリングが楽しい作業になるはずです。ちょっとしたビジネスシーンにおける配色にも意味をもって使っていくと、よりいい資料やデザインに仕上がっていくと思います。

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