見出し画像

遠い日の記憶


小さい頃やっていた習い事のハナシ。

小5から高2まで劇団に所属していて
一丁前に女優なんてものを目指していた。
特に可愛くもなく、芽も出ずだったけど
それでも表現者になりたくて
がむしゃらに頑張っていた。

冬の朝は、よく思い出す。
朝の暗いうちから電車に乗って
現場へ向かっていたこと。
それが辛くなんてなくて
楽しみで楽しみで仕方なかったこと。
世界がまだ起きてない気づいていない
薄暗い中で、世界を作り出すために
みんなが協力して始まるセカイ。
それが好きだったこと。

朝の微かな光がさす、朝日が昇る。
徐々に暖まってくる、朝の時間が好きだった。

がむしゃらでいた時間は
短かったのかも知れないけど
人生の中で本当に尊くて大切だった。
努力は全ては身を結ばないけど
ちゃんと形にはなることを身をもって知れた。

周りへの感謝を忘れないようにいたいね。
がむしゃらになれるのは周りのおかげだから。

向かうべき場所がある朝の尊さを
わたしは知ってる。
これからもたぶん、大丈夫。

おわり

写真は蜷川実花さんの瞬きの中の永遠展より

いいなと思ったら応援しよう!