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懺悔

 所用で昼間JR新宿駅を使う機会があり構内にいた。
 電車を降りてすぐのことなんだが車中で既に尿意がキツく早くトイレに行きたくて即座に近くの多目的トイレへ向かった。
 半分恐れていたのだがやはり使用中だった。
 何度も書いているのだが大体は出てくるのを待っていると健常者らしき人がそそくさと出てくる事が多い。
 普段ならなるべく心穏やかにと心がけているのだがこの日は尿意が激しくて我慢できそうもなかったから扉をノックして待っていることを伝えた。
 一度目はなんの反応もなかったからやらない方がいいのだが急かす意味も込めてもう一度のっくをした。
 すると中から焦ったような物音がした。
 この時もしや?おむつ交換の代を使ってる?赤ちゃんがいる?と思った。
 すぐに扉が開いて出てきたのはベビーカーを押した若い女性だった。
 なんか物凄い悪いような気分になり相手の顔を見ずにトイレへ入り即座に用を足した。
 焦らせて誠に申し訳ありませんでした。
 この時の気持ちは多分エレベーターに乗っていて途中階で車椅子が待っている時の健常者とえなじなんだろうな。
 そんな時は車椅子の自分はその乗っている人の顔を見上げるのだがみんな同じようにこっちに一瞥さえ向けずにどこか遠くを見ている。
 そのままエレベーターは去っていくのだがこちらはある種の諦念と共に見送っている。
 色んな意味で気をつけなければと思ったことだった。

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