SixTONESはアイドルだった 〜はじめましての備忘録〜

2023年4月22日の少し肌寒い日。
SixTONES「慣声の法則 in DOME」東京ドーム公演にて、初めてSixTONESに会えた。
たくさんの応募があった中で、ありがたいことに私の席は用意されていた。

これはSixTONESとはじめましてした私の備忘録。
終わった瞬間から「最高だった!」の感想以外抜け落ちてしまうような記憶力の持ち主のため、記憶の時系列はぐちゃぐちゃだし記憶が捻じ曲がってることもあるはず。それでも少しでもあの人生最良の日を忘れないためにここに記憶の欠片を残しておく。

アイドル

「SixTONESはアイドルだった。」
このタイトルに何を当たり前のことを、と思うだろう。私も頭ではしっかりわかっていたはずだった。それでもライブ中のあらゆる場面で、ああ6人はアイドルなんだ、私はアイドルのライブに来ているんだ、と思わずにはいられなかった。

SixTONESの音楽を好きになって、ライブに行きたいと思った理由は、どんな音楽も自分たちのものにしてしまうモンスターSixTONESの生歌を聴きたいからだった。
だからどんなに遠い席でも姿が見えなくても声が聴ければいいと思っていた。
でもそれはとてつもなく勿体ない考えだったとライブを見て痛感した。もちろん、遠い席でも楽しめるライブをしてくれていたし音楽だけでも十分に素晴らしい。だから、どちらかと言うと自分が欲張りになったと言ったほうが正しいかもしれない。

私に用意された席は近くもなく遠くもなく、全体がよく見えた。そこから見る6人は。
6人がそれぞれ自分の魅せ方に長けていて。
身体の使い方から表情、指先まで彼らは本当に表現者で。
目が2つでは圧倒的に足りなかった。
肉眼で追ってると表情まで見えないし、モニターに見惚れている間に違う誰かの良さを見逃してるだろうし。
引きで見る6人のバランスも好きだった。
ひとつも見落としたくないのに全然追いつかなかった。もどかしかった。
今、目の前で見せてくれているパフォーマンスの全てをこの目に映したいと強く思った。
このライブで、このSixTONESのライブで、音楽だけ楽しめれば、なんて言っていた私はチケット代の半分を捨てているようなものだった。

こんなにも自分のかっこいい表情を、曲に合った魅せ方をわかっている6人がただただかっこよくて。
アイドルってこういうことなんだ、ってようやく理解した気がした。

Overture -VOICE-

アリーナツアーのレポでセトリは見ていたので、この曲で登場してくるのはわかっていた。
わかっていたけれど、暗転してまだ姿の見えないジェシーと北斗くんのアカペラが聴こえてきたところから鳥肌がとまらなかった。
ああ、始まるんだ。
待ちに待った今日がようやく。
さっきまでのどこかふわふわした、SixTONESのライブ楽しみ!なんていうゆるっとした気持ちは一瞬で吹き飛んで、SixTONESが目の前にいるという現実を実感した。
この短くて存在感のある1曲は"声"をテーマに掲げたライブの幕開けにぴったり。
姿ではなくその声で会場を震わせる。
6人の声を堪能しながら、最高の時間が幕を開けた。


ジェシー

圧倒的覇王感。無敵。
そして唯一無二。
最初にモニターに映った瞬間からそれを感じざるを得なかった。
かっちり固めた金髪にサングラスのその姿はもうどこかのボスにしか見えなくて。でもそれが最高に似合っていて。
こんな無敵なオーラを放つ人が真ん中にいてくれる。SixTONESにとってどれほど心強いことだろう。

英語での煽り。ところどころ入れてくるライブならではのアレンジ。甘く優しく発音にちょっとクセのある歌声。長い手足を自由に使う動き。
どれひとつとっても他の誰にも真似できない、"ジェシー"というジャンル。
姿を追ってなくてもその存在感に気づかせる。
どきどきクスッと笑えるようなことをしながらも究極にかっこいいを突き詰める。
終盤ステージから降り立って衣装をはためかせながら自由に走りまわるジェシーの後ろ姿が忘れられない。自由がとっても似合う人。

外周をまわっているとき、遠くからでもどこにいてもジェシーはわかるねって一緒に参戦した姉が言った。
本当にその通りで。あのジェシーとしか言い表せない独特な動きはきっと特別追ってなくても目に入る。そして心に残る。
王道ではないかもしれないけど、間違いなく真ん中の人。

SixTONESの太陽のすごさ。
SixTONESに太陽がいるすごさ。
ひしひしと伝わってきた。
というより、圧倒された記憶しかない。

そんな太陽が優しい目をしてメンバーを見ながら歌う姿はとても愛おしかった。

きょも

エロさと可愛さを兼ね備えた貴公子。
この人もまた無敵。
濃いめピンクの髪色は前日にYouTubeで見たよりも映えていて。普段よりも別世界感が強くて。ほんとにどこの王子様ですか。
かっこいい表情にもきゅるっとしたお顔にも似合っていてずるかった。

イスに座って歌う演出のときの世界観の一致と言ったら。全くうまく言葉にできないのだけど、どかっと座ってサングラスからちらっと覗く冷たい視線が心臓に悪すぎた。
フードをかぶってその綺麗なお顔を隠し、声とダンスだけで魅せる時間もとてもよかった。
ライブならではの雄味が強い大我さん…
大好物だった。

自己紹介タイム。
耳に手を当ててすましたお顔。
そしてしんちゃんの真似を挟んでお待ちかねの「お前ら俺のミニーちゃん」発言。
全身で俺様アイドルを味わったし、悲鳴で会場が揺れた。
最後、ご満悦そうなお顔で去っていくところまで"京本大我"を感じた。

何の曲だったかあやふやだけど(たぶんふたり?)、きょものロングトーンがほんとにすごいところがあって。終わってまだ曲中だったのに思わず拍手をしてしまったんだけど、会場全体から拍手が響いていて、きょものすごさとみんなのきょもの歌声への想いの強さが感じられてすごく感動に包まれた部分だった。
あの歌声はSixTONESの宝で。
SixTONESの音楽を何層も何層も厚くしてくれる。
綺麗な高音には思わず息を呑むし、かっこいい曲を歌うときの少し掠れたような低音にはどきっとさせられる。
声を自由自在に扱う人。
そのレベルを保つために努力し続ける人。

"響いてるだろ SixTONESの音色は終わらない"とその声で歌ってくれた。
これからもこの麗しき貴公子の歌声に魅了され続けたい。
そしてできることなら、会場いっぱいの拍手喝采を送り続けたい。

北斗くん

まずずるかったのは怒涛の髪型メドレー。
前髪あり+サングラスで登場したかと思いきや途中から耳かけして、衣装チェンジとともにふわふわの前髪全おろし+眼鏡で出てきて最後はしっかり上げておでこ全開で。
茶髪北斗くんのすべてを堪能できるようなフルコース。
もしかしていろんなファンのニーズに応えるためのサービスですか。
どれもこれも大好物ですが??
特に耳かけは本当に美人度増し増しで大好きだった。Risky(だったと思う)で抜かれたとき耳かける仕草したのえっちぃかったし、表情も最高で迷わず叫んだ。

曲中モニターで抜かれたとき、1番「「きゃーーー!!」」を獲得してたのは北斗くんなんじゃないかと思う。そのくらい、抜かれるたびに見せる表情仕草がたまらなく最高で、ファンが求める"松村北斗"を完全に理解している北斗くんだった。
自由に、というより、完璧に計算して作り上げる。
求められる自分を理解している人。
表情の魅せ方が最高に上手い人。

「愛という名のベール」は北斗くんがどんな表情で世界観を表現するのか見逃したくなくて、モニターを双眼鏡で見るという徹底ぶり。
ふたりの哀しさ優しさ溢れる歌声と少し切なそうに歌う北斗くんの表情が想像以上にぴったりで、うっとり聴き惚れた。

「いらっしゃいませ〜!!」
始まった北斗くんタイム。
最初このワードをニノにねだってるのを見たとき意外だな、と思っていた。ちょっとふざけたワードだと思っていたから。
でも実際浴びたいらっしゃいませは、いつだってファンのことを考えて寄り添ってくれる北斗くんらしいあったかい言葉だった。
"来てくれてありがとう" "今日は楽しんでいってね" "精一杯頑張るからね"
そんな言葉が含まれているように思えた。
そして続いた「思ったより近いと思った人〜?遠いと思った人〜?」のレスポンス。
この一言一句をすでに思い出せないポンコツな自分の脳が本当に憎たらしいのだけど、「遠いと思った人、寂しい思いはさせません」みたいなことを言ってくれたとき、本当に心がぽかぽかになった。
相変わらず言葉に力を宿すのが上手い人。

ダイナミックなダンスは身体の使い方がとても綺麗で。跳躍力は未だ健在で。
生き生きとしている、という言葉が本当にぴったりだった。

最後の最後にまわってきた、北斗くんがちょうど前に来てくれる時間。
上にいたのにすごく真剣な眼差しで指差しながらお手振りしてくれてて。
あなただよ、あなただよ、って。
すごく嬉しくて。
きっとあの辺りにいた誰もが自分に向けて振ってくれたと勘違いできたんじゃないかと思う。
あの瞬間を思い出すだけで今でも心が温かくなる。
こんなにも丁寧に大切に扱ってくれるなんて。

もっと好きになるしかない。

本来のあったかさとアイドルの無敵モードを兼ね備えた最高の"松村北斗"をありがとう。

こーちくん

笑顔の使い手。
いちばん笑顔とワイルドな表情の使い分けがえぐかった。
伊達に日々笑顔を掲げているわけではない最高の笑顔と。ハマの番長を感じざるを得ない"男"の顔と。そのギャップに惚れてしまう。
他のメンバーのように舌ペロしたりめちゃくちゃエロい顔や仕草をしてるわけではない。自然と抜かれる表情がとてつもなく"男"で頭が追いつかなかった。
"髙地優吾"の掴めなさといったら。
この人のすごさを言葉にするのはとても難しい。

"愛が欲しけりゃ 任せろLOVE"
そもそも最初にこーちくんにきゅんとした瞬間はYouTubeで見たこの歌詞のときのアイドルスマイル。あの映像より数年経ってワイルドさをさらに増した"任せろLOVE"を実際目の当たりにして、SixTONESの笑顔担当の強さを知った。
SixTONESにいるからこそさらに輝きを増す。
かっこよくワイルドに歌う中でのあの笑顔。
こーちくんにしかできないと思った。

Driveでだいぶイカつい車に乗って外周をまわったSixTONES。その運転席にはこーちくん。
後ろに立ったり座ったりしながら自由に歌う5人はもちろんワイルドさやんちゃさ全開で最高だったのだけど。
しれっとあんな大きな車を運転しながら固定されたマイクで歌うこーちくんのかっこよさと言ったら。歌声は全くブレないしカメラに抜かれた表情は楽しそうで。
さすがダディだと思った。
自由奔放な5人を自由にさせつつ見守る人。
それをしれっといかにも自然かのようにやってのける器用な人。
車がちゃんと傾くように片側のタイヤだけ台に乗り上げてたのを私は見逃さなかった。

実はSixTONESを好きになる前、こーちくんがこのグループにいるのが意外だったのだけど。
根本にやんちゃがあるのをしっかり感じとれた日だった。

この、笑顔と番長感と器用さと、どこまでも掴めない性格を素で(きっと無自覚に)使い分ける天才にこれからも翻弄され続けるに違いない。


慎太郎くん

自然体。そんな言葉がぴったり。
本能のまま楽しんでる姿が1番輝いていた。
激しいダンスも歌もしっかり踊りながらもしっかり盛り上げながらも、力が抜けている感じ。
ライブが天職の人だ、と思った。
昔の慎太郎くんを知っているわけではないしアイドルに特別詳しいわけでもない私がこんなことを言うのはとてもおこがましいのだけど、幼いながらもちびっこたちの真ん中にいた人なんだ、と感じた。そこに抜擢される"何か"を持っている人だと。

ずっと笑っているわけじゃない。
真剣な表情で踊っているときもあれば、舌ペロしたりサービス旺盛な表情をくれるときもある。
それでも、ああ今すごく楽しいんだろうな、となぜか思った。楽しさがこちらまで伝わってきた。
きっとあの"楽しい"は伝染する。
見てるこちらもより楽しい気持ちになる。
心の綺麗な純粋な"森本慎太郎"の成せる技。

アルバム『声』そして9thシングル『ABARERO』で個人的に大優勝していたのは慎太郎くんなのだけど。
やっぱりあの甘いキャラメルボイスは良い。
生で聴いてよりそう思った。
映えるしクセになる。
ガタイの良さと自然なワイルドさが合わさったかっこよさ。そこから発せられる、ときにワイルドさをときにさらなる甘さを加えたキャラメルボイスがたまらない。

アンコールのときすっごい笑顔でこれでもかってくらい大きく手を(というより腕を)客席に振ってくれていた。
まるで遠くに友達を見つけたときのように。
北斗くんのお手振りとはまた違う嬉しさがあってこちらもにこにこ振り返してしまった。
ずっとあの"心から楽しい!"っていう笑顔でいてほしいと思った。

心の声と表情が直結してる純粋な人。
そんな彼が自然体で心から楽しいと思えるライブを最高の仲間とできていることに感動してしまう。

たくさん楽しむ姿を見せて。

樹くん

エロい。ずるい。
こんな言葉では物足りない。
誰か適切な表現を教えてほしい。
びっくりするくらい、おなか見せて腰振ってる姿しか思い出せない。
いや、頭の片隅まで探せばちゃんといるんだけど、それくらい印象が強い。
ワイルドとかやんちゃとかそんな言葉には収まらない"田中樹"というブランド。
自分がいちばん際立つスタイルをよくわかっている人。

もうひとつ印象に残ってるのはOPA!でトロッコに乗りながら身を乗り出すように歌っていた姿。樹くんの行く先からは歓声がたくさんあがって。
近くを通ってくれるだけでもすごく嬉しいはずなのに、自らその距離を少しでも縮めようとしてくれる。あの場にいたら卒倒ものだよな、なんて思いながら眺めていた。
ファンとの距離を無くすのが上手い人。
それは心理的にも体感的にも。
ファンを喜ばせるのが上手い人。
魅せ方は王道のアイドルからかけ離れているのに、アイドルという定義概念にぴったりはまる。

名乗らない自己紹介タイム。
「会いたかった?」じゃなくて「お待たせ」をくれたとき、ドーム公演に対する想いの大きさを実感した。そして、この人たちは自分たちのためではなく、ファンのためにもっと先を見据えもっと大きくなろうとしてくれているのだとも。
事あるごとに"来れなかった人"に言及してくれてた樹くん。
「もっとたくさんの人が来られるように頑張るからね」って嬉しい言葉をくれる。
そんな彼の「お待たせ」には、ずっとライブに来たくても来れなくて今回ようやく来れた人への気持ちも含まれていなんじゃないかと勝手に想像して嬉しくなった。
すっと心に響く言葉をくれる人。

ラップの上手い下手がわからない人間だからラップに言及するのは心が引けるのだけど。
樹くんのラップはあるべき場所にあった。
普段CDを聴き込んでいる耳が全く違和感を覚えないほど当然のように。生歌であると言うのに。
当たり前だと言われたらそれまでなのだけど、そのことにすごく感動した。すごいと思った。
SixTONESに樹くんのラップがあること。これはきっとすごくありがたいことで。
樹くんのラップで曲が転調する瞬間が好きだし、ラップ部分に散りばめられる日本語の使い方が好き。普段ラップを聴かない私でさえ、SixTONESの音楽の中でラップの好きな部分がたくさんある。
ラップなんて誰でも簡単にできることではないと思うから(人人人で6人のレベルの高さに驚かされたことは置いておいて)、やっぱり"みんながやらないことの能力をみんなのために磨く"人だなあ、としみじみ感じた。

ファンに見せる顔と裏の努力と。
きっと本当にキツい部分は見せない人だと思うから。
努力の部分はしっかり心に留めつつ、見せてくれる"田中樹"に甘んじてメロメロにされていようと思う。

MC

ライブの楽しみのひとつでもあるMC。
オラオラなパフォーマンスしてた6人がふと素の自分を見せてくれる愛おしい時間。
ほんっとうに面白かった。

恒例ジェシーの「盛り上がってマス!!」から始まって。
止まらない5人のボケに秒でツッコんでいく樹くん。生で見てキレのよさテンポのよさにびっくりした。編集前のYouTubeってこんな感じ??

慎太郎くんのおふざけ大好き。ふざけたキンプリ。
ヌートバーからバー繋がりであんなにワードが出てくるのすごいし、ボケが5人それぞれその人らしくて全然無理してる感じがしなくて。
切り込む慎太郎くんに続くジェシーなのはあまりにも自然だし、あのもうオチがわかってる流れで名乗り出るのはとても北斗くんだなと思うし、負けじと出てきてマイワールド全開なのはきょもっぽいし、みんな絶好調だから振られるまで様子見てるのはダディなこーちくんすぎた。
個人的に北斗くんが名乗り出たときの樹くんの「なあんだよ」がめちゃくちゃ甘くて嬉しそうで、ほくじゅり大好き人間にめちゃくちゃ刺さった。

あととてもよかったのは樹くんがイジられる回だったこと。ツッコミ我慢できない樹くんはとっても可愛かったし、きょもの無茶振りから昔の持ちネタやらされてる樹くんはだいぶ新鮮だった。こういうときの樹くんってふにゃふにゃしてて可愛い。

ノーカットのやりとりを見てて、ジェシーと慎太郎くんのボケ数は本当に尊敬に値すると思った。なんでこんな堂々とほいほいボケが出てくるのか。
心の中でツッコミましょうの時間のジェシーとかわかりやすいボケから難易度高めのまで種類豊富で止まらなかった。「バックイレブン」は本当に意味がわからなくて樹くんのツッコミのありがたさに拍手。

たくさん話すわけではないけどぽそっと面白いきょも。タトゥーシールで粋がってるのすごくすごく可愛かった。

6人だけで盛り上がってるんじゃなくて、ペンライト使って参加できる形にしてくれてたからさらに楽しかった。
何よりずっとにこにこわちゃわちゃしてる6人を見ている時間は幸せだった。

こうして書き出してみるとすごく濃密な内容たくさんの時間を過ごしていたわけなのだけれど、本当に面白すぎて終わる時間が来るのがあっという間で。SixTONESのMCは長くて有名なはずなのに全然時間を感じなくて。
楽しすぎて体感短かったのかこの日のMCが短かったのか、初めて行った私には判断つかなかった。全然長くなかったです。

きょもほく

きょもほくというコンテンツはどうしてこんなにも萌えるんだろう。
思春期拗らせてる感じが青春だから??
お互い素直になれずに背中合わせの関係性がもどかしいから??
この答えはいくら考えても出ないのだけど。
ふと訪れるお互いを捉える瞬間にどうしてもにやついてしまう。

前日のレポでもきょもほくの文字をしっかりと目にしていた私は人人人のハモリのところでふたりをガン見していた。今日は?絡みなし??
正直人人人の曲中、頭の中はきょもほくが半分くらい占めていた。
残念ながらふたりは背中合わせのまま。
そうだよなー。気まぐれなのがいいところだもんなー。なんて自分を納得させていたところで。

WHIP THATでやってきたきょもほくのメリーゴーランド。

手と手がアップで抜かれて。繋がれて。
え?これ北斗くんときょもの手だよね?
一瞬遅れて状況を理解した瞬間叫んだ。

会場はもちろん悲鳴で揺れた。
あれは歓声じゃなくて嬉しい悲鳴。
「「きゃー!」」じゃなくて「「ぎゃーーー!!」」だった。

噂のメリーゴーランドをこの目で見られるなんて思ってもなくて本当に嬉しかった。あのライブ特有のテンションでしかきっと今のふたりがやることはないだろうし。この日に入れて本当によかった。
ただひとつ後悔があるとするならば、ふたりが手を繋いだ事実に悶えていてふたりの表情まで見る余裕がなかったこと。
あの瞬間、ふたりはどんな表情をしていたのだろう。
きょもはちょっと余裕そう?北斗くんは戸惑いながらはにかんでた??
勝手に想像するだけでにやにやがとまらない。

きょもゆご

この日は私の中で間違いなくきょもゆごDAYだった。
きょもゆごはお互い当たりが強いところが可愛くて愛おしい。

ラ・ラ・ラ・ラブストーリーで可愛く登場して。コミカルなダンスをしながらストーリーが進んで。もうただただ可愛い。
きょもがイキイキとした顔で風船を何個かこーちくんに投げつけたかと思ったら、こーちくんはただ1発強めの反撃をしてきょもの帽子が吹っ飛んで。ふたりして笑い声混じりで歌い始めたところが最高に好きだった。
このこーちくんのほうがちょっと余裕ある感じがまたこのふたりの関係の好きなところ。
そのあとふたりで風船抱えたまま踊ってたのもすごく可愛かった。
この曲は歌以外の部分がアドリブだらけだと思うのだけど、ステージ上のふたりは本当に楽しそうで。さすが舞台で活躍するふたりだった。

MCでもきょもゆごを感じる部分がたくさんあって。
心の中でツッコむ時間、いまいち分かってなかったのか話し出したこーちくんに「ルールわかってないなら帰ってくれる?」って真っ先に言ったきょも。そう、この当たりの強さがたまらない。
そうかと思えば「中山優馬くんを優馬くんって呼ぶなら同期の俺も京本くんって呼ばなきゃ」って言うきょもに「おまえは"くん"ってつける感じじゃない」って言いきるこーちくん。きょもを雑に扱えるのってこーちくんしかいないからかな、こんなにこのやりとりが愛おしいのは。
結局のところ、ふたりがバチバチしながらも楽しそうにやりとりしてるのが好きなんだと思う。

普段この組み合わせが特段好きなわけではないのだけど、この日はいちばんきょもゆごの魅力に気づいた日だった。
年長組の愛おしさ。

どんどん好きな組み合わせが増えてきて困る。

彗星の空

アンコールのラストを飾るのはSixTONESの過去を彷彿とさせる彗星の空。
タイトルを知ったときから好きそうだと思っていた66番目に用意された想像以上にエモい曲。
込められた想いは"最後の夢が続きますように"。
曲を聴くたびに鳥肌が立って、前日の少クラで初めて6人が歌う姿を見てグッときて、生で見たら絶対泣くと思った。
でも6人の晴れやかな顔といったら。
色々あった過去もこの6人とだったから手と手を繋いで乗り越えられて今も6人で笑いあって一緒にいる。
6人でここに立てていることが嬉しい楽しい。
そんな6人の顔を見てると、ただにこにこと6人を見守るだけだった。
まだ夢の途中でゴールはここではないと思えたから。

この曲がアンコール曲だったのもよかったと思っていて。盛りに盛ったイカつい衣装じゃなくて6人お揃いのTシャツで歌ってる姿が、まだ衣装が豪華じゃなかった原点に戻ったことを意味している気がして。
初ドームの最後を飾るのにぴったりだった。

彗星ポーズで腕を振るフリ。
アイドルらしくてわかりやすいフリ。
そんなフリさえちょっとだけ揃わない6人が最後の最後までSixTONESらしくて愛おしかった。

おわりに

なんでこんなに記憶がないんだろう。特に激しい曲の記憶が、なんて考えてて気づいた。ペンライトを振りに振って曲にノってたからだ。
クラップしたり掛け声かけながらペンライトを振る一体感は最高に楽しかった。
あのみんなで盛り上がるライブの高揚感。
そこに私の記憶は奪われてしまったみたい。
ただただ最高に楽しかったことだけ覚えてる。
みんなでズドンしたのもこの星のHIKARIを歌ったのもとても嬉しくて楽しかった。
あの一体感。その中のひとりになれたことがたまらなく幸せ。

6人だけで埋めた東京ドームは1ミリも余すところなんてなかった。物足りなさなんて感じさせずにあの広い空間を6人だけで使いこなし、沸かせていた。
言葉通り、寂しい思いなんてしなかった。

正直に言うと、大好きなマスカラは聴きたかったしImitation Rainの生歌は聴かずには死ねないしYOSHIKIさんと常田さんとのコラボはとても羨ましいと思った。
でもそんなことを言ったら、セピアもTakes Twoも私の中でだいぶ上位に位置するお気に入り曲だし、各地方のアリーナでだけ見られた景色を見られた人も羨ましい。ライブはナマモノだと実感したからこそ、どうやっても自分の目には届かないSixTONESがいたことその場に立ち会えた人だけが知るSixTONESがいることを考え始めたらキリがない。
立ち会えることは奇跡。
だから。
はじめて"6人だけ"で東京ドームを駆け回ってくれた特別な日に立ち会えたことの奇跡と嬉しさと感動と余韻を噛み締めていようと思う。

願わくば、
6人の夢の続きにまた立ち会えますように。

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