ミントガムが車酔いに効くって本当?効果と使い方を解説
ミントガムが車酔いに効果
ミントガムが車酔いに効果的である理由
車酔いは、車や船などの乗り物に乗っているときに、めまい、吐き気、嘔吐などの症状を引き起こす不快な症状です。車酔いの原因は、内耳の三半規管が、乗り物による揺れによって刺激され、脳に誤った情報を送信することで起こります。
ミントガムは、車酔いの症状を軽減する効果があるとされています。その理由は、以下の2つと考えられています。
唾液の分泌を促す
ミントガムを噛むことで、唾液の分泌が促されます。唾液には、胃酸の分泌を抑える働きがあるため、吐き気や嘔吐などの症状を軽減する効果が期待できます。
交感神経を刺激する
ミントガムに含まれるメントールなどの成分は、交感神経を刺激する働きがあります。交感神経は、緊張や興奮の状態を引き起こす神経ですが、同時に、乗り物酔いの症状を抑える働きもあると考えられています。
ミントガムの車酔いへの効果に関する研究
ミントガムが車酔いへの効果があるかどうかについては、これまでに複数の研究が行われています。その結果、ミントガムを噛むことで、車酔いの症状が軽減されるという結果が得られています。
例えば、ロッテと三重大学が共同で行った研究では、20分間マイクロバスに乗車する際に、何も食べない、またはミントガムを噛むという2つの条件で、車酔いの症状を比較しました。その結果、ミントガムを噛んでいるグループの方が、主観的な気持ち悪さや、目の疲れ、ふらつきなどの症状が軽減されることが確認されました。
また、中国の研究では、ミントガムを噛むと、車酔いによる唾液の分泌量が増え、胃酸の分泌量が減ることが示されています。
これらの研究結果から、ミントガムは車酔いの症状を軽減する効果があることが示唆されています。
ミントガムの車酔いへの効果を高める方法
ミントガムを噛むことで車酔いの症状を軽減するためには、以下の方法が有効です。
乗車前に噛む
乗車前にミントガムを噛むことで、唾液の分泌が促され、胃酸の分泌が抑えられます。また、交感神経が刺激され、乗り物酔いの症状を抑える効果も期待できます。
常に噛み続ける
乗車中は、常にミントガムを噛み続けることが大切です。唾液の分泌が途切れると、車酔いの症状が再発する可能性があります。
強いメントールの入ったガムを選ぶ
メントールなどの成分が強力なミントガムを選ぶと、交感神経をより強く刺激し、車酔いの症状を抑える効果が期待できます。
ミントガム以外の車酔い対策
ミントガム以外にも、車酔い対策として有効な方法があります。
乗車前に充分な睡眠をとる
睡眠不足の状態では、乗り物酔いになりやすくなります。乗車前には、充分な睡眠をとって、体調を整えましょう。
乗車中は、外の景色を見たり、音楽を聴いたりする
目の前にある景色や、耳から聞こえる音に集中することで、内耳からの刺激を抑えることができます。
車の助手席に乗る
車の助手席の方が、運転席よりも揺れが少なく、車酔いになりにくいと言われています。
酔い止め薬を服用する
酔い止め薬は、乗り物酔いの症状を抑えるのに効果的です。ただし、副作用が出る可能性があるため、必ず医師の指示に従って服用しましょう。
まとめ
ミントガムは、車酔いの症状を軽減する効果があることが示唆されています。乗車前に噛む、常に噛み続ける、強いメントールの入ったガムを選ぶなど、効果的な使い方を心がけましょう。
補足
ミントガムの最大の副作用を頭に入れておきましょう
ミントガムの最大の副作用は、メントールによる口腔内刺激です。メントールは、口腔粘膜の神経を刺激し、口内炎や舌の痛み、歯肉の炎症などの症状を引き起こす可能性があります。
また、メントールは、胃酸の分泌を促す働きがあるため、胃酸逆流や胸焼けなどの症状を引き起こす可能性もあります。
さらに、ミントガムに含まれる砂糖や甘味料は、虫歯や歯周病などの原因になる可能性があります。
ミントガムを噛む際には、これらの副作用に注意が必要です。
具体的な症状としては、以下のようなものが挙げられます。
口内炎
舌の痛み
歯肉の炎症
胃酸逆流
胸焼け
虫歯
歯周病
これらの症状が現れた場合は、ミントガムの使用を控え、医師や歯科医に相談しましょう。
なお、ミントガムの副作用は、個人差があります。敏感肌の人や、胃腸の弱い人などは、特に注意が必要です。
ミントガムの使用を控えた方が良い場合としては、以下のようなものが挙げられます。
口内炎や舌の痛み、歯肉の炎症などの症状がある場合
胃酸逆流や胸焼けなどの症状がある場合
虫歯や歯周病などの症状がある場合
敏感肌の人
胃腸の弱い人
また、妊娠中や授乳中の人は、ミントガムの使用を控えた方が無難です。