在宅低栄養のご利用者さんのエネルギーアップの工夫例
皆さん、いかがお過ごしですか。
言語聴覚士(ST)の八田です。
今日は訪問管理栄養士さんと
言語聴覚士が訪問していた方で
中々食事量がアップしなかった方に
使用した市販品の例を紹介します。
在宅高齢者の低栄養
国立長寿医療研究センターが、在宅
療養患者である高齢者990名を対象に
した調査があります
簡易栄養評価表(MNA‐SF)による
調査では低栄養の者は36.0%、
低栄養のおそれがある者は33.8%
中でも80歳以上の年齢が高いほど
栄養状態は悪く、要介護度が上がる
ほど低栄養の割合は高くなるとの
結果でした。
エネルギーアップの一例
お家では、カロリーとタンパク質を
多く摂ることが重要です。しかし、
なかなか食事量が確保できないと
いう方が多いというのも事実です。
エンシュアH 250ml で375kcal
こちらは、主治医の先生からの保険
診療処方が必要ですが、飲まれている
方が多いです。
ご飯に合うソース 1袋60kcal
ご飯が食べられる方には、こんな物も
あります。嚥下障害があるとふりかけ
は難しい方が増えますが、ソースタイプ
なので、食べやすい方もいます。
粉飴
こちらは、小袋と大袋があるのですが、
・100gあたりのエネルギーは砂糖と
ほぼ同じ。(384kcal/100g)
・甘みは砂糖の約1/8。低甘味なので、
たくさん食べられます。
・顆粒タイプなので溶けやすく、
さまざまな料理に使えます。
個人的には、粉飴が使いやすいです。
甘いものが苦手な方でも比較的に
受け入れが良いです。
また、量が取りにくい方の場合、
普段のお茶やお水に混ぜて出すと
新たに何か飲まないといけないと
いう負担が少くて済みます。
おわりに
今日はお家でのエネルギーアップの
工夫の一例をご紹介しました。
嚥下障害の程度、食事の摂取量の変化
を考慮して、少しでも栄養がアップ
するように日々考えています。
また、私はその方に応じたリハビリ
テーションを立案し、実施します。
ご本人やご家族とお話をしていると
お家で作る食事の工夫、市販品活用、
あとは食事の環境も大切だなと思い
ます。
美味しく食べて、その人らしく
生活していける支援がしていける
ように引き続き頑張っていきます。