無保険車との事故の補償方法を解説!
無保険車との事故の補償
交通事故で被害に遭った場合、加害者に対して損害賠償を請求することができます。しかし、加害者が自賠責保険に加入していない「無保険車」であった場合、被害者は適切な補償を受けられない可能性があります。
無保険車とは
自賠責保険とは、すべての自動車の所有者が加入しなければならない強制保険です。自賠責保険は、人身事故の被害者に対して、死亡・後遺障害・治療費などの損害を補償します。
無保険車とは、自賠責保険に加入していない自動車のことです。無保険車は、法律で禁止されていますが、実際には一定数存在しています。
無保険車との事故の補償方法
無保険車との事故で被害に遭った場合、以下の方法で補償を受けることができます。
加害者の自賠責保険会社に請求
加害者が自賠責保険に加入していた場合、その保険会社に損害賠償を請求することができます。
政府保障事業に請求
加害者が自賠責保険に加入していなかった場合、国(国土交通省)が運営する「政府保障事業」に損害賠償を請求することができます。
被害者自身の保険に請求
被害者自身の自動車保険に「無保険車傷害特約」が付帯されている場合、その特約を利用することで、自賠責保険の保険金額を超える部分の損害を補償してもらえます。
加害者の自賠責保険会社に請求する
加害者の自賠責保険会社に請求する場合、以下の手順で行います。
警察に事故を届け出ます。
加害者の氏名や住所、車のナンバーなどを控えます。
加害者の自賠責保険会社に連絡し、事故の連絡をします。
保険会社から指定された医療機関で治療を受けます。
保険会社から請求書が届いたら、必要書類を添えて提出します。
政府保障事業に請求する
政府保障事業に請求する場合、以下の手順で行います。
警察に事故を届け出ます。
加害者の氏名や住所、車のナンバーなどを控えます。
国土交通省の「政府保障事業」のホームページから請求書をダウンロードします。
必要書類を添えて、請求書を国土交通省に提出します。
被害者自身の保険に請求する
被害者自身の保険に「無保険車傷害特約」が付帯されている場合、以下の手順で行います。
警察に事故を届け出ます。
保険会社に連絡し、事故の連絡をします。
保険会社から指定された医療機関で治療を受けます。
保険会社から請求書が届いたら、必要書類を添えて提出します。
無保険車との事故に遭わないための対策
無保険車との事故に遭わないためには、以下の対策を講じることが大切です。
自分の車に自賠責保険を必ず加入する
自分の車に自賠責保険を加入していれば、相手が無保険車であっても、自賠責保険の保険金額の範囲内では損害を補償してもらえます。
運転前に車両のナンバーをチェックする
信号待ちや駐車場で車を停めた際には、周囲の車のナンバーをチェックするようにしましょう。万が一、事故に遭った場合、加害者の車のナンバーがわかる可能性が高まります。
ドライブレコーダーを搭載する
ドライブレコーダーを搭載しておけば、事故の状況を映像で記録することができます。加害者の言い逃れを防ぐことにもつながります。
まとめ
無保険車との事故は、被害者にとって大きな損害を被る可能性があります。そのため、無保険車との事故に遭わないための対策を講じることが大切です。また、万が一、無保険車との事故に遭った場合は、適切な方法で補償を受けられるようにしましょう。
補足
駐車場で車を停めた際には、周囲の車のナンバーをチェックした後、当て逃げされた傷を発見した時、その情報をどこに出せばいいのでしょうか?
駐車場で車を停めた際には、周囲の車のナンバーをチェックした後、当て逃げされた傷を発見した時は、以下の場所に情報を出しましょう。
警察
警察に当て逃げの被害届を提出することで、事故の記録が残ります。また、警察が加害者を特定する手助けとなる場合があります。
保険会社
被害者の自動車保険に「無保険車傷害特約」が付帯されている場合、その特約を利用することで、自賠責保険の保険金額を超える部分の損害を補償してもらえます。そのため、保険会社に連絡して事故の連絡をしましょう。
駐車場管理者
駐車場には、防犯カメラが設置されている場合があります。そのため、駐車場管理者に連絡して、防犯カメラの映像を確認してもらうと、加害者の車のナンバーや特徴を特定できる可能性があります。
また、駐車場で当て逃げ被害に遭った場合は、以下のことにも注意しましょう。
当て逃げされた傷を写真に撮る
当て逃げされた傷を写真に撮っておくことで、加害者の車の特徴を特定する際に役立ちます。
車の位置を動かさない
当て逃げされた場合は、車の位置を動かさないようにしましょう。車の位置が変わると、事故の状況の特定が難しくなります。
警察に連絡するまでの時間をできるだけ短くする
警察に連絡するまでの時間をできるだけ短くすることで、加害者の車の特定がしやすくなります。
無保険車との事故は、被害者にとって大きな損害を被る可能性があります。そのため、万が一、当て逃げ被害に遭った場合は、適切な対処をするようにしましょう。