新しい生活スタイル。
数十年ぶりに、ひとり暮らしを始めている。
朝はコーヒーメーカーでコーヒーを淹れ、ウィンナーソーセージ2本を炒め、目玉焼きを作る。パンはイングリッシュ・マフィン。それにハムを乗せる。コップ一杯のオレンジジュースとミニトマトを一個。それが今週のメニュー。
夜は必ずお風呂に入る。バス・マジックリンで浴槽を洗い、身を縮めて浴槽に浸る。お風呂上りに水を一杯。髪を乾かしたら冷蔵庫から冷えた白ワインを取り出す。そして日付が変わるまで、小さな音で音楽を聴き続ける。
最初の週末はバッハの平均律クラヴィーア曲集を聴いた。グレン・グールドのピアノで、第1巻第2巻を通して。平日はさすがにそんなに時間を取れない。今週聴いたのは、バーンスタイン・ニューヨークフィルのマーラー「巨人」、アンナ・ネトレプコが歌うヴェルディ「椿姫」、そして小澤征爾・サイトウキネンのバッハ「ロ短調ミサ」。
次第に心が解き放たれていくのが自分でもよくわかる。
こんなふうに夜遅く、自由に音楽を聴くなんて、いつ以来だろう。
おととい、初めて洗濯をした。朝、リビングに部屋干しして家を出る。戻ってきてまだ乾いていないのには驚いた。部屋は湿気でむんむんしている。早く突っ張り棒を買ってバスルームに干すしかないと悟った。
まだ揃えていないものもいくつかあるけれど、自分らしい生活スタイルを築けていければと願っている。
まずはご報告です。次回からは通常の音楽コラムに戻します。