26歳の数々

この記事を開いてくださった方、ありがとうございます。そしてフォロワーさんいつもありがとうございます、sakiです。

とりあえず、いいですか?

間宮さん27歳のお誕生日おめでとうございます〜〜〜!!!!!
生まれてきてくれてありがとうございます、そして俳優としてお芝居を見せてくださってありがとうございます。
間宮さんに出会えたことで、より深くお芝居のことを考えるようになれたり、ドラマや映画を観るときの視点を増やせたり、見える世界が広がりました。お身体には気を付けて、豊かな1年にしてください。


はい、お付き合いいただきありがとうございました。とりあえずお祝いしたかった、ただそれだけです。


さて、27歳のお誕生日ということで。
本当は今年はお手紙送ろうと思ってたんですけど、こんなご時世だし、ううん……と思っているうちに書きたいことが浮かんでしまったので、自己満足ですが記録がてら記念にメモ書きしておこうということにしました。お手紙も自己満足では?とか思ってはいけない(自戒)。

テーマは「間宮さんが26歳のうちに演じたキャラクターとその作品について」

最近撮影が始まったものは26歳に当てはまりますが、まだ途中ということで今回は完結済みの作品に絞らせていただきます。
最近の作品ということで、そこまでネタバレには配慮しておりません。ご注意ください。
もしお読みくださる方がいらっしゃいましたら、しばしお付き合いくださいね。

それでは早速行きましょう〜!




○上妻圭右『べしゃり暮らし』
この作品を実写化するなら主演は間宮さんしかいなかったと思います。いや、キャスティングってそういうものじゃないのかもしれないですけど、そう思うくらいピッタリでした。個人的には本当にそう思います。このドラマは熱量が半端なくて、私も毎週全力で挑んでました。
これは間宮さん本人もそのようなお話をしていたのですが、漫才は難しいんですよ。お笑いのプロではない多くの人たちが漫才を見る時、難しいことをやってると思って見てないですよね?なんだったら「俺でも出来そう」的な。そういう見方をする人もいるくらいです。
でも、それは漫才の舞台に立つ人たちが舞台に上がるまでの部分を見せずに面白いことを提供しているから難しいことをやってるように見えていないだけで、実のところめちゃくちゃに難しいことをやっている。で、それをお芝居でやるとなると……これがまた難しいわけです。
人を笑わせるって難しくて、誰かと一緒に夢を追うということも難しい。いろんな人が夢を追うなかで夢を見失ったり諦めたりする、そんな現実は私たちには見えないけど、お客さん側がなにも考えずに笑って楽しく観ていられるのは、舞台に立つ側の揺るがない気持ちがあるところに起因する。なんて、考えたくなるドラマでしたね。
あと、いろんなコンビ毎の漫才にそれぞれカラーがあるのが面白かった……若手たちが少しずつ成長していく様も観ていて楽しかったし、中堅以上のコンビの安定感がリアルで素晴らしかった。夏に合う熱さのドラマでした。






○渡利潤平『俺の話は長い』
これは!予告で出演を知ったとき私は本当に嬉しかった!
このドラマが本当に毎週楽しみで、ああ今週もよかったなと油断して予告を見ていたらいきなり間宮さんが出てきたものだからびっくりしてそれはもう動揺しました。
なにが最高だったかって、単発のゲストではなくそのあと2度も出演し最終回なんて主人公にとってとっても大事なシーンに居合わせていたことです!レギュラーメンバーみたいなテンションでいましたね。このドラマが大好きだったのでとても幸せでした。






○ 柴崎翔『エ・キ・ス・ト・ラ!』
関西テレビで放送されたこのドラマの第1話の主人公を演じたのが間宮さんでした。
本作は「ドラマの中に空気のように存在するエキストラ」にスポットライトを当てたオムニバスドラマ。各話主人公となるエキストラがいて、その第1話の主人公が間宮さん演じる俳優志望のエキストラ柴崎翔でした。
まず「エキストラでゲストの主役です???」って間宮さんもツイートしてたんですけど、若干ややこしい。エキストラ役で第1話ゲストだけど主役なんですね。
連続ドラマが世の中に毎クールたくさん送り出されるこの時代、どれを観るか考えるときに「とりあえず1話見てから決めよっと」という選考基準をお持ちの方も結構いらっしゃるのではないでしょうか?だからオムニバス形式で毎話主人公が違って各話の雰囲気やテーマに違いがあっても、やっぱり第1話は今後の視聴継続を左右する重要なものであることに違いはないと思うのです。その点、間宮さんはこの視聴継続にかかわる役割も全うしてた!と私は思います。シンプルに面白かった!

間宮さん演じる柴崎翔は、俳優志望であるが故に爪痕を残そうと余計な芝居をして悪目立ちしてしまう青年。
私別にエキストラ経験とかなく現場のこととか全然知らない人間なんですけど、そんな素人の私でも「ああ、なんかわかんないけど、いそう!!こういう人いそう!!笑」ってなるキャラクターでした。
で、この「悪目立ちしてしまう」っていう設定、本当に目立ってなきゃ多分面白くないんですよね。それがまあ間宮さんめちゃくちゃ目立ってるもんだからしっかり面白かった。ピント合ってなくても目立つ。目立つ。
そしてこの回の素晴らしかったところは、ただ面白いだけではなくスポットライトが当たる主人公のエキストラの生き方や言葉に急に心を揺さぶられたところ。ただ面白いだけで終わらず、個人的にはちょっとよく咀嚼したくなる台詞がありました。
いやー、よかったな。あとこのときの和装(柴崎くんは時代劇でもないのに何故か和装を用意してた)を見てるときは、もうすぐ大河がくるなんて知る由もありませんでしたね……としみじみ。








○藤原智美 『僕はどこから』
若くして組長にのぼりつめているけど決してエリートではなく、その実、苦しいときと先の見えない生活を乗り越えてきた苦労人。どん底を経験してるからこそ、あの人間としての成熟具合と優しさがある。
でも、やっぱりちゃんとヤクザなんですよね。最後の数話まで人の生き死に直接的に関わる描写はない。でも、だからこそ殺すときは容赦も躊躇もない描写にハッとさせられる。親友との関係性から見た智美だけではないことに気付かされる。ああ、やっぱりそういう世界で生きている人なのかと。それが普通の世界でなんとか這いつくばって血を流して生きてきたんだなぁと思わせられる。生きてきた道の過酷さを表すような、生き様が好きでした。

若くして組長にのぼりつめた……という設定にとんでもない説得力をもたせた間宮さんは凄いです。そしてこのキャラクターに間宮さんをキャスティングした方も凄い。表情、声、佇まい、雰囲気、内面から出る味わいがさすがです。
そしてもうただひたすらかっこいい。かっこいい。特筆すべきはガンアクションだと思いますが、なにかと銃を扱いがちな役が割り振られる間宮さんですがこういったガンアクションって今まで無かったように思います。
これがまた……僕どこスタッフさんはカメラワークが上手過ぎる!緊迫感と登場人物の感情を画面に捉えられる絶妙なカメラワーク。そして、存分に映し出される間宮さんの美しさ……以前もツイートしましたが、この回を観終わったあと私は「展開の凄まじさと素晴らしさ」と「推しがかっこよすぎる」という2点で、2時間眠れませんでした(笑)

また、間宮さんの俳優デビュー作である『スクラップ・ティーチャー』と『弱くても勝てます』『水球ヤンキース』で共演した中島裕翔さんとのバディだったのも大変アツイ。今から特典映像のメイキングもとても楽しみ。
間宮さんと裕翔くんの関係性にあるお互いの職業へのリスペクトは、なんだか智美と薫がお互いの立場を尊重している姿とリンクしているようにも感じます。基本的に芝居1本の俳優とマルチに活動するうちの活動のひとつが芝居となるアイドル。各種インタビューなんかを読んでいても、長年の関係性のなかで培われた素敵な関係性が感じられて好きですし、智美と薫ほどの歩く道のりの違いがあるわけではないにせよ、それぞれがゆく道をそれぞれに歩き、時に歩幅を合わせて一緒に仕事をする感じ、良いですよね。(最終的にまみゆとの話になってしまった)







○岡田正太郎『ハムラアキラ』
私、ミステリヲタクでして。
小学生の頃に初めて読んだ赤川次郎さんの三毛猫ホームズシリーズ、中高時代は東野圭吾さんと東川篤哉さんというベタな流れを経て、現在は有栖川有栖さんの作品を主に愛読しております。
そんな私ですから、ミステリ作品に出ている間宮さんを観るのはずっと夢だったんです。『放課後はミステリとともに』はミステリっちゃミステリですが、ちょっと思ってる感じではなくて。私はずっと「探偵もの」「ポップなテイストではなく重めのテイストのもの」「必ず推理に関与する役」という条件を満たしたミステリ作品に間宮さんが出てくれる日を夢見ていて、なおかつ、警察官役が憧れだったのです。
『ハムラアキラ』はその夢を一度にまるごと叶えてしまいました。情報解禁の日は11月26日でした……帰宅時の電車内で「探偵と一緒に推理する警視」という設定を目にしたときのことは、今でも鮮明に思い出せます。

「奇妙な味」という言葉があります。詳しくは省きますがざっくり説明すると、江戸川乱歩が名付けた「読後になんとも言えない後味や割り切れなさを残す推理小説」を指す言葉です。
原作の葉村晶シリーズは元々ブラックな結末ややりきれない結末を迎えることもあるイヤミス的な作風も持ち合わせています。岡田警視はドラマオリジナルキャラでありながら、葉村晶の対話役として1〜6話まで「よくわからない苦さ」を残すような、原作風味の味付けを全うしていました。
7話、何者かに殴られた拉致され閉じ込められた葉村が事件の流れを整理する場面。「あっ」とだけ葉村の心の中で発せられたあとに映る6話の六八会と岡田警視の関わりを示す場面。ここのなにが素晴らしいかというと、ここまで岡田警視が「何者か」があまりにも奥が見えないままできたから、急に怖くなるんです。「あっ」という台詞と回想だけで、よく考えたら、もしも敵だったらめちゃくちゃ怖いじゃないかアイツと。岡田警視は味方だろうなぁと漠然と思っていた私でもゾクッとしました。6話の「六八会が関係してると思ってるんですか?」が。急に怖くなる。
オリジナルキャラクターである探偵の対話役に、この設定や雰囲気を担わせた制作陣は素晴らしいですし、見事な立ち振る舞いで演りきった間宮さんも凄かった。

岡田警視の好きなところは、余裕があって飄々としているように見えて実は死にものぐるいで今の地位を得たところです。
個人の意見ですが、エリートが故の孤独ってあると思うんです。その孤独って周りに理解されないから余計に孤独になるんです。周りから「あいつはできて当たり前」と、どんな努力をしても陰口を言われ。でも心のうちは見せないから何を言われても普通の顔でいるから余計に悪く言われる。
きっとそんな場面に晒されることもあった岡田警視にとってミステリってどんな存在なのかと考えてしまいます。世界に没入できる趣味なのだろうか。ミステリのどんなところが好きなんだろうか。なんだかんだ言って、岡田警視のことはまだ分からないことだらけ。でも分からないからこそ、不可思議な雰囲気がつきまとって魅力的なのかもしれません。
……あと、大衆食堂でラーメン食べてるのポイント高くないですか?









○真壁剛士『アリバイ崩し承ります』
同クールに同じ役者でヤクザ役、警察官役、組対の刑事役がいっぺんに放送されることってあるでしょうか。いや、ないです。ない。しかも全員銃が絡んできたのが面白いですよね。
間宮さんは以前、演じる役の振り幅が大きいことに関して「そういう役をいただくだけで、自分で選んでるわけではないですから」という旨の話をしていたことがあります。彼らしい謙遜だなぁと思います。(余談ですが、2年前に行ったトークショーで司会の方にカメレオン俳優と言われていや自分なんかカナヘビみたいなもんですよ、となんだか可愛い謙遜をしていたのが好きなのです。)
やっぱりキャスティングする側もいろいろ考えて選んでますから、彼ならば!と思って役が決まるものでしょうし、いろんな役をやり切れると評価されている間宮さんの実力がゆえの「演じる役の振り幅が大きい」ではないかと思うわけです。
さて『アリバイ崩し承ります』の真壁さんは、同クールの岡田警視とも、智美とも違うキャラクターでした。組対の強面の刑事さんかと思いきや、本当はめちゃくちゃ頑張って舐められないように怖そうな感じを演出している……という可愛らしいキャラクターでした。コミカルな要素が散りばめられたミステリドラマには、こういうキャラの強い刑事さんがいると面白いですよね。
真壁さんは「怖そうな刑事さんという表向きの顔」「自分には向いてないと悩む気の弱いところのある本当の顔」とひとりで2面のキャラがある人物。プラス、犯人あげられたときのあのめちゃくちゃ勢いのある感じ(笑)
ただでさえ『僕はどこから』と『ハムラアキラ』もう全然違うキャラクターなのに、さらに真壁さんひとりでも存分に間宮さんのキャラクターの演じ分けのちからを味わうことが出来ました。このタイミングで一度にこれらのキャラクターが世に送り出されたのは、間宮さんのお芝居の振り幅を愛する者として大変嬉しく思います。







……はい!こんなところでしょうか。
なお、2019年6月11日以降から今日までに公開された映画はありますが、撮影時期は26歳ではないということで除外しました。
またそれらの映画のことは機会があれば話したいですね。


以上、長くなりましたがここまでお読みいただいた方がいらっしゃいましたら、本当にお疲れ様でした。ありがとうございます!

間宮さん27歳のお誕生日、本当に本当におめでとうございます〜〜!!!!



2020.6.11   saki

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