4/8のWEEKLY OCHIAIに寄せて
今週このWEEKLY OCHIAIでの議論を聞いて感じたこと、
思ったことを色あせないうちにこれを残しておく。
実際の番組はこちら↓
https://newspicks.com/movie-series/28?movieId=638
これが医療従事者の方に届くかは分かりませんが
日本の医療を最前線で支えていただき本当にありがとうございます。
ピンチをチャンスにが嫌いになるつつある
ピンチというものはその当事者にとってはずっとピンチ。
チャンスという言葉はチャンス。
ピンチとチャンスがくっついていて、
ピンチ側にいる人はチャンス側のことを嫌いになる。
ただ、チャンスというよりは時代が変わりつつあるのも、
世の中が変革しつつあるのも事実。
ピンチはピンチ、ただこの現象をどうやって考えて、
次に新しい手を考えていくか、変化にどうやってに適応していくのかを議論すべき。
冒頭、落合陽一さんのこの言葉でスタートした。
なんというか最近モヤがかかっていたことが何だったのかを腑に落ちた気がした。
「ピンチの当事者にとってはずっとピンチ」というのを肝に銘じる必要があるなと。そりゃそう。
事態が好転しない限りずっとピンチであることは疑いようがない。
また、「ピンチをチャンスに」
ってよく聞く言葉で、そりゃそうだって思ってたんだけどそこに対する一歩踏み込んだ具体的な何かがあまりないというのを感じていた。
言うは易し、行うは難しってやつで言葉そのものはいくらでも言えるし使えるんだけど
じゃあ実際どうすればピンチをチャンスに変えられるんだっけ?という建設的な議論を見かけてこなかった。
それが今週のWEEKLY OCHIAIではされていたのではないかと思う。
3つの時間軸で考える
・数週間の話、数ヶ月〜1年、Withコロナの数年という3つの時間軸で企業経営や経済を考える必要がある
・みんな数週間のことを考えたくなる、ここを乗り越えたら元に戻ると考えているのではないかという願望があるがそれは起こらない
・中国はこれと向き合っている
・緊急事態宣言の中で活動を縮めながらもどう立ち上がるのかを考えなければならない
・エンターテイメント産業や飲食業界はSocial Distanceについて間違いなく考えなければならないし、耐久消費財の購買行動も変わっていく
特に上2つの点については改めて考え直す必要があるなという所感を持った。
どうしても目の前で起こっていることに目は向きがちになってしまうし、
今の数週間を乗り切ればなんとかなると思っている人は多少なりともいるのではないかと感じた。
後の話に通じるところもあるが、Preコロナ時代とPostコロナ時代で大きく転換点を迎えた以上はこの数週間を乗り切った後の未来、
そして特効薬がなければWithコロナ時代の数年間をどの様に設計していくかというのはとても重要だし、
それに対する幾つかの提言もなされていて良かった。
詳細は中身を是非聞いて欲しいなと。軽く記載するとこんな感じ。(もっとあったけど印象的だった部分を切り出した)
・密閉から解放、密から疎
・接触から非接触
・人が動く時代からモノが動く時代へ
preコロナの世界線とpostコロナの世界線
1ヶ月多くの人は立ち止まるが、Withコロナの世界で今からどう立ち上がるかを考えていかなければならない。
番組の最後に日本は何を捨てるべきかという話があり、宮田さんの仰った下記の内容は視点として持たねばと思った。
「without digital」
デジタルを使わないものを捨てる、コロナが来る前に見ていた未来は捨てる(思いや志は大事だが)
世界のビジョンも日本のビジョンも違う方向に向かっている
諦めるわけではなく、違うところへ踏み出す覚悟を
コロナがやってきてしまった以上、Preコロナの世界線に戻るということはもうできない。(シュタゲじゃあるまいし)
だからこそPostコロナ世界線そしてWithコロナの時代で何ができるのか、
何をすべきで何を捨てていくのか選別していきたい。
さよなら昭和
冨山さんが最後に仰っていたのがこの
さよなら昭和
で、このWithコロナ時代生き抜いていくには昭和的経営そして概念からの脱却が必須という話。
それができなければ淘汰されていく。そういう時代に入ったのだと自覚し行動を変容させていくことが求め続けられる。
デジタルネイチャーへの回帰
最後に、落合さんのデジタルネイチャーの話。
正直デジタルネイチャーについてはあまり理解できていない。
デジタルな身体の獲得、自然の脅威と文明の非力さにあえぐ中でどの様に自然と向き合うのか
これはなんとなく直感として分かりやすかった。
コロナという自然の脅威の前では人類が積み上げてきた文明はあまりにも非力。ただ、それでもその中でどの様に自然と向き合うのかを考え続けていく必要がある。
全体を通して前を向いてやっていくしかないと思えるとても良い回だったし、希望を持ってやっていきたい。