缶ビールとたばこ
缶ビールとたばこ 菊池たかふみ
部屋に残された缶ビール
ぬるくなってもう苦くて飲めない
大人ぶって無理して買ったくせに
あなたには甘い甘いカシオレが
お似合いだよって言われたのはいつだっけ
あなたの真似して吸ったタバコは
今でもまだ吸い続けてるよ
嫌いだった匂い今では愛おしくて
大人になれた気がするんだ
あぁ 染み付いた匂い
全然取れやしないや
あぁ 黄ばんだ部屋の壁を
あちらこちら見れば見る度あなたのこと
思い出すの
離さないで 離れてって
複雑な乙女心 分かってなんて言わないから
ちょっとだけ もうちょっとだけ
そばにいてよ なんて煙に語りかける午前0時
部屋に残された缶ビール
ぬるくなってもう苦くて飲めない
代わりに開けた缶チューハイ
少しでも大人ぶりたかったんだ
たばこが好きだ。
でもビールは嫌いだ。
大人ぶって早くにたばこを覚えた。
でもビールの美味さは23になった今でも分からない。
あの人の面影が部屋に残ってた。
そんな曲。
今の僕が1番好きな曲。