つかれるねぇ
昔から風呂は大好きである。
この病気になるまでは入浴は毎日、暇を見つけては温泉に代表される公衆浴場に行っていたものである。
ドライブがてら、バス、電車での一人旅の目的地に温泉、などとしていた。
ま、この病気になってからはその公衆浴場に行くことはできなくなった。
そりゃ介助者がいれば行けるのだがそこまでしていきたいかと言われればくびを横に振るしなんと言っても一人が好きだから。
そんなこともあり今は家風呂に入っている。
身障者の一人暮らしというのもあり、担当PTからは夜夜中はやめておいた方が良い、と注意を受けているから昼風呂になっている。
で、湯舟に湯を貯めてはいるのだがそこに行くまでが一苦労。
今の浴室は嵩上げされており洗い場が湯舟の縁にまで上がっている。
そんな作りだから座った状態でよじりながら浴槽のところまで行って湯を被り髪と体を洗って浴槽へ。
入るのは前述した通り洗い場て湯舟の縁が同一だから跨ぐ必要がなくスムーズに湯に浸かれる。
湯船の中には浴槽用のチェアを置いている。
正直これに座ると肩までつかれない。
それは嫌だからずらして浴槽に直に座って風呂を楽しんでいる。
このチェア、なぜいるかといえば浴槽から出る時に立ち上がるためだ。
これがないと上手く麻痺側の足が上手く曲がらず立ち上がれない。
少しでも尻が上がった状態になっているとバーを掴んでだが立ち上がることができる。
風呂から出ると着衣をしなければならない。
今の季節は風呂から出たら直ぐ寒く感じるから早く服は着たい。
この着衣も大変だ。
下着、ズボンなんかはそんなに難しくはない。
問題は上に着るものだ。
夏なんかは半袖のTシャツばかりだから正直難しくはないのだが今の季節は長袖を着る。
麻痺してる左腕に袖を通すのが一苦労になる。
半袖なら反対側から健側の手を入れて麻痺側の手を掴みそのまま腕まで通せば着るのは思いの外簡単だ。
今の季節は長袖だからそのテクニックを使うのはできない。
やってみても上手く健側を袖から抜くことが出来なく何度か繰り返すことになる。
で、普通?に腕を通すのだがなかなか上手く入らないことがある。
こんな感じで服を着るというなんでもな行為が特に入浴後の苦労になってしまっている。
で、今の季節は上着を羽織って出かけることが多いがその上着を着るのも正直一苦労だ。
ホントなんでもないことが大変だ。