「ささやかな抵抗」を共にする仲間の存在
共感起業大全の発売から1年が経ち、たくさんの変化がありました。
その中でも、この本を読んだ多くの方から、社会を大きく変えていくことへの期待や希望が湧いたという言葉がとても嬉しいです。
共感起業というはじめ方を書いた一方で、その先の未来についてイメージしてもらえるのは、書いて本当に良かったと思うことでもあります。
一年間、本当にたくさんの方と出会い、自分のことや想いを話してきた中で、とても大切にしたいことがひとつの言葉となりました。
SHIFT X
Shiftという言葉は、流れを変えたり、風向きを変えたり、視線を変えたりするような時に使われます。
全部をひっくり返すような(Change)を目先に持つことが必要な時もありますが、その一方で突然の大きな変化は、その反動で寄り戻されることも多くあります。
リバウンドしないように、地殻変動のように徐々に移っていくことで、
「いつか様変わりしていた」
というプロセスを目指したいと思っています。
社会課題は、解決されるどころか、日々増えているような感じがします。
もちろんそのひとつひとつに対応をしていくことも重要でありますが、
あらゆる課題に共通していることや影響の根源となっているようなことにも取り組んでいく必要があります。
でなければ、永遠と生まれる問題に対処をし続けることになってしまいます。
その一方で、現代を生きている私たちにとって、限られた人生の時間も大切です。
楽しさや幸せを感じながら、できることをやって、未来に託していく
現在を大切にしていくこともまた、大切な役割ではないかと思っています。
突然の大きな変化より、小さな変化の連続で
実際に、社会を大きく変えることは、難しいのでしょうか。
たしかに、あらゆることをいきなり大きく変えることは難しい。
でも、誰もが、小さなことを、ほんの少しだけ変え続ければ、
社会は大きく変わるはずです。
僕らが行動を1%変えるだけで、未来は大きく変わりますが、
僕らが行動を1%諦めるだけで、未来の可能性は減っていきます。
明日からプラスチックを全部使わず生活をするのは無理です。
地球温暖化だからといって、人も物も移動なくして生活はできません。
でも、ほんの少し意識して行動するだけで、未来は大きく変わる。
選べば簡単に手に入るその選択肢を前に出されても、
自分の想いに逆らってまでそれを選ぶことはしたくないことは、
誰にでもあるはずです。
そんなささやかな抵抗をし続けて、
その未来に変化の希望を持ち続けていられるのは、
やっぱり仲間の存在があるから。
同じ想いをもって行動をしているたくさんの仲間の存在を感じられれば、
きっと僕らは自分の想いに沿って前に進んでいくことができるはずです。
僕はそんな仲間の存在を感じられる繋がりをSHIFT X Labで作りたいと思っています。