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希望
何をするにしても、それに対してある程度希望を持ってなければ出来はしないし、続けることさえできない。
私も発症後元に戻したい一心でリハビリに励んでいた。
だからこそ歩いてトイレまでは行けるようにはなったと思う、杖は必須だけど
言い換えればそこまでしか出来ない。
左手は全くだしその指なんて言わずもがなである。
元に戻る=麻痺した指が動いて精密な動きができる。
なのだがリハビリを重ねていくとそれは無理だと理解できるようになる。
それを理解できるようになったのは発症後一年は過ぎた頃だった。
それまでは仕事復帰に希望を持ちリハビリに励んでいたが全く動こうとしない手、指を見続けると動かすの無理なんではと思い始める。
そんな思いが大きくなるにつれリハビリに精が出なくなる。
ま、いいや、これ以上固まんなきゃなどと目指すものが当初の目標からは数段落ちたものになった。
現実がはっきり見え出すと希望を持って励んだ事が頑張れなくなる。
多分その希望が大きすぎたのかもしれないが今では言われるがままのリハビリになってしまっている。
長い距離歩けなくても左手が全く動かなくても今、なんとか生活はできている。
そんな現実を実感するに今じゃ希望は持っていない。
できないものはできない、だから今できることをするだけになっている。
そのできることさえも生かしきれない現実がある。このままでは、と思い仕事を探すが断られることばかりだ。
さて、これからどうしよう?
何に希望を見出すか?