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安物買いの銭失い
電動車椅子は私にとって欠かすことのできない必需品だ。
買うと結構な値段がするので介護保険を利用してレンタルにしている。
初めて借りたものは普通の自走式車椅子にモーターとバッテリーを乗せた感じのものだ。
この車椅子も悪くはなかったのだがバッテリーの不具合が続いて業者に苦情を言いまくったことがある。
それに対して業者はその車椅子をもう貸せないとばかりに持ち帰ってしまった。
担当のケアマネに相談したのだが必要時はヘルパーに頼んで車椅子を貸し出すから介助してもらえ、と言ってきた。
そんな行動範囲を狭める提案は飲めないからならば電動車椅子を買おうとインターネットを漁ったところ手が出そうな値段で売っているものがあった。
この車椅子は介助型にモーター、バッテリーが組み込まれたものだった。
取り敢えず買ったところ販売業者が持ってきてくれて調整などを済ませて引き渡してくれた。
それから使っていたのだが、ケアマネから提案があった。
この時はそれまで担当していたケアマネの事務所が閉まるというから別の事務所のケアマネに変わっていたのだが担当の口添えで今も使っているWHILLを借りることにした。
買った電動車椅子は値段の通りみたいな性能で使い勝手が思ったより悪かった。
重ねてバッテリー消耗したみたいで直ぐに止まるようになった。
しかも購入業者に電話しても繋がらなくどうしようもなくなっていたから渡りに船の申し出だった。
それ以来細かい不満点はあるもののほかの電動車椅子より優る面が大きいから使い続けてはいる。
ま、安物はそれなりで下手すると無駄金を払うだけになってしまうということだ。
その買った電動車椅子は自身で動輪を操作して動かすことができないから今では普通の椅子としての使い方しかない。
※)なを車椅子には大別して二種類ある。
車椅子使用者が自身で動輪を動かすことができる自走式と自身で動かすことができず介助者に押してもらわなければならない介助型だ。