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サッカーにおける未経験父親のやくめって

「今月中に、リフティング100回目標な!」
1月があと10日で終わる、そんなときにコーチが言い放った。小2の息子たけるは、最近すごく頑張ってる。が、最高記録は36回。さあ、どうする。息子よ。時間がないぞ。

100回できりるようになりたいか、練習終わりにきいてみた。「うん、なりたい。」と静かに言う。じゃあサポートせな。父親として普通に思った。
ちなみに僕は絶望的に球技センスがない。サッカー経験は当然ないし、リフティングも20回できたら拳を振り上げて泣いて喜ぶレベル。サポートとは、僕ができるようになって教えるとか、そういうことじゃない。絶対に違うし、既に引き離されているから追い抜けない自信がある。僕にできる唯一のことは、日々練習できる環境を作ってあげること。それだけなんす。環境を用意して、本人が練習を習慣にすればOK。

まず環境。日常にボールがあれば、練習はできる。リビングに、ふわふわボールと、小さなサッカーボールを置いた。日曜日は、父子で1時間自主練することにした。そして年始には、同じ目標を掲げた。年内にリフティング150回。少しずつ、リフティングの話題が増えた。

習慣を作る方法は、よく知ってる。10年間運動時間ゼロ人間が、月間100kmランナーになれたから、たけるも大丈夫。こんなふうに、少しずつ習慣を仕上げていく。
・練習開始のハードルを下げる(リビングでできる)
・小さい目標を常に持つ(かけ算の答えを次々と目標に)
・記録をして、自分の頑張りを見る(手帳カレンダー)

いろいろと考えて準備しても、結局たけるがやる気にならなきゃ何の意味もない。嫌々やらされていること程、無意味なことはこの世にない。でも最近の目の色を見ていると、サッカー上達への熱意を感じる。だから父は、苦手な球技でも頑張れる。自分の時間も喜んで捧げる。

「技術が低すぎる選手がいる」と、上級生の試合中にコーチが言った。かなり厳しく、その選手たちは指導をされていた。練習が足りない、それだけだよね。それはきっと、練習する環境になかった、ということでしょう。子どもが一度頑張ると決めたことは、親として頑張り切らせたい。できるのは、環境作りだけ。特に未経験の僕は、ひたすらにやる。技術とか知らん。とにかく、今練習ができる空間と道具と雰囲気を、彼に。


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