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パクリタキセル5回め|DAY 1:輪郭を保って柔らかく生きる@ちっぱいが乳がんになりました

そんな訳でウィークリー・パクリタキセルの五回目、受けて来ました。

いっつも前日にうだうだ言っちゃうけど、これに関してはほんとに案ずるより産むが易しだなって初っ端から毎回思ってます。

打った直後の気だるさを乗り越えたらその日はほんとに何にもないから。

まあ日にちが経って来たら副作用にノックアウトされちゃうんだけど、それはある程度どうしようもないしね。

言うて、流れに慣れてきたって言うのも大きいんですけど。

私自身も手順が分かって来たし、看護師さんたちもそろそろ「こいつはこうなる」と言うのを覚えてくださって来て。

病院で計ると超超高くなっちゃう血圧のことも「家で計って来ました!」「OK! じゃあここに書いて!!」みたいに非常にスムーズに進むようになり、まあまあストレスだった血圧計狂詩曲も無事終演を迎えたりもしたので。

後はCVポートが入ってるのでルート取るときのストレスがほぼないって言うのも大きい気がする。

なんせ気持ちの流れ的にはだいぶんスムーズでした。


そうやって個人のお気持ち的にはつるっと進行したものの、化学療法室全体はお正月明けだからかすごく混んでいて全体的に押し気味進行。

私も待ち時間は長めだったりしたけど、本来私と入れ替わりぐらいだと思われる夕方の人たちに至ってはかなり時間が過ぎても椅子が空かず、壁際に並んだだるま椅子で点滴が始まるって言う、若干野性味のある光景が広がっていました。

看護師さんたちは変わらず柔らかい口調で丁寧に接して下さるんだけど、ごくうーっすらと殺気じみた粒子が舞い散っているのを感じられたりもし。

察するに、調剤するセクションなんかは見えないところで阿鼻叫喚だったんじゃないかなって。

何とも頭の下がるお話です。


そうそう、今日もちゃんと保冷剤は忘れずに持って出られて、そして口の中冷やす用の氷も持って行き、パクリタキセル中にコロコロと氷を舐め続けてみました。

加えて、穴を開けちゃった手袋も新しいのを貰って、腰の後ろのカイロをやめといて、ひんやり帽子もしっかり被って足も冷やしてってしたら、後半ぐらいから初めて「さ、寒いかも」ってなった。

実は前回まであんまり「冷えてる」って言う実感がなくて。
なんだけど、今日は終わった辺りでなんか血が通ってなかった感じする! 間違いなく冷たい!! みたいな。

味覚にしてもその他にしても、果たして効果が出るかどうかは分かんないけれどもこの実感感(?)悪くない。
しばらくこれで行ってみようかな。

めっちゃ寒いけど。

よりによって何でこんな寒気バリバリの時にそんな挑戦を始めるのかだよ、わたし。


そしていつも通り、帰路は若干だるだるーな感じだったんですけど、案の定夜中になったら元気が出て来て。

いよっしゃーと謎の気合いが発揮されて、なんとウィッグをセルフカットしてしまいました。

ショートカットになんたる暴挙。
地毛でやったら美容師さんに間違いなく怒られるやーつ。

いや、私がお世話になってる人はそう言うことほとんど言わない人なんですけどね。

さておき。
元々は重めのうざバングがかっこよくてそれが気に入ってポチったウィッグだし、周囲にも「男前!!」って好評だったものの。

わたし男前キャラ向いてなかった!!
知ってたけど。
残念。

いやそれなりには楽しかったんですけどね、非日常っぽくて。
ちょっと疲れて来ちゃったかな。


そんなこんなで動画を横目に寄り目で産毛カットとやらに挑戦し、その後四苦八苦しながら前髪を切ってシャギーを入れ、何とか顔周りのラインを繋げてもみあげも元々より軽くして。

慣れ親しんだ感じの軽めでギザギザ前髪にしたら、めっちゃらしくなってすぽーんと心が軽くなりました。

何だろう、脱毛始まって以来初めて自分らしい輪郭を取り戻した感じ。

勿論、あーこの人自分で切っちゃったんだな感はまったく持って否めていないのですが、それでも男前キャラよりは随分しっくり収まった。

ファッションウィッグは締め付けがやっぱりしんどいかもなあと思っていたのも、そう言えばゴム部分は伸ばすのが基本だよと思い立って、壊れる直前まで頑張る勢いでぎゅーぎゅー引っ張ったらだいぶ楽になったし。

色々良いのでは。
明日被って出かけるのが楽しみまである。

初めてウィッグいいかもなって気分になれた。
おっそいスタートラインだけどまあ、そんな人生だよねいつも。


それにしてもやっぱり餅は餅屋ですね。
当たり前だけど美容師さんの技術ってやっぱすごい。
手順とか手つきを思い出してやってみたけど、まあ無理。

そして男前をキープしてる人たちもすごいなって。
妙な学びを得た。

私には無ー理ー。


さて。
ウィッグがしっくり来て心が軽くなったからか久々の投与日を無事乗り越えて安心したからかからかシンプルに氷を食べ過ぎてお腹が壊れかかったのか、久々に腸からどーんと大きなお便りが届きました。

うんこ製造マシーンとしてはしばらく、硬い訳ではないのになんかちゃんと出てこないって言う便秘と呼ぶのかそうでないのかみたいな謎の調子が続いてたんですけど、急に快調。

ちなみに輪郭は保ちつつ理想よりはだいぶ柔らか目の感じ。

ぼんやりと、こんな人生が送れたらいいのかなあと思いました。

どうにも両極端になりがちなので、色々と。
らしさを保ちつつ柔軟に生きていけたらいいのかもなって。


あ、決してうんこな人生を送りたいと言う意味ではないのでそこはお間違い無いようお願いしたく。

そのような心持ちで行けたらいいなって。


だから、うんこな心ではないんですってば!

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