降車ボタンをおさなかったら

伊勢神宮に行ってきました。


なかなかいかないよね。


名古屋駅から伊勢市までは近鉄で1本2時間くらいで思っていたよりもすぐ行ける場所です。

ただ、僕はひとり。

動機もいいかげん。

暇だからなんとなく。

案の定、乗り過ごすわけです。

僕がミスに気づいて降りたのは、伊勢市駅の一つとなりの宇治山田という駅でした。


伊勢市駅からだと歩いてすぐ、伊勢神宮に行けます。たぶん。

ただ、宇治山田駅からだと、少し遠い。

やれやれ。どうしようか。

駅前にはバス停があり、そこから内宮と外宮とどちらにも行けるようでした。

当然、内宮も外宮も知りません。


参拝に行く人は内宮からという旗を見かけたのに、外宮いきのバスの方が早く

きたので外宮行きのバスに乗りました。


ここまではなんやねんという話です。


ただ、書きたいなと思ったのはこのバスの中で考えたこと。


降りる駅は間違えたとしても、おもしろいよね。


みんなが降りる駅から間違えて一つ隣の駅で降りて、

そこには伊勢神宮はないけど、そこの街並みはすごくいいものでした。

伊勢市駅で降りていたら、このバスに乗ることはなかっただろうけど、

好きな街並みをゆっくり眺めることができました。


よく、人生を列車に例える歌が歌われているけれど、


ちょっとしたことで、違う道に出逢います。

学生にとってのターニングポイントといえば学業と部活と恋愛だけれど、

きっと、ちょっとしたことで、違う道に出逢います。

いつも通る道と少し違う景色をみると、全然違う世界が広がっていて

計画通りももちろん大切だけど、ちょっとしたアドベンチャーが

すごくワクワクさせてくれる。


きっと、そういう性格の私です。


好きな女性のタイプはきっと、降りる駅を間違えても、一緒にその街で楽しめる人だなあと、そんな風に思いました。



降車ボタンを押さなかったら



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