「カッテニシタラ」ARTプロジェクトとは
2021年4月から、4年間の集大成となる卒業制作に取り組みました。まだ未熟かもしれないこのプロジェクトですが、誰かに知ってもらうことが新しい扉を開くのではないかと思い、noteに公開します。
少し長いまとめですが、お付き合いください。
この卒業制作をおこなった理由
私はこの4年間、日本の地域とデザイン、アートに興味を持ち続けてきました。
きっかけは大学一年の頃。
日本大学芸術学部のデザイン学科に入学したのですが、周りの才能溢れる同期を目の前にして焦りを感じていました。もっと自分の興味を広げたい!と三宅島の島ボランティアに参加することにしました。
そのあとに書いたのがこのnote。
今読み返すと少し恥ずかしいですが、ちゃんと言葉にして残しておいて良かったと思っています。
三宅島に行ってから、私の興味は地域に向きました。それと同時に、10日間じゃその場所をほとんど知ることができなかった…と少し心残りのようなものが。
その後、様々な思いを秘めながら、マスヤゲストハウス・海士町での滞在や列島ききがきノートの取材活動を行ってきました。
そこで確かに感じたこと。
自分にとって地域とは
人と出会い、新しい価値観を広げる場所
なんだと思いました。
私にそれを教えてくれたような場所を、もっと多くの場所で作れたらいいのに。
そう思ったことがきっかけで今回のプロジェクトが始まりました。
そして、活動を続けたらこんな奇跡も起きました。
なぜアートプロジェクトなのか?
たぶん、多くの人がそう思うと思います。
私が大学4年間、地域での取材活動と同時におこなってきたのが、美大生のための展示会運営です。
あそびば展について知ってもらうのはこのnoteから。
大学生活のほとんどを費やして、仲間と共に展示会づくりをしてきました。合計で4回の展示を作り、デザインや空間作り、広報や集客、チーム作りまで手探りで行ってきました。
私にあそびば展を持ちかけた友人(代表)のnote。いつ読んでも、あそびば展の確かな価値を感じさせてくれます。
そんなあそびば展の中で私は、アーティストと鑑賞者を繋ぐ場づくりを意識して運営をしてきました。
そのおかげで、アートには「①新しい視点や可能性を見つけ出す力②対話を生む力」があることに気付かされました。
そして、私が広げていきたい未来と、アートが自分の中でシンクロし、このアートプロジェクトをスタートさせることにしました。
カッテニシタラという名前
全てが手探りの中行った、今回のカッテニシタラARTプロジェクト。
一見らんぼうな、カッテニシタラという名前には、ある想いを込めています。
勝手に。
アーティスト(外の人)が地域の中に入るとき、何か起こしてくれるだろうという期待がのしかかることが暫しあります。
その声に応えないといけない。そんなプレッシャーが、アーティストに乗っからないように、緩い関係性を引きたかった。
私たちは勝手に設楽町を面白がり、楽しんでいきます。だから、面白そうだと思ったら遊びに来ませんか?
そのくらいの緩やかな関係性で、町の方々にご挨拶ができたら。
そう思って名前をつけました。
8ヶ月のプロジェクトはどのように進んでいったのか。
アートプロジェクトはとても濃いもので、このnoteに書ききれないくらいの発見がありました。
私がこの価値を語るより、参加してくれたアーティストの言葉が何よりも伝わりやすいと思うので、こちらのインタビューを公開します。
https://note.com/ssssky/n/nc09b6d917204
また、卒業制作として、このプロジェクトをまとめた冊子を作成したので、気になった方はこちらをご覧ください。
おわりに
4年間様々な地域で活動する人に会えば会うほど、考え方も色々で、自分の想いを発信するのが少し怖くなっていました。
今回ここに書いたのはあくまで、たった数年の間の経験だけで考えたことです。
もしかすると後数年後には全く違うことを考えているかもしれない。いや、もしかしたら数日後だってあり得るかもしれない。
だけど、私の中でアートとデザインと地域とコミュニティの探求はこれからも続くと思います。
小さなアクションを、細く長く続けることが、いつか奇跡を生むんじゃないかな?って思いながら。
今回、カッテニシタラには多くの設楽町の方々やあそびば展で出会ったアーティストが参加してくださいました。
本当にありがとうございました。
形は変わるかもしれないけど、また何らかの姿で開催しようと思います、いや、開催します。
こんな小さなアクションだけど、巻き込まれてみたいって方もお待ちしてます。
本当は卒業制作だったけど、はじめの一歩としてのんびり歩いていこうと思います。
いただいたサポートは、さらに成長するための製作費に当てたいと思います!