「統計」で挫折を繰り返した文系ビジネスパーソンがたどりついた“本当に分かる”統計学入門書2冊
はじめに
こんにちは。STAです。これまでのキャリアの中で、業務上統計のスキルが必要となる経験が何度かあり、これまで無数の統計学の入門書を購入してきました(=たくさん挫折をしてきました)。その中で、ずば抜けて分かりやすく役に立ち、クオリティの高かった2冊をご紹介したいと思います。
2冊というのは理由があります。統計は「実践」、ビジネスに「使ってなんぼ」のスキルだと思います。この観点から、「理論」を学ぶ1冊と、「実践」に活かす1冊を厳選してご紹介します。
ちなみに私のバックグラウンドですが、数学に苦手意識はないものの文系人間です。上記の通り、業務上統計スキル(金融工学、保険数理の知識)が必要となる時期があり、統計に関する様々な書籍をむさぼり読んできました。統計分野の知識は人によって本当にピンキリですが、現在の私は、大部分の文系ビジネスパーソンには負けない、かつ大部分の理系ビジネスパーソンとの会話に食らいついていける、というレベルにはたどり着けたと思います。
「理論」を学ぶ入門書
それではまず、統計学「理論」を学ぶときに読むべき1冊です。
「完全独習 統計学入門」です。
使うのは中学数学でのみということで数式で詰まるところはありません。
度数分布・ヒストグラム、平均・標準偏差から始まり、正規分布、仮説検定・区間推定、最後はカイ二乗分布、t分布まで、全体がストーリーとして、約200ページの中にコンパクトに纏まっています。
ただこれだけの内容ですので、さすがに一読だけではダメです。内容的にはどんどん理解できるのですが、それがゆえか私の場合は1周目は途中で自分がどこにいるのか迷子になりそうになりました。そして少し前に戻って現在地を確認しながら1周目を読み通し、2周目、3周目でストーリーがしっかりと頭に入りました。個人差はあると思いますが、2・3周して頂ければ、頭の中に地図ができると思います。
「実践」に活かす入門書
次に、統計を「実践」に活かすために読むべき1冊です。
「Excelで学ぶ統計解析入門」です。
こちらも何回も版を重ねているところ見ますと、やはり多くの人に支持されている良書ですね。上記の「理論」を実際にどのように使ったらよいか、どのようなエクセル関数や機能を使ったらよいか、とにかく豊富な事例が掲載されており、エクセルのイメージ図を多数盛り込みながら解説してくれています。
こちらは最初から最後まで読み通すというよりは、常に傍らにおき、どうすればよいか困ったときに辞書的に活用するイメージです。
初歩的な話ですが、昔エクセルの大量のデータから度数分布表を作りたいと本書を調べた際に、「frequency」という魔法のような関数があると知り感動したことを今でも覚えています(笑)。
さいごに
以上、簡単ではありますが、個人的に超おススメの2冊を紹介させて頂きました。ちょっと脱線しますが、昔数学の力を高めたくて「アクチュアリー」試験の数学の勉強をしたことがありましたが、私には難易度が高すぎて、また出題範囲も不必要に広すぎて、これは完全に失敗だったと思っています。本職のアクチュアリーの人たちも、この科目に苦戦する人が一定程度いると聞きます。
一方で、私は受けたことはないのですが、統計系の検定試験はいくつかありますので、これらをうまく活用してスキルアップを図るという手もありそうですね。私は今の会社からの推薦(命令?)もあり、「データ・サイエンティスト検定」をそのうち受けることになりそうです(笑)。
一緒に頑張りましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。
STA