try! Swift Tokyo 2024レポ
try! Swift Tokyo 2024に参加したので、そのレポを簡単に書きます。
try! Swift Tokyoとは
Swiftを使ってる人が世界中から集まるカンファレンスです。
毎年3月に開催していたイベントだったんですが、2020年にコロナの影響を受けて中止。4年のときを経て、開催となりました。
個人的な話をすると、2020年に初参加する予定だったんですが、それが中止になって行けなかったので、今回が初参加でした。
3日間のイベントなんですけど、僕は3日目のワークショップはスキップしたので、2日の参加でした。
あと非公式ですけど、0日目があって、屋形船イベントが発生してました。
ここまで参加した方は4日間のイベントですね。
try! Swift Tokyo vs iOSDC
日本のiOS開発のカンファレンスだと、try! Swift TokyoとiOSDCが二大巨頭だと思いますけど、参加してみてだいぶ違いを感じました。
箇条書きするとこんな違いがありました。
国際的なカンファレンスゆえのバイリンガル進行
テーマが「Swift」なので、MacOS環境の話が多かった気がする
iOSDCも別に他OSの話してるけども、なんだかんだiOS中心なので
スピーカーに世界的な有名人が来たりする
登壇する側としてはiOSDCより狭き門
登壇はシングルスレッド
これは良し悪しかなあ
みんなで同じの見る良さ、見たいセッションが同じ時間で悩むのがない良さはある
会場が渋谷ベルサール(ファースト)
1日目&2日目はno Wi-Fi/電源/机
iOSDCは早稲田が会場なので、こっちの方が好きかな
無限コーヒーは嬉しい
配信がない
3日目がワークショップ
あ、あと主催してる団体がだいぶ違いますね。
try! SwiftはNatashaという方が創始者で、運営はtry! Swiftチームでやってるという形でした。現在のメインオーガナイザーは界隈の有名人の松館さんです。
一方、iOSDCはiOSDC実行委員会と言ってますが、代表の長谷川智希さんがガッツリリーダーシップとってる感じで、その分運営がしっかりしてるような印象でした。
try! Swiftはよりコミュニティっぽい感じでしたね。
開催前に聞いといてよかったやつ
初参加で、かつ海外の有名開発者の情報ってほぼわからない状態だったので、タイムテーブル見ても正直あんまよくわかんなかったんですが、
こんなスペースをやってもらっていて、これ聞いたら結構見どころがわかって良かったです。
セッション
シングルスレッドでセッションが進んでいくので、正直テーマとしてはそんな興味ないなあなやつも見ることになるんですが、でも皆さんプレゼン上手いので、終始退屈せずに見れました。
型推論の話とか、数値計算の話とか、自分から選ぶテーマではないんですけど、聞いてると面白いなと思いました。
一番興味あったのが、TextKitの話。
お仕事がテキストエディタ扱っていて、今のUITextViewを素直に使ってる仕組みだと限界も見えてきてるので、TextKitを上手いこと扱えば、限界を超えられるんじゃないかと思ってたりもするんですが、なにせ情報がない。
自分なりに研究したやつ↓がこれなんですが、
なんかイマイチどうしたらいいのかよくわかんないんですよね。TextKit。
セッション聞いて、やっぱ実務で応用するのは難しいな……という感想に改めてなったんですが、いやでも聞けてよかったです。
業界のトレンド
大規模カンファレンスに参加するのが、業界のトレンドがわかることだと思うんですけど、try! Swift出て感じたのは強いトレンドはそんなにないなという感じでした。強いていえばTCAがちょっと人気ぐらい?
Vision Proは飛び道具ではあるけども、まだ「おもしろ」の位置かな。
実務だとSwift Concurrencyでめっちゃ困ってるんですけど、話題にはなかったですね。
終わり
以上、try! Swiftのレポでした。
カンファレンスの参加は開発者として刺激になるなあと思いました。セッション聞いただけなんで割と受動的でしたけど、それでも話聞きながらアレやろうこれやろうみたいな気持ちになって、開発欲が高まりました。
try! Swift→WWDC→iOSDCの流れで、上手いこと3ヶ月ごとにデカい開発者イベントあるので、四半期ごとにモチベーション高めて、乗り切って行けそうです。
運営の方、ありがとうございました!
(了)