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開いた扉、その先へ(弟組編)

前回投稿分、お読み頂いた方はありがとうございます。
嘘みたいな本当の話ですが、実はあれでも相当削りました。


思いがけず前後編になってしまった為に、自分の気持ちの重さと、JO1がわたしの心に占める割合の大きさに改めて気付かされました。きっとこの1週間、ほとんどのJAMの皆さんがそうだったように。



※以下、セットリストやメンバーの発言等を含む文章があります。DVD/Blu-ray発売までネタバレを見たくない方はご注意ください。




翔也。


シンプルに、本当にかっこよかった。普段とのギャップにいちばん驚かされたのはあなたでした。あんなに儚くてどこかこの世のものではないような空気を纏っているのに、握ったマイクに吹き込まれる声は堂々として、心臓に直接届くような響きで。そして、スイッチが入った翔也は本当にすごかった。会場のJAMに呼びかける声の熱量が圧倒的に高くて、それに同じ熱量で声援を返せないのが本当に悔しかった。

何より翔也のアレンジ力の高さにも驚いたし、翔也の声に呼応してすぐに同じテンションに持っていけるラップ班の順応性の高さにも驚いた。その頂点がSpeed of Lightで、音源で聴くよりもずっと力強く聴こえる翔也の声、それに応える祥生と汐恩の声に胸が震えた。翔也のスイッチが入った瞬間、JO1全体の勢いが一気に増すのが目に見えて分かることで、翔也が担うものの大きさを感じられた。自称サブリーダーって言われ続けてきたけど、名実共に、翔也は真のサブリーダーだと思ってるよ。

初日の挨拶、溢れる涙を一生懸命拭いながら「これからも着いてきてくれますか?」って聞いてくれたね。その涙と震える声で、今までどれだけ翔也が不安だったのかが伝わってきて、涙が止まらなくなった。でも、翔也がずっと聞きたかったそのままの気持ちでもあるんだろうなと思った。

あの時は声に出して答えられなくてもどかしかったけど、気持ちは伝わったかな?ちゃんとそばにいるよ。いつも翔也を、JO1を見守ってる。もうあんな風に泣かせないように、これからもっともっと気持ちを伝えていくから。




祥生。

スクリーンに映った姿を見て、「本当に美しい人」という印象を持った。景瑚が絵画的な美しさなら、祥生は二次元的な美しさ、とでも言うべきか。ふと目を伏せた時の睫毛の長さと、Designのポジショニング変更時に見せた流し目の妖艶さが忘れられない。

公演が進むごとにラップのアレンジがどんどん増えていったのも印象的だった。また、翔也の煽りに応えるのがいちばん早かったのも祥生だった。未経験のメンバーよりも場数を踏んでいる分、パフォーマンス中でも本当によく周りが見えていたし、ファンサービスにも照れがない。彼はいわゆる現場で沼に落ちるタイプだと思う。

メンバーを見る目の温かさが際立っていたのも祥生だった。Blooming Againの「Around 君の側にいよう」という歌詞に合わせて、祥生が隣の汐恩を見つめて、ふたりで笑いあっていたり。アンコールのREAL後に吹き出す紙吹雪をキャッチして「取れた!」と喜ぶ翔也の声を逃さず聴いて、「すごいなあ」と答えてくれたり。祥生の優しい笑顔がメンバーのそばで咲く瞬間がとても微笑ましくて、こんな風にずっと笑っていてほしいと願った。

わたしは勝手に、泣くなら祥生かななんて思っていたけれど、一度も泣かなかったね。見た目は繊細だけど、心が強くて芯の通った祥生の存在は、これからもメンバーを支えてくれると思う。そんな祥生を、わたしも支えていけるようにがんばるから。声が出せないわたしたちのために、どうすれば一緒に盛り上がれるか考えてくれたこと。「今度は碧海も」と何度も口にしてくれたこと。本当にありがとう。




汐恩。


OH-EH-OHの碧海のパートカバーでモニターに大きく抜かれた汐恩の表情を、今でも鮮明に思い出せる。白い肌に似合う綺麗な金髪の間から、力のこもった大きな目がまっすぐにこちらを見据えていて。モニター越しなのに、まるで目の前に立っているかのような迫力が感じられて、このライブにかける汐恩の想いをひしひしと感じたことを覚えている。

大きな体を惜しみなく使って、堂々と踊る汐恩の存在感は圧巻だった。DesignからSpeed of Lightという今回のセットリストの中でもトップクラスに激しいダンス曲の連続でも、スタミナが途切れていないのが見ているだけでも伝わってきて。ただ立っているだけでも華のある汐恩が、顔に汗を浮かべながら全力で歌い、踊る様はハッとするほど美しい。「静の美」が瑠姫なら、「動の美」は汐恩だと思う。

オーラスの最後の挨拶で、夢の始まりを教えてくれたね。ステージの上に憧れた汐恩が、JO1になるまでに歩んだ道が平坦ではなかったことは知っていたつもりだったけれど、「死にたい」とまで思うほど追い詰められていたとは思わなくて。いまわたしたちの前で歌って踊って笑ってくれる汐恩が、一歩間違えたらこの世にはいなかったかもしれないと思うと怖くなった。

あの日、ステージの上から見えた景色はどうでしたか?揺れるペンライトは、JAMが汐恩を想って作った色とりどりのスローガンは、汐恩の目にどう映りましたか?今日まで生きて、夢を追いかけてよかったって、少しでも思わせることができましたか?あなたがいるだけで幸せだと笑ってくれる人がたくさんいること、どうか忘れないで。




碧海。

会いたかったなあ、と思う。碧海がいるべき場所が空いているのを見たとき。碧海のパートで碧海の声が聴こえなかったとき。「寂しい」とか、「会いたい」とか、言葉にしてしまうことで本人に負担がかかってしまうのではないかと怖くて、なるべく言わないようにしていたけれど。どうしても、ステージの上に立つJO1の中に碧海の姿を探してしまった。

デジタル社会は便利だけど不便でもあるから、届けたい言葉も届くべきでない言葉も、簡単に目に入ってしまうよね。ひとりでは自分の心を守ることはとても難しいかもしれないけれど、どうかがんばらないで。碧海が戻ってくる場所は、JO1とJAMが守り続けているから。

See youの意味は、「またね」でしょ?




まめちゃん。


我らが最強マンネは、歌もダンスも最後の最後までパワフルだった。一生変わらないポリシーに「常に全力」と挙げていたように、どの曲でも全身全霊で臨んでいるのがひしひしと伝わって。10代の体力と勢い、10代には見えない気迫と色気、相反する魅力が作り上げる「豆原一成」というアイドルは、圧倒的な力強さと存在感で常にJO1を引っ張ってくれているように思う。

オーラスのツカメは、今まで見てきた中で1番と言っていいほどのパフォーマンスだった。JO1のデビュー曲はPROTOSTARだけれど、始まりの曲はツカメだと思っているからこそ、約2年間の不自由な活動を経て大きなステージの上で披露するツカメがどれほど感慨深いことか。センターに堂々と立つまめちゃんが、大サビ前カメラに背を向け両手を広げたときに感じた何ともいえない頼もしさに、心をギュッと掴まれた気がした。

それまでずっと涙を見せなかったまめちゃんが、最後の最後で見せた涙。最年少ながら、割といつでも冷静なイメージがあったまめちゃんが、涙声で過去の話を聞かせてくれたことにとても驚いた。驚いたと同時に、本当にJAMを信頼してくれているんだなと嬉しくも思った。JO1結成当時まだ高校生だったまめちゃんの背中に、どれだけ大きなものを背負わせてしまったのだろうと勝手に悩んだこともあったけれど、わたしの想像以上に強くて賢い人だと改めて気付かされた。

公演中、何度も何度も手を振って、嬉しそうに笑ってくれたね。その笑顔を見たとき、まめちゃんがそんな風に笑ってくれるなら何でもしたいと思ったよ。構いたがりなお兄ちゃんが10人もいて大変だけど、みんなまめちゃんがかわいくて仕方ないから。どうか広い心で、許してね。





拓実。

ステージの上に立つ姿を見て、この人を応援すると決めたことは間違いじゃなかったと思った。

目線ひとつ、指先の動きひとつ、声の出し方ひとつ取っても、3日間すべて受ける印象が違った。曲の雰囲気・世界観に入り込む力が圧倒的で、今にも泣き出しそうな切ない顔をしていたと思えば、次の曲では優しく微笑んでいたり。感受性が豊かでいろんなアンテナを張っているから、同じ曲でも繰り返しパフォーマンスする中でどんどん進化していくのが伝わって、目が離せなくて。

反対にJAMへの挨拶になると、途端に照れ笑いが止まらなくなる姿は、堂々としたパフォーマンスからは想像できないぐらいに愛おしくて。目を見て話すことさえ未だに緊張すると恥ずかしそうに笑った表情で、どれだけJAMを大切に思ってくれているかが伝わった。

MCタイム中、実は1番声が聞こえたのも拓実だったね。左右のメンバーの声がよく聞こえていて、ちゃんと周りを見ていて。あまり目立って発言をする方ではないから気づきにくいけれど、実は賢くて器用な拓実の一面をたくさん見ることができて、本当に嬉しかった。わたしが好きになった拓実が、ちゃんとそこにいてくれた。


きっと他の人より出会うのは遅かった。ずっとジャニーズ事務所のアイドルを追いかけていたし、勝手に苦手意識があったジャンルだから、積極的に触れようとしなかったこともある。見つけ出すのに時間がかかったせいで、リアルタイムで知ることができなかったことも、たくさんあると思う。ただ、それを悔やむことはない。

誰かに出会うことも好きになることも、順番とタイミングがあると思っていて。わたしがJO1に興味を持ったのも、拓実を好きになったのも、あの日あの時全てのタイミングが噛み合ったからこそ生まれた必然で。ライブの最中、何度も何度もその必然に感謝した。

あの日拓実がくれた、「大好き」も「ありがとう」も「幸せにする」も「ずっと一緒に」も、全部わたしが届けたくてたまらない気持ちと同じだったよ。拓実はすごいね。

でも聞くだけじゃ悔しいし、拓実からもらってばかりじゃずるいでしょう。どんなに時間がかかってもいいから、ちゃんと返していきたい。わたしも同じだよって伝えたい。わたしも、拓実のことを幸せにしたいんだよ。


いろんな場面で折に触れて伝えてきた言葉をもう一度。

この道を選んでくれてありがとう。
わたしの宝物になってくれてありがとう。
拓実がJO1と歩む長い長い旅路を、この先も「ずっと一緒に」歩かせてほしいと願います。




最後に。

大好きなJO1の11人へ。

待ち望んだ初の単独有観客ライブはどうでしたか?ステージの上から見える景色は、みんなの目にどんな風に見えていましたか?ひとりひとりの力は小さくても、集まって大きな力に変えて、みんなを支える力になりたいと願っていること、伝わりましたか?

いつもみんながいろんな形で伝えてくれる愛情を、感謝を、この5公演の間にほんの少しでも返すことができたなら嬉しいな。

まだ言いたいことは山ほどあるけど、景瑚がくれたこの一言を返します。


「愛してるよ」




ゆり。

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