「悲しい」だけでは片付けられない

よくあること。当然のこと。
全員に必ず訪れること。

だけどちっとも慣れないこと。


唐突に突きつけられる冷めきった事実を受け入れられないうちに、時間が進んでいくのはありがたかったけれど、我に返った瞬間を思うと怖くて仕方なかった。

ぼーっとすることで自分を守っていたんだなと、今ならよくわかる。


聡明で美しく何より強い人だったことが文面から十分わかるような、そんな人の訃報が流れるTV画面を見ていると自分の昔の記憶がばさっと落ちてきて、何だか塞ぎ込んでしまった。


どちらかというと死そのものより、残された人や残るものについて考えている。

#エッセイ #考えたこと

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