[ネタバレあり版]「映画 ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 完結編 第1章」 感想&考察
皆さんこんにちは。相鉄9000newです。
今回もえいがさきの話です。公開して1週間たったので、今回はネタバレありで感想を公開します。ネタバレなし版が見たい方はネタバレなし版を見てください。またはすぐにえいがさきを見に行ってください。
なお、今回はえいがさきのネタバレを含みます。また、今回の話は投稿主の独自解釈が含まれます。そのためこの解釈が正解ではないかもしれないのでご注意ください。
なお今回はネタバレ全開であるとはいえさすがにストーリーの流れがわかるようにしてしまうのはいろいろと問題なのである程度は自重します。
またニジガクのアニメではよくあることですがえいがさきはスクスタと合わせて見ることでより面白くなります。本記事でもスクスタの話があるのでご注意ください。
各楽曲について
えいがさきはしずく、彼方、エマ、ランジュ、歩夢のソロ曲+ED曲が挿入歌として使われます。普段のラブライブ!の映画に近い形ですね。
今回のメイン6人のうち中須かすみ以外にソロ曲があるということですね。
冒頭で抜け駆けして先手必勝するために披露されたしずく曲以外は基本的に後の考察と直接的に関係するので、ここではしずく曲を例として話していきます。
最近Xでそれぞれのメンバーの出したPVに応援コメントを書き込めるキャンペーンをやっているので、MVに関してはある程度は見せてもいいということだと思います。
今回の曲はしずく曲に限らず、全体的に強いです。というよりすべての楽曲が「映画館向け」「大会で戦うための曲」感があります。
さらに投稿主が見た際はDolbyCinema版だったので、普通に聞くより数倍音の迫力があるので、劇場で見ると非常に強いと思います。勿論上のPV動画で見ても曲は強いですが、さすがにDolbyCinema版には勝てませんネタバレなし版でも言いましたが、個人的にはランジュの曲がPVも含めると一番好みです。PVにラブライブ!スーパースター!!1期11話を思わせるような演出があったような覚えがあります。
あとこの曲に限らず、今回の挿入歌は「スクールアイドルGPX」用の動画の曲ということで曲開始時に大会エントリー風の演出が入ります。この時の演出が個人的に好みです。ただこれはBDや配信後に見るよりは劇場で見たほうが演出が強いのでできれば劇場で見に行ってほしいです。
ストーリーについて
まさに虹ヶ咲、もっと言えば「スクスタ2nd seasonのメインのテーマのひとつを、アニメ版なりに描いた話」だと思います。この下で詳しく感想や考察を書いていきます。
天と小糸、ランジュとランジュの母
何度も書いている通り、今回は「スクールアイドルGPX」に虹ヶ咲が参加し、そのうち6人が沖縄でPVを出していく話なのですが、その中で大きな2つの軸があります。
沖縄現地のスクールアイドル赤嶺 天と石嶺 小糸の話、ランジュとランジュの母親との対立ですね。
https://twitter.com/Nijigaku_movie/status/1822105601239126382
どちらも2人の間にトラブルが発生して、それぞれを解決する話ですね。
天と小糸はスクールアイドル活動がうまくいかずに活動休止していたラブライブ!ではよくある問題です。
またランジュはスクールアイドルGPX運営側にいるランジュの母親がランジュを贔屓していると勘違いして辞退してしまう話ですね。
実際スクスタでもよく一部の層に勘違いされていますがランジュは平等な環境での勝負を望むので(部に同好会の人を勧誘したのもそのため)実際こういうことは起こりうると思います。
その2つの対立が今回の劇場版を見るうえで重要な話となります。
エマ・ヴェルデと中須かすみ
そこで解決のために重要なのがエマです。
エマは主に母親から逃げ出したランジュと滞在している旅館にいるということで天と交流しながらエマの曲を作ることで、かすみはアニメ版のときのように直接ランジュの母親のところに乗り込んだりランジュを呼び出したりして強制的に話し合わせて無事問題を解決していましたね。
エマとかすみの違いが見えると思いますが、その解決方法が今回の劇場版のテーマだと思っています。
投稿主の考える「えいがさき第1章」のテーマ
投稿主は、えいがさき第1章のテーマは、「しっかりと相手に気持ちや考えを伝えること」だと思っています。
これに関してはランジュの話がわかりやすいでしょう。ランジュの母親が十分に伝えなかったせいでランジュに贔屓扱いされたわけですし、ランジュも向き合わずに降りて逃げて行ったわけですからね。結局ランジュの母親もランジュなのです。
割と中須かすみははっきりとそのことをランジュたちに言っていた覚えがあります。まさに中須かすみですね。天に関してもエマが作曲中に天にしっかりと自分の考えを言うように言っていましたし、問題解決の答えにもなりましたからね。
勿論しずくが最初にライブで先手必勝したことや、彼方がやっていたこともある意味これですね。気持ちや考えを伝える方法は言葉でなくてもいいということです。ラブライブ!らしいですね。
彼方に関してはスクスタやアニメでよくこういう話は出ていますし、しずくもスクスタ2nd seasonでは自分から部側に行って部と同好会の両方を見に行って理解しようとする理想的な立ち回りをしていたので詳しく話す必要はないということだと思います。
後の歩夢とランジュのライバル関係に関する話も歩夢とランジュで「なぜランジュが歩夢をライバルだと思っているのか」ということを話すことで解決しています。ランジュと歩夢の曲の演出もまさに対話ということでしょう。
なおさすがにネタバレのラインを超えている気がするので書けませんが、いわゆる「オチ」の部分もある意味関係があります。というより「中須かすみ側にとっての今回のテーマ」のようなものでしょう。
「中須かすみ」だからこそできること
中須かすみは今回の映画で曲を披露せずPVを大量撮影して投稿したりランジュの親のところに乗り込んだりランジュ問題を解決したりするなどとにかく曲以外の面で動き回っていました。その結果言動がどこをとっても面白いかわいいし有能優秀すぎる中須かすみが誕生します。中須かすみ推しとしてはこれ以上になくいいことです。
ただ、これこそが「中須かすみだからこそできること」だと思います。
これは中須かすみはだいたい常に動き回るので勝手に何かを起こすという意味ではなく、かすみが虹ヶ咲の他の誰よりも遠慮なく言いたいことを言いたい放題言うような人間だからです。
スクスタを見ていればわかると思います。多くのラブライバーがランジュを悪扱いしてしまった原因なので一長一短ではありますが。
というよりアニメ虹ヶ咲はこれまで対立しても比較的早く解決しますし、割とすぐ話を聞くような人が多いので今だからこそこの話を出すことが重要だと思いますし、これを中須かすみがやるのは適任だと思います。
スクスタ2nd seasonと比較してみた際の面白さ
さて、アニメ虹ヶ咲1期ではスクスタ1st season、アニメ2期では2nd seasonと3rd seasonのような話やテーマを扱っていました。このあたりについては過去に発車メロディアレンジの動画の中で話したのでこのあたりを見るといいと思います。
しかし、2期では2nd seasonの「楽しさを取り戻す」というテーマや3rd seasonのあなたちゃん問題のほうがメインになっていたと思います。
(後者については2期5話を見るとわかりやすいと思います。)
ということで2期でもある程度は出ていますが、2nd seasonで最も重要であり、一部のラブライバーが理解しようとせずにスクスタを炎上させた「互いを理解する」という話です。
スクスタにおいてはある意味有名な部問題が起きた理由は「相手の話を聞かずに否定し続けた」ことです。「部は敵」という中須かすみの発言が有名でしょう。つまり部と同好会の間を取り持とうとした愛やしずく、果林はある意味理想的な立ち回りだったのでしょう。
それに対して今回のえいがさきは聞くほうではなく話すほうで出してきました。これがえいがさきの一番面白い点だと思います。
アニメ版虹ヶ咲は全体的に比較的物分かりがいいすぐ問題が解決しますし、聞くほうに関してはあまり問題が起こりにくい印象があります。
ある意味、逆に話すほうが足りなくなりがちということですね。
その結果がしっかりと戦う意思を見せているGPX編になっているのが非常に強いです。
ちなみにスクスタでも「しっかりと相手に気持ちや考えを伝えること」というテーマの話もあります。27章の栞子と薫子の話がこれです。
これによって薫子と栞子の和解につながるのですが、27章ではこれがランジュにとどめを刺してしまう(大袈裟)ことにつながってしまいました。ある意味、スクスタの状況の場合話すだけでは不十分なのです。そのため聞く側が重要なのです。つまりスクスタの面白さとアニメ版&えいがさきの面白さの違いがここに出るのです。
とはいえ、アニメ版の場合1期2期とOVAを経た後(個人回を全員分やって全員の問題解決後)なのでスクスタと比べてどちらが上ということはありません。そのあたりはご安心ください。
最後に
最後のほうはスクスタの話になりましたが、今回の話はこのあたりにしておきます。
何が言いたいかというと、「アニメ版のえいがさきだから、中須かすみだから、スクスタを経た後だからこそできること」を完璧に出してきているのがえいがさきだと投稿主が考えているということです。
アニメ版の前提があるなどといっていますが、これは「別に聞く側をやる必要がない」というだけで、アニメ版がないとわからないということではないです。
劇場版内でしっかりまとまっていますし、この記事で行っているような重いことを考えなくても一つのスクールアイドル対決映画として楽しめると思います。
投稿主もランジュのところでテーマに気づくまでは単純に楽しいスクールアイドルライブ対決映画として楽しんでいました。そういう演出でも中須かすみが活躍するのが強いですね。
ということで全体の感想はネタバレなし版でも話しているので省略しますが、個人的にはかなり好みの作品であることに変わりはありません。むしろ考察を通して評価がカンストするのはラブライブ!ではよくあることです。
ということで次回の記事もお楽しみに!
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おまけ
ここからはおまけとしてネタバレ度が高かったりなんとなく言っておきたいことを適当に箇条書きで書いていきます。
スクールアイドルGPX、「新しく出るスクールアイドルアプリのテスト」も目的であると言っていた覚えがあります。つまり蓮ノ空のスクコネはもしかすると…?
中須かすみがランク上昇した理由…まさか東武動物公園とコラボしたのは…
撮影協力場所が異常に多かった覚えがあります。さすがに追いきれないのでBDや配信版が来たら聖地巡礼のときに確認します。
作画変更については特に違和感はありませんでした。単純によく動く劇場版向きなのがけろりら絵なのだと思います。特にMVではそう思います。
第2部でもスクスタ2nd seasonは扱ってくると思いますが、見せてくるものは変えてくると思っています。
第2部の予想はある程度ついていますが、さすがにネタバレどころではないので出せません。ヒントは「投稿主の虹ヶ咲最推し曲」です。
以上です。ありがとうございました。
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