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「最終学歴」より「最新学習歴」の更新
18歳で起業した私は、最終学歴が高卒でした。
音楽業界にいたときには、誰も学歴の話なんてしません。
それよりも、演奏がうまいとか、曲がサイコーとか、そこで表されたものが「全て」でした。
しかし、会社を創業してビジネス界に足を踏み入れたとたん、圧倒的な学歴社会に戸惑いました。
もちろん、その時点で私は社長だったので、それほどあからさまな差別を受けることはありませんでした。
ただ、私たち団塊ジュニアが社会に出た30年前は、まだまだ学歴社会、終身雇用、大学卒業があたりまえの世界です。
やはり学歴で人を判断する人に、見下されたことは数え切れないほどありました。
その後、ある会社を上場企業へと事業売却の手伝いをしたとき、そのまま事業の担当を依頼され、成り行きもあって、正社員で、という話がでてきました。
会社経営はしてましたが、子どもも生まれたことだし、せっかくの機会なので「上場企業の社員になってみよう」というノリで、社員になってみました。
役員は、ほほ全員が日本最高峰の東○大学。
これまた、ひどい扱いを受けました。
そこからみれば高卒なんて、まあ、野良犬ですよ。
その後わたしは、自分の独学の経営経験では「経験」しか話せないことに気づき、学び直しを考えました。
高卒、専門学校なので短大扱い。
だから、3年から編入できる大学に入り卒業。
そして、50歳を過ぎて大学院に入り、そろそろ卒業予定です。
最新学習歴(たまたま学歴ですが)を更新しようとしています。
40歳をすぎても、大学名を語って仕事をする人がたくさんいます。
22歳そこそこで出た最終学歴を、何十年も引きずるつもりなのでしょうか。
生涯にわたり学びをしていくことは、私たちの視野を広げてくれます。
それをこうして「最新学習歴」として肯定してくれるのは、本当に嬉しいなと思います。
本間先生は、英語にコーチに政界に教育界にと、本当にたくさんの視座を持っていて、本当にすごい方です。
ときどき、いろいろな機会にお会いしますが、気軽に声をかけていただいて、本当に嬉しい。
またゆっくりとお話したいなと思います。