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言語聴覚士の初めてのスイッチ作り

皆さん、いかがお過ごしですか。
言語聴覚士(ST)の八田です。
早いもので、今日から2月ですね。

昨日は、NPO法人 ICT救助隊さん
主催の「超初心者向け手作り
スイッチを作ろう」zoom に参加
しました。

NPO法人 ICT救助隊とは?

難病患者さんや重度障害者の方の
コミュニケーションを、ICT
(情報通信技術)を活用して支援
するNPO法人です。

私は、病院を退職して訪問にきて、
神経難病の方を担当することが
とても増えました。

ご利用者さんによって、いろいろな
コミュニケーションの方法があると
思います。

透明文字盤、意思伝達装置、iPadの
活用法等、病院では殆ど経験があり
ませんでした。

色々なテーマで研修されています。
毎回、丁寧にわかりやすく教えて
下さり大変勉強になっています。

スイッチって?

周囲へ発信するコミュニケーション
が困難となる理由は一般に「身体
(上肢)障害」「言語障害」の
いずれか(または両方)が原因です。

手の不自由な方は、TVのリモコンや
PCのキーボード等の操作が困難、
呼び出しブザーが押せずに困る、
という場面が出てきます。


発声発語が難しい方は、音声での伝達
補うために、特殊な入力方法とそれに
対応した電子機器を使えば、伝える事
が出来るようになります。

それらを使用する時にはスイッチが
必要になります。


スイッチと確認用ライトを
作ってみよう

今日は中学生以来初めて半だごて
を使う実習だったので、不器用な
私はかなり不安でした。

(今まで救助隊さんの研修に色々
出ていたので、作る物のイメージは
持ててはいましたが。)

今回、この工作の研修をオンライン
でやるのは初めてだったそうですが、
説明がわかりやすい!
不器用な私にも作れました。

これはカメラフィルムケースを
使って作ったボタンスイッチです。

5歳の長男に押してもらいました。

これは、スイッチ操作や動きを確認
するためのドームライトです。
ボタンスイッチを押すと光ります。

母が作ったこのスイッチを見て、
「これ、お母さんが作ったの?」と。
一瞬で、子どもたちの私を見る目が
尊敬の眼差しに変わりました(笑)

発泡スチロールを使った
マイクロスイッチ

こんなスイッチも作りました。
発泡スチロールは簡単に接着剤で
くっつくので、その方の動作に合わせ
自由に作り替えられます。

もう1つスイッチ作る予定でしたが、
部品が足りず、後日となりました。


おわりに

今回作ったスイッチ等は救助隊さん
に連絡して購入することも可能です。

今回参加してみて、私たちSTも
スイッチ作れるようになりましょう、
と言うつもりは全くありません。

大事だなと思う点は2つ。

・どういう物があって、どう使える
のかを知っておく。

使える機能があるのに支援者が
知らなかったから、導入出来なかった
ということがないようにする必要が
ある。

・出来る人と知り合ってお願いする。

自分に出来るところには限りが
あるので、頼める人との繋がりを
持つ。

これが大事なんじゃないかと。


いい感じにスイッチが作れて
嬉しいです。

先週の訪問であるご利用者さんと
ご家族と話をして、スイッチで
やってみたいことがあります。
今週持っていきます。楽しみです。

では。2月も元気で参りましょう。






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