病児保育で働いてみて感じたこと
前職で病院の病児保育にヘルプで入ったことはあったが、きちんと働いた経験はなかったので自分の家でやる前にどこかで働きたいと思ってた。仕事を辞めて4ヶ月ごろ眼科のパートに面接で落ちたので(正職員はダメで)、ちょうどその時に病児保育の求人をもらったのだ。
少し諦めかけた(忘れてた?)のもあったので、求人をもらいハッとした!面接したら即採用となり、働くこととなった。ここは保育園併設の病児保育だったため保育園勤務の仕事(子どもの怪我や保健だより、アルコール補充など)があり病児保育がないときは、休んだ先生の代わりに保育補助に入ることは普通にあった。
なので月に平均5件以下の病児保育では、保育園の方のクラスに入ることの方が多く、そこで子どもの対応を学ぶことも多かった。一応3人の子どもを育ててはいたが集団となるとまた別の話。喧嘩の仲裁に入ったり、やる気のない子にどういう声かけをするか。集団での遊び方、噛み付く子どもを注意して見たり、食事の介助や着替え、寝かしつけ。。まぁまぁやることはそれなりにあり、保育士のやり方を見て学んだ。
でも思った。病児保育の件数が少ないのはなぜか?市の委託のため費用は2千円程度で高額なわけではない。もしかして病気の子がいない!?いやいや、夏はアデノウイルスやヘルパンギーナ、RSウイルスなど流行っている。予約が入っても当日には「保育園行けましたー」と連絡が入る。これではなんのために病児保育を希望して働いたのか。。
うちは病後児保育ではなく病児保育。だから高熱でも受け入れるべき。でも38.0度以下しかお預かりできない決まり。市では病院併設の施設だけ38.5度までOK。登園して37.9度以下だったら預かり38.0以上になっても30 分から1時間は様子を見ることもある。でも子どもって大概高熱を出す。預けたのにお迎えの電話がきたら働いているお母さんは「えーー」ってなる。なるよ、そりゃ。
市からの委託もあるのか危険なことはしないよね。しかも看護師だけが看るとは限らない。うちも他も看護師+保育士。子ども一人に対して職員も一人なので、早番が看るなど決まりがある。保育士さんはやはり健康な子どもしか見ていないので、高熱で痙攣が出たらどうしようとか、ぐったりして意識なかったらどうしようなどやはり不安は付きものです。
看護師からすれば高熱が出れば持参の座薬を入れたり、動脈下を冷却したり、熱で死ぬことはないから少し様子見るとかある。でも私も一人目の時は高熱がでて大丈夫かなって思ったり、また病院に行こうかなって思ったり、やはり少し慌てしたし不安もありました。それと一緒なんだろうなーと思います。
でもだからこそ勉強会を開いたり、不安なことがあるときは相談したりが大切だと思います。吸入や吸引も教わってできれば大したことはありません。病児保育で働く人が自信を持って対応できれば、日本中の病児保育が安心で安全にお預かりできる病児保育になると思います。
最近はコロナ禍でどこの保育園もお預かりができないところも多いようで、予約がよく入ります。また近隣の病児保育はコロナの抗原検査を必要としたり、フェイスシールド+ガウンを着用しているため、子どもは恐怖を覚え、預けられないなどがあるようです。
うちの施設は保育園が主体なため、運動会の行事や人手不足の時は病児保育をストップします。市からの委託なので本来はしてはいけないこと。「予約がいっぱいで」といえば利用する親も諦めざるを得ない。私は保育園のことも大切ですが病児保育を稼働することで、働くママが安心して預けられる病児保育にするべきだと思います。
子どもや親にとって健康が一番です。病児保育の利用がないことが子どもたちが健康でいてくれるってこと。またはお母さんと一緒に自宅で安静にできているとおいうこと。でもどうしても休めない、そんな時は頼ってほしいと思う今日この頃です。