引っ越してすぐに総選挙があると期日前投票がめんどくさかった話

引っ越し→総裁選挙→解散総選挙

ひっこしました、先月。
そして自民党の総裁選挙でゲル閣下という人が総裁と総理に選ばれ、
あれよあれよという間に解散総選挙になりました。
引っ越し前とは違う自治体に転入し、選挙区も変わりました。
どうなるんやろ…?

ぼくの選挙権どこー?

選挙管理委員会や自治体のウェブサイトで一通り調べてみると、
選挙人名簿ってのに自分のお名前がないと、投票権が無いみたいですね。
で、転入から3ヶ月以上たたないと選挙人名簿には記載されない。
てことはまだ転入から2ヶ月もたってないぼくはこの選挙区では
選挙権がないってことでした。

前の自治体選挙区で投票できる

そして昨日、投票所入場券が届きました。
差出人は前の自治体(△市)の選挙管理委員会からでした。
そうなんです。
引っ越してまだ3ヶ月たっておらず、新しい選挙区での投票権が無い人は、
前の自治体で投票権があるんですね。
勉強になったなあ!
でも投票日は色々と用事があるので、期日前投票に行ってきました。
場所は前の自治体の市民センターが最寄りです(でもそこそこ遠い)。

えっ、〇市?全スタッフ注目の的

期日前投票所に着き、中に入ると女性スタッフが入り口に立っていて
「期日前投票ですか?2階におあがりください」と丁寧な案内。
誘導通りに階段を上がると、少し広い会議室が投票所になっていました。
入ってすぐのスタッフに入場券を渡すと、バーコードを読み取って
出てくる名前と入場券にぼくが記入した住所氏名を照らし合わせ、
それが合っていると選挙区候補の投票用紙をもらえます。
ここまでは以前行った期日前投票と同じ。
が、バーコードをピッてした女性スタッフが固まります。
「えっ、〇市?……」
ぼくは先月、△市から〇市に引っ越しました。
なんか自分でも書いててややこしくなってきたのでまとめると、

・現住所 〇市(まだ3ヶ月たってないので投票権無し)
・前住所 △市
・投票所入場券の届いた場所 〇市の自宅
・投票所入場券の発送元 △市選挙管理委員会
・期日前投票の指定場所 △市役所と△市市民センター

届いた投票所入場券の封筒(△市選挙管理委員会から)

こんな感じです(わかんねぇ!)。
バーコードをピッてした女性Aが隣りの投票券発行の女性Bに聞きます。
「これ、〇市って書いてあるんですけど、バーコード読んでも出てこないです」
投票券の女性B、画面と入場券を見比べてこっちを見てニカっと笑顔で
「すみません、投票所は〇市になりますので」
ぼく「???まだ〇市に引っ越して2ヶ月もたってないんです」
女性B「これ、住所が〇市なので△市では投票できないんです」
ぼく「なんで△市選挙管理委員会から入場券くるんですか?
   しかも期日前投票所も△市って書いてありますよ?
   で、引っ越してすぐは新しい自治体の選挙人名簿に載らなくて
   総選挙は前の自治体で投票するってネットに出てたんですけど」
女性B「いえーでも〇市の方なので〇市の投票所でないと」
なんのための選挙人名簿なんだろうって思いながら、これ、女性Bさんの
言ってること、なんか書いてあることと違うよねーって思っていると、
すごい足早な足音が後ろからきこえました。

「上の者」参上

後から現れたのは別の女性C。
女性A「あっ、すいませーん。この方〇市なんですけどー」
女性C「えっ!」
女性B「〇市だから〇市で投票ですよね?」
女性C「少しお待ちくださいね、確認してまいります」
スタタタタタ
ちょっとキビキビした感じの女性Cさんが奥のほうに去っていきました。
たぶん女性スタッフたちを束ねる感じの管理者っぽい風合い。
行った先にはテーブルの奥に座った3名の男性。
そのうちの「投票管理人」と札のかかった席の男性に話していました。
すかさず入口の女性がスタッフスペースのイスを出してきて
「お待たせして申し訳ありません!こちらにお座りください!」
なんかですね、すごい注目度なんですよ。
スタッフ10人以上がこっち向いてるし、投票に来た人も「何なに?」
ってな感じでめっちゃ見てます。
超はずかしいし浮いてる…こんな注目いらない!
ぼく「あ、いいです。あそこの隅っこのほうで立ってますから」
女性Cと投票管理人が話すこと約5分、管理人が立ち上がりました。
お、解決か?
ちがいました。部屋のパーテーションの陰でどこかへ電話し始めました。
あー、まだかかるのね。

長い電話の果てに

投票管理人の電話は10分以上あったでしょうか。
目の前を通るスタッフ全員が
「お待たせして大変申し訳ありません」
って頭下げるんですよ。毎回。全員!
もう居たたまれなくなって、外で待とうかと入り口に向かって歩き出したら
管理人と女性C「お待たせしました!」←ハモってた
速足でお二人登場。どうやら結論がでた様子。

結論
・投票場所は間違ってない
・△市の選挙人名簿にちゃんと記載されている
・あなたの言ったことで全部合ってる
・バーコードをピッてした女性Aがちゃんと記載されているのを見なかった
・数分で終わることにこんなに時間をかけさせて本当にごめんね
・今回初めて投票所業務をするスタッフが半分以上でうまくいかなかった
・いやもうほんとごめん!

あーよかった。
この後謝り倒してくる女性Aに再度入場券をピッてしてもらい、
めっちゃおっきい上ずった声で氏名を呼ばれ、
隣りの女性Bにまた謝り倒されながら投票用紙をもらい、
無事投票できました。
そして比例代表選挙と最高裁裁判官罷免のアレのところでも
同じように謝り倒され、
選挙管理人と立会人2名のおっちゃんにもまた謝り倒され、
もうええわ!

でもぼくの謝り倒されプレイはまだ終わりませんでした。
投票所入口から出ようとすると、
・投票管理人
・女性C
・女性A
・未登場の女性DEFGくらい
なんかいっぱい入り口に集まってきて謝り倒し波状攻撃。
やめて…もうHPは0に近いんですまじやめて…。
謝られて恐縮するなんてなかなかなさ過ぎて、僕も含めて
お互いにペコペコ祭りですよ。なにこの空間…。

最後のとどめは、階段を下りて施設の出口。
案内の女性が
「ご迷惑をおかけしました!
 大変お待たせして申し訳ありませんでした!」
ペコペコペコー!
もう完全に奇襲攻撃ですよ。
なんでずっと入り口にいるあなたが上の騒ぎしってんの?
トランシーバーとかも付けて無さそうだし、
選挙管理委員会ならびに△市職員こえぇぇぇ。

引っ越した直後に選挙に遭遇したら

無事投票できました!

謝り倒され過ぎてメンタルステータス異常を来しながら車で帰りました。
まぁ、なかなか無い経験ができたと思えばポジティブなんですが、
なんでこんなグダグダなことになったのか。
たぶん選挙のために臨時でかき集められたであろうスタッフ、
全ての問題に対応したレクチャーなんて望むべくも無さそうなお役所、
女性の勝手な判断(住所〇市だから〇市で投票と決めつけたこと)、
いろいろあると思うんですが、ちゃんと対応はしてくれました。

で、もし、ステータス異常をきたしたぼくと同じように、
引っ越しした直後に国政選挙があり、引っ越しから3ヶ月たっておらず、
前の自治体から投票所入場券が届いた場合、
今回のぼくの経験は役に立つのかなと思います。

バーコードをピッてするところで「ここじゃない」とか言われた場合、
「投票管理人(管理者)を呼んでください」
または
「投票管理人から選挙管理委員会に聞いてもらってください、すぐに」
でいいと思います。
ぼくが遭遇したように、バーコードをピッてする係、
よこで投票用紙発行機のボタンを押して用紙を出す係、
選挙区投票から比例代表投票へ案内誘導する係、
比例代表の所で同じように用紙を出す係など、業務が細分化されています。
そして、朝に簡単な説明を受けただけな完全素人の確率がけっこう高い。
なのでイレギュラーがおきたら臨機応変に対応できないことが多そうです。
すべてを分かっている、または対応の仕方をわかっている管理人に直接
聞くのが一番早くてスムーズなんじゃないかなって思いました。
ただし謝り倒されるかもしれません笑

※投票所スタッフを非難したくて書いたわけではありません。
 むしろイレギュラーに対してとても真摯に対応してくださったと
 思います。
(ただ謝りすぎはメンタル削られるので「ごめんね」だけでいいです)
 引っ越し直後に投票に行き、同じような場面に遭遇する人がいるかも
 しれないと思ったのでありのままに書きました。
 あと、引っ越し直後によその自治体から投票に来たのは僕が初めて
 だそうで。そんなにいないもんですかね。


いいなと思ったら応援しよう!