【家系図をつくりました】ご先祖さまの話
今年の初めごろに、
家系図をつくった方の
お話を聞く機会がありました。
家系図は自分を起点に戸籍を遡って
取得することでつくられるのですが、
150年ほど経つとこの戸籍が
処分されてしまうらしく、
今残っている一番古い戸籍が
そろそろ処分されてしまうそうです。
「古い戸籍が処分されてしまうと、
ご先祖さまの戸籍が取得できなくなり、
家系図をつくるのが困難になる。
だから今のうちにと思って
家系図をつくってもらった」
これを聞いて、
僕も専門の方にお願いして
つくってもらいました。
お願いしてから半年ほどかかって
先日完成し、届きました。
まだじっくり見ることは
できていませんが、
感慨深いものがあります。
一代遡ると父、母で2人。
もう一代遡ると、
それぞれに父、母がいて祖父母は4人。
三代遡ると曾祖父母が8人。
一人の人間から10代遡ると
1,024人のご先祖さまがいて、
一人の人間から27代遡るとなんと、
ご先祖さまは1億3,000万人を超えます。
日本の人口が約1億2,000万人なので
ほぼ同じ数ですね。
僕の家系図では27代も遡ることは
できませんでしたが、
「ここに記されているご先祖さまの、
誰かたった一人でも違っていたら、
今の自分は自分じゃないのか…」
そう思うと脈々と繋がっている
この命は、本当に奇跡的なものだと
実感することができます。
そしてここからがおもしろいのですが、
実は家系図は、完成してからが
スタートだと聞きました。
戸籍では名前などしかわからないので、
何をしていた人なのか、
どんな人だったのかは、
当然窺い知ることはできません。
それでも家系図ができたら、
まずは両親が何をしていた人なのか、
職業などを書き加えていくのです。
両親、祖父母…と、遡れるところまで、
親戚に聞いたりと地道に調べて、
書き加えていきます。
そうすることで、
「自分はどうしてこの家系に
生まれたのか?
どんなご縁があるのか?」
と、自分が生まれた意味を
見いだすこともできるといいます。
もう一つ、これも聞いた話ですが、
ご先祖さまは自分たちと繋がっている
今生きている僕たちのことを、
応援したがっているんだそうです。
自分の子どもや孫はかわいいもので、
何かやりたいことや夢があったら
応援してあげたいものですよね。
それと同じで、遠いご先祖さまも、
僕たちのことをとても想い、
応援したいと思ってくれているそうです。
しかし、今生きている僕たちが
あまり意識していなかったり、
知りたいと思ってもらえないと、
なかなか応援しづらいそうです。
お墓参りに行ったり、ご先祖さまに
感謝の気持ちを持つことももちろん
大切で素晴らしいことですが、
家系図をつくって、
まずはご先祖さまに興味を持つことも、
きっかけの一つとして
とても良いと思います。
祖父母まではなんとか、
その人柄はわかりそうですが、
曾祖父母以上になると、
おそらく一気に難しくなります。
なかなか難易度の高いことですが、
どんな人だったのか、
できる範囲で調べてみると
とてもおもしろいと思います。
興味を持って調べてみることで
ご先祖さまが喜んでくれて、
しかも応援してくれるようになるなら、
今生きている僕たちにとっても
嬉しいことですよね。
僕も、話を聞ける親戚には
限りがありますが、
できる限りのことはしてみて、
少しでもご先祖さまのことを
知れたらいいなと思っています。
運送業をしていたご先祖さまがいたら
おもしろいなぁ(笑)。