なぜBLENDを続けているか?
BLENDというのは自分が始めたパーティーで、初めて開催したのが2017年11月、渋谷Circusの1Fを使わせてもらった時です。それから渋谷花魁に場を移し、ありがたいことにかれこれBLENDは7年目になります。
BLENDというパーティーはその名の通り、「混ぜ合わせる」ことを目的としていて、音楽としてはジャンル問わず、広義では国籍、人種、文化問わず様々な人たちがポジティブに混ざり合うことでお互いが新たな発見、視点を手に入れる。何かしら前向きに影響するものを手に入れ、持ち帰り、自らの生活の糧とする。そういったことが実現したらよいなと思い、これまでやっていました。
これを毎回周知してしまうと、雰囲気が堅苦しくなってしまう。自然体で混ざり合う弊害になると感じたため、お客さま並びに出演者のみなさまには敢えてこれまで説明はしていませんでした。楽しむことがまず先ですべてはその延長線上にあると思っているからです。
ただ、もはや自分の代名詞となりつつあるBLENDについては、一度お話する機会があってもよいかなと思いました。
決して軽々しく決めた目的ではないのですが、改めてこれはかなり難しいことを掲げていると実感しています。
良い音楽と場所と人、ある程度条件が整えばポジティブに交わること自体はあまり難しくはないが、そこから新たな発見、視点を手に入れ、自らの糧とするプロセスはかなり難しい。
というのも、相手(お客さま、お店の方々、演者のみなさま)との会話や仕草、振る舞い、行動、もしくは、DJなどの演出を通して、新たな発見、視点を認識する。次に自らに取り入れるためにはまず時間をかけ相手を知り、信頼することにより、初めて受け入れる土台ができるからである。
一回限りの「混ぜ合わせ」でこれらが成立することは考えにくく、時間が必要で、かつ、本質的にはコントロールが効かないものでもあると思っています。
時間がかかる上にもはや偶然の産物的なものに期待しているパーティーなのだと
それでも、7年間のBLENDを通じて、かけがえのない仲間に出会えたことの再確認、日常生活では会うことがなかったであろう人達との新たな出会いが生まれたりするので、少なくとも自分にとってはとても重要な糧になりました。続けてきて間違いなかったと思います。
音楽もまずは人、極論ですが、良い発信もその人が発するからこそ説得力が増す、本来の良さが伝わる。そう思いませんか?
そこを大事にしていきたいです。
来年の2月には40歳を迎え、体力的にも時間的にもいつまでBLENDができるか分からないので、続けてる時に一度書いてみようと思いました。
毎月やっているのでぜひ足を運んでみてください。