書くことで気づいた絵本のすごさ
3歳娘はアナ雪にハマっている。
毎日ワンピースを着て、パンプスに、みつあみをして、いつもエルサになりきっている。
突如はじまる寸劇に、母は日々瞬発力を鍛えられている。
(セリフが少しでも違うと怒られる)
DVDも持っているが、本好きの娘はとにかく絵本をひたすら読んでいる。
特に娘が気に入って、毎日必ず読む2冊の絵本がある。
それがこちら。
1冊目は対象年齢2歳からなので16ページと短め。
2冊目は70ページと結構長い。
この絵本がすごいのだ。102分の映画をギュギュっと分かりやすく、端的に、でもちゃんと必要なすべてを描いている。
特に1冊目の絵本は、漢字を使わずに書かれており、1ページに文章は4文ほど。ざっくりだが3000文字に満たない文字数で102分の映画をすべて描いている。最初に読んだときはあまりのすばらしさに感動した。
必要なことだけ選び取り、わかりやすく、豊かな表現で伝える、お手本のようだ。
そして2冊の絵本を読み比べるのもまた面白い。
長めの絵本(こちらは漢字使用)は、より修飾語が多く、描写がぐっと細かくなる。セリフも多い。
同じ物語をこんなに違った文章で描けるのかとため息が出る。
娘にとって、長いほうの絵本はまだ少し難しい。
「フィヨルドってなに?」「とざすってどうゆう意味?」「ほとばしるって?」とはじめて聞く言葉も多い様子。
でも、文章から伝わる景色の美しさや、登場人物の感情の揺れ、細かく描かれる状況を一生懸命想像している様子が見てとれる。
短いほうの絵本は、かなり覚えており、自分で開いて読んでいることも多い。そのくらい、彼女にとって理解しやすく、スッと頭に入る文章なのだろう。
相手を想像し、描くもの・削るものを決め、言葉を選ぶ。
それって本当にむずかしい。
noteを書き始めて3週間。
毎日「書く」と向き合っているからこそ、そのむずかしさが分かるし、こんなに感動したのかもしれない。
毎日の絵本タイムは、娘のため、そして親子の癒しの時間。
でもちょっとだけ、わたしの学びの時間にもなった。