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俳優愛がいっぱいに詰まった映画『バイプレイヤーズ 〜もしも100人の名脇役が映画を作ったら〜』

最近では、テレビドラマを見る際には録画やザブスクで見ることがほとんどである。
その際、制作側には申し訳ないけど、次の話を早く見るために、オープニングやエンディングをスキップする癖がついている。

しかし、唯一最近見たドラマの中で、オープニングとエンディングをスキップせずに見たドラマがある。

それが『バイプレイヤーズ』である。

おじさんたちがスーツを着て、ゆっくり歩く
姿は何回見てもかっこよい。
見てきたドラマの中で一番かっこよくて好きなオープン。

バイプレヤーズは2017年の「バイプレイヤーズ〜もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら」から始まる。そして、2018年に2シーズン目「バイプレイヤーズ〜もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら〜」が放送されるが、まさかの放送途中で大杉漣さんが亡くなってしまう。
これで、バイプレイヤーズは終わるとは思ったが、2021年に「バイプレイヤーズ〜名脇役の森の100日間〜」が放送され、そして、その続きが本作である。

名脇役の人たちが本人役を演じるという今まで見たことないドラマで、それは演技なのか自然な姿なのか分からず、まるで自然体の姿を見れている気がして非常に好きなドラマだった。


物語は都心のスタジオが使えない時に利用されるというバイプレウッドというバイプレイヤーズが集まるスタジオが集まった森で、100人のバイプレイヤーズを使って映画を撮影しようとするが、さまざまな困難が待ち受けている話。


一応、ドラマ『バイプレイヤーズ〜名脇役の森の100日間〜』の続きであるが、ドラマは見ていなくてもストーリーは分かる内容である。

見終わって思うのは俳優愛にいっぱいに溢れた映画。
エキストラではなく、100人の俳優を集めた映画ってこれまであったのか分からないが凄い規模だ。

ドラマは基本、田口トモロウ、松重豊、光石研、遠藤憲一と名バイプレイヤーが軸に描かれた話となっていたが、映画では20〜30代を含めた若手のバイプレイヤーも含めた作品となっている。100人規模かつドラマ番と映画をまとめて撮影する必要があったため、撮影のスケジュールはかなり大変だったみたい。

見どころは3つ。
まずは100人のキャスト陣。
100人も登場しているのに、それぞれ印象的な場面があり、本当に凄いと感じた。

次に役所広司のマイクを持つ姿。
あの役所さんがスタッフの仕事をさせられるというシーンは貴重で、笑えます。
映画見終わった後に、ドラマを見返したらドラマのシリーズ1の1話目のゲストが役所広司で、あーここからつながっているかと思うとまた沁みます。

そして、バイプレイヤーズの過去の写真シーン。自分は最後に映る俳優さんを見て思わず涙が出てきました。やはり大杉漣さんの映画だなって。


やはり本作は俳優愛と大杉漣さんの想いを映像化した作品だと思う。
バイプレイヤーズのドラマが始まった頃から、映画化できたらいいねって話されていたらしく、それがついに映画化されるとは。
ぜひ大杉漣さんのもとへ届いてほしいと思う。


バイプレイヤーズ〜名脇役の森の100日間〜を見た人であれば見てほしいし、ぜひパンフレットも見てほしい。

パンフレットには、バイプレウッドで撮影されている16番組の説明、そして100人のキャストの紹介とドラマ好きならより楽しめる一冊だと思う。個人的には「わたしの番です」の説明が面白く、本当に見たいと興味が湧きました。

BGMに10FEETの「ヒトリノセカイ」「FIN」「アオ」、竹中ピストルの「Forever young」「ゴミ箱から、ブルース」「今宵もかろうじて歌い切る」creepy nutsの「who am I」をリピート再生しながら、パンフレット読むと最高です。

バイプレイヤーズの雰囲気が大好きで、こんなおじさんたちにいつかなれたらいいなって憧れる。

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