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AUTOMATIC1111 がv1.10.xにアップデートでSD3Mをサポートしたという噂を聞きつけ試してみた

AUTOMATIC1111のアップデートとStable Diffusion 3 Medium

Stable Diffusion web UIといえばAUTOMATIC1111氏のものを基本的には指すと思います。ずいぶん浸透してきましたね。
一方で、そのweb UIで特にたくさん使われるはずであった新モデルStable Diffusion 3 Mediumの知名度は低いままの印象です。
とりあえず今回AUTOMATIC1111のアップデートにより、使える状況になったと聞いて試してみようと思います!

広報に大失敗したと言われているStable Diffusion3について

2024年6月12日に大々的にリリース発表されたStable Diffusion 3。しかし、その後すぐ静かになってしまいました。これはなぜか。ascii.jpさんの記事に理由が書いてあります。

SD3リリース後、ライセンスは「クリエイターズライセンス」にあらためられ、月6000枚の制限が付くようになり、それ以上の枚数を生成するには企業向けライセンスが必要という条件になりました。しかし、エンタープライズ(企業向け)ライセンスの具体的な内容は明らかにされず、問い合わせても、その時点では返答や情報が得られなかったと言います。

ascii.jp

そうなのです!この不透明な利用規約が問題になりました。
いままであんなにユーザーフレンドリーにオープンソースにこだわっていたStable.AI社が突然態度を変えてしまったのです…
赤字が目の前に迫っているうえで経営視点ではしょうがないことと理解できるのですが、今までのものも使って大丈夫なのかな?突然利用規約変更もありえるのでは?という不信感がこの騒動によって引き起こされてしまった感じが当時ありました。

そんなこんながあり、立て直しを図るStable.AI社はStable Diffusion 3 Mediumは非商用であれば使えるようにしました。

7月8日にライセンスアップデートをした
めちゃくちゃ反省してる…

Stable Diffusion web UIのAUTOMATIC1111 がv1.10.xになってSD3Mをサポート

その一方でStable Diffusion web UIのAUTOMATIC1111 がv1.10.xになったとリリースが最近でました。そこでStable Diffusion 3 Mediumが使えるようになったとのことです。

Stable Diffusion 3 supportってしっかり書いてある

他にもいろんなアップデートがあり、今まで追加できなかった拡張機能を入れられるようになったりなど便利な面がたくさんありそうです。

Stable Diffusion 3 MediumのDL場所とオンラインデモ

モデルは下記のhuggingfaceから。

SD3MをDLするまえにこのモデルの性能を試したい人などはオンラインデモもあったので貼っておきます。

早速試してみる

まずはAUTOMATIC1111版Stable Diffusion web UIを(以下SDv1)をインストール。本当はいままで使っていたものをアップデートすれば良いのだけれど、使っている環境に何か変な影響出たらやだなと思い、一旦別フォルダに新しく入れました。SDv1の見た目は全然変わってないので特に載せてませんが、バージョンはしっかりv1です。

2024.8.15現在ではバージョン1.10.1

出力設定をする

そのまま生成だとあまりキレイにできなかったので設定いじろうかなと思っていたらこちらのAICUさんの記事におすすめ設定が書いてあったので参考にしました!

・Sampler を Euler にする
・出力解像度を 1024 x 1024 にする
・CFG Scale を 5

AICUさんの記事より

ということで各種パラメーターを設定して猫ちゃん生成。しっかり出てきました!

にゃーん

でも、なんか、生成が少しだけ重い…?
もっさりしてます。なんでだろう?と原因を探して回っていたら、Signal Flag "Z"さんのこちらの動画で見つけました。

見ていただくと詳細を丁寧に解説してくださっています。
とりあえず、settings>VAE>Automatically convert VAE to bfloat16 に☑が入ってないと遅くなっちゃうようでした。

このチェックが入ってなかったからか〜

ということで、環境が整ったのでザクザク試してみたいと思います。

見せてもらおうか、その実力を!

順不同で作ったものそのままポン出しで掲載しておきます。

うんうん、キレイどころからシンプルなところまでしっかり守備範囲広く出てきます!
大々的にリリースしたモデルだけあってポン出しでここまで出来るのであれば十分だなと思いました。

ただ、SD3Mのリリース日は2024年6月12日。
8月中旬の今ではFLUX.1などまたすごいモデルなどが出てきちゃっているので、驚きはそこそこになってしまいましたが、それでもやはりキレイです。
このモデルは趣味で使う分には自由そうなので、今後もちょこちょこお世話になりそうです。
なんてったって使い慣れたAUTOMATIC1111でサクッと使えるのが良いところ。
今日はここまで〜〜!

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