臨床実習+αの体験
皆さん、いかがお過ごしですか。
言語聴覚士(ST)の八田です。
今日は学生時代、養成校で体験した
ことについて書きます。
言語聴覚士における臨床実習
まず、言語聴覚士における臨床実習
の内容について紹介します。
カリキュラムは学校によって異なる
と思いますが、基本的な臨床実習は
「見学実習」「評価実習」「総合実習」
の3種類あります。
私の通っていた学校では、以下の
ようなスケジュールで実習があり
ました。
1週間の見学実習
(早い段階1年生の夏)
評価実習
(1年生の冬に5週間)
総合実習
(2年生の夏に8週間)
体験学習
カリキュラム上の正式名称や位置付け
はもうはっきり覚えていないのですが、
上記の臨床実習に加えて、色々な
体験をさせていただいた記憶があり
ます。
人工喉頭の方の会
その中の1つが、人工喉頭を使われ
ている方の会の見学でした。
人工喉頭という機器があります。
喉頭ガンなどの理由で喉頭を摘出した
方たちの発声を補助するものです。
色々な製品がありますが、下記は
ゼルボックス デジタルという
人工喉頭です。喉に当てて使います。
会では、声を失った方が、お互い
助け合いのもと、コミュニケーション
で必要な声の訓練をされておられる
ところを見せていただきました。
また、グループにわかれ、人工喉頭を
実際どう使われているのかを教えて
いただきました。
【通常の発声】
(電動式人工喉頭ユアトーンのHPより)
【電気式人工喉頭を使った発声】
(電動式人工喉頭ユアトーンのHPより)
訪問リハビリにおいて
私は、今、病院を退院されお家での
生活に戻られた方と一緒に人工喉頭
での会話練習をしている方がいます。
「会にも行けたら良かったけど、
ちょっと遠くてね。」とおっしゃって
おられました。
おわりに
私は病院勤務時代には、脳血管障害
や誤嚥性肺炎の方が多く、人工喉頭
を使ってリハビリをする方とお会い
した事がありませんでした。
初めて担当させていただく時に、
学生時代体験させていただいた事を
思い出しました。
色々な体験をさせてもらえた事が
ありがたかったと思います。
またの機会に人工喉頭やリハビリ
について書きたいと思います。