素手による格闘術
銃器の発展により徒手格闘は訓練時間を短縮されるなど軽視される傾向にある。しかし、先のベトナム戦争の例のようにはっきりと言える事は、依然として徒手格闘は兵士が信頼を置く戦闘術としてなくてはならないものである。
軍事に利用される素手の戦闘術は中国武術やボクシング、キックボクシングの技を多く取り入れている。中国武術などは自己防衛の側面が強いが実践面でも自己防衛を遥かに凌ぐ威力がある。護身術の理想系は敵の攻撃を退けることであり、できれば敵に危害を加える事も避けたい。それに比して軍隊の格闘術は敵に致命傷を与える事を主眼としていて敵の命を気遣うことはない。敵に速やかに最大限のダメージを与え報復は最小限に留めること。つまりは軍隊格闘に於いては敵を殺害することが唯一正しい目的である。
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