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【事実を見極める】どうする家康の話



今年も残り2週間ほどになりましたね。


今年の大河ドラマはタイトルの通り
徳川家康が主人公でしたが、
数年前の映画「関ヶ原」では、
関ヶ原の合戦で家康と争った
石田三成が主人公でした。


歴史を題材にしたドラマや映画は、
これまでに数多くありますが、
主人公が変わるとその描かれ方は
まったく別のものになります。


史実(事実)として
どちらが勝ったかに関わらず、
同じ関ヶ原の合戦であっても
家康目線のドラマを観ていると
家康が英雄であるように見えてきますし、
三成目線の映画を観ていると
三成が格好良く見えてくるものです。


客観的な史実や事実は一つであっても、
登場人物の立場や視点によって、
物語は全く別物になるんですよね。


これはドラマや映画だけでなく、
世の中でよく起こることだと思います。


大なり小なり揉め事があるとき、
一方だけの言い分を聞くと
他方がとても悪者のように
感じることがあると思いますが、
一方の話だけを聞いて判断をするのは
賢明ではないと僕は思っています。


ちょっとした小競り合いや
それに伴うただの愚痴であれば
聞いていればいいだけかもしれませんが、
起こっている揉め事が何かしらの
重要な判断に繋がる場合には
そういうわけにはいきません。


実際に起こる揉め事というのは
ドラマや映画ではありませんから、
起こっている出来事を
客観的な視点を持って
冷静に聴く必要があるのです。


しかし人にはそれぞれ個性がありますから、
良くも悪くも考え方や受け取り方には
癖や特徴があるものです。


揉め事などのように起こった出来事が
ネガティブであれば、悪気はなくとも
反射的に感情的になって、
事実に過度な脚色をしてしまうことも
あると思います。


たとえば、
「みんな〇〇と言っています」
と言われると、感覚的に大勢の人が
言っているかのように聞こえますが、
突き詰めてみるとその “みんな” とは、
その人の回りの2、3人だけ
だったりしますよね。


「絶対に〇〇だ!」のように物事を
主観的に決めつけて拡大解釈をしたり、
「普通は〇〇です」と自分だけの基準を
一般化する人もいます。


これは悪意がない場合がほとんどで、
防衛本能のように無意識的に
自分に有利になるような
言い方になってしまうのです。


非常時や感情的になっている時、
人には無意識的に出てしまう反応や
癖があることを知っておく必要があり、
問題解決や何かしらの判断を
しなければならないときは特に、
関係者各位、あるいは双方の話を
聞くことが鉄則です。


冷静且つ客観的に事実を見極めて
判断していきたいものですね。


とはいえ娯楽作品は
自分の好みや考え方で
楽しめば良いと思いますので、
残り僅かな家康目線の大河ドラマ、
僕なりに楽しみたいと思います。



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