STにとって結局ハンドメイドが必要で大事ってこと
言語聴覚士になって10年以上経ちますが
リハビリ業界に機器導入が多くなる中
STが作る患者さまに応じた
コミュニケーションや生活における代償手段
って機器には敵わないと私は思う
もちろん、機器の方が便利で適応しやすいこともわかるが
症状は人それぞれで高性能が適応できない人もいる
家族や介護者の協力が必要であるが
新型コロナにより面会が困難な施設入所者にとって高性能機器が使いきれない現状もある
今、私が担当している患者さまもそう
彼女は進行性疾患を患っており
どんどんコミュニケーションが取れなくなっている
大学病院も関わっておりコミュニケーション機器が導入されたが
彼女は「使ってない」「スタッフが使ってくれない」と言う
介護者が高齢の場合、機器に対し抵抗感がある人も多い
彼女はもちろん、機器の使用は完璧であるが
機器をセッティングし使える状態に動かす身体能力はない
結局、介護者などスタッフにセッティングしてもらわないといけないが
手間がかかることから遠慮も生まれてしまっている
彼女と話し合った結果
コミュニケーションノートの改良をすることにした
元々コミュニケーションボードを使用していたが上肢機能の低下から伝達に時間がかかり疲労も出やすくなっていた
彼女の苦手な動き、疲労を考慮して作成
サイズ感を小さくしたり使用頻度が多い内容を聴取しアレンジしたりと
患者さまオリジナルのものを作る
アナログかもしれないが
結局一番使いやすい
残業時間削減など働きにくい部分も増えた
リハビリ業界ではあるが
こういった小さな作業、努力はこの先もなくならないと思う
AIにSTは負けない。
そう思いながら、毎日患者さまの為に手作業を続ける毎日です。
me;でした。