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大丈夫だ問題ない@ちっぱいが乳がんになりました
えっとタイトルはなんかフラグ立ってない? 大丈夫そ?
さておき。
化学療法の開始を8日後に控えて、今日は仕事帰りユニクロに寄って点滴中に着る前開きの服をゲットしてきました。
元々はブラトップを買い足そうと思って行ったのに、ジップアップのニットが存外可愛かったのにテンション上がって肝心のブラトップを買い忘れて帰ってきた初冬の私でございます皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
ちなみに買ってきたニットはローゲージのごっつ目で多分アウター想定なんだと思うんだけど、もう無理やりインナーとして着こなしてやろうと思います。
とりあえず二月いっぱいはこれで乗り切れると思ってるけどどうかな。
そして三ヶ月あるので春先のことはまたおいおい。
何でこんなに前開きの服で大騒ぎしているのかと言うと。
CVポートを鎖骨下に留置したので、抗がん剤の点滴を受けるときに前開きの服できてくださいねと言われていて。
なんだけど、私は普段大きめなプルオーバーばっかり着ていて、所謂きちんと系のお洋服を一切持っておらず全く似合いもしないタチで。
当然持ってる服もお店で目につく服も前が開いたりなんかはしていないのに前開きの服が必要と言われて、気に染まない服を着て出かけるのが本当に苦手なのに全くどうしたもんかなあと途方に暮れていた訳です。
それでも、いくら苦手でも絶対要るんだからと思ってネルシャツ辺りを歯を食いしばって買って帰ろうと思ってたのですが。
斜め奥のゾーンに救世主(ジップアップニット)がいました。
XLを試着してみたら普段の着こなしに近くて、何なら前開き縛りがなくてもこれ買ってたかもぐらいの感じ。
むしろ可愛い。
セルフレジまでスキップの勢いでした。
(その勢いでブラトップの売り場をすっ飛ばした)
そうそう、実は先週末に髪も切ってきて。
ここ数年背中に届くロングだったのをバッサリすっぱりベリーショートにしてきました。
そこそこ長い付き合いの美容師さんに、迷ったけど事情を話してお願いしたら「任してください!」って渾身のカットで仕上げてくれて。
十数年ぶりのショートはお陰様で周りの人にも超好評です。
うん、知ってた。
長いの似合わないって知ってた。
なんかね。
「ある程度長いほうが好きかなあ」みたいな何気ない一言に囚われてたりとか。
趣味のダンスで長いほうが便利だとかもあって伸ばしてたんですけど。
すっぱり切ってみたら体重は増えてるのに体型まで軽やかに見えて、むしろご機嫌になったりして。
いっそ自分らしい自分に戻ったようなスッキリ感と言うか、何ならしがらみから解き放たれた感まである。
同時に、長いものに巻かれてるような顔してた自分が再び先鋭化されたような、ちょっとしたヒリヒリ感みたいなのもあったりします。
髪型ひとつで大袈裟なんだけど、でもまあこの感覚は必要な崖っぷち感というか、自分自身の足で立っているためにはきっと良い要素なんじゃないかな。
改めて文字にするとなかなかにきついけど。
そして家に帰り着いたらばちょっと重めの宅急便が鎮座しており。
なんと早くもアニちゃんマークのひんやり帽子が届いていました。
えっちょっと仕事早すぎない?
大変にありがたいことです。
で、届いたらとりあえず開けますよね。
そんで開けたからにはまだ常温だけど保冷剤入れて一旦被ってみますよね。
…案外可愛い。
オフィスカジュアルなんかには流石に難しそうだけど、私の服装だったらこれ、案外家から被って行けるんじゃぐらいの。
電車乗っててもちょっと個性的な帽子かぶってる人いるなーぐらいで済みそうって言うか。
いや流石にやらないけれども。
て言うかひんやり帽子が異様に似合うの、多分ベリーショートにしたからだな。
帰ってきてでっかいピアスつけたまま試着してみたんだけど、笑うぐらい収まり良かった。
これさあ、むしろ禿げてからも帽子にでっかいピアスしといたら良くない?
自分のことは、好みははっきりしてるけどあんまり服とか見た目に拘らない方だと思ってたんです。
実際、許されるならある程度似合う同じ服を何枚も買って毎日同じ格好で出かけたいぐらいの気持ちで日常を過ごしてて。
けど、好きになれない前開きの服を着なくちゃとか、もしかしたら奇異に見えるかも知れないひんやり帽子を自主的に被るとか言うことが、自分にとってはすごくストレスで心の障壁だったんだなって気が付いた。
私という生き物は案外見た目に気を張って生きていたのかなあとか、改めて新鮮な発見をしたような気分になりました。
まあでも可愛い服とかアイテムはやっぱり気分上がるから。
加えてこんな程度で自分のご機嫌がマシになるんだったらお安いもんなんだ。
実際には治療が進んだらどんどんと外見に割く体力も精神力も削がれて行くんだろうとは思うんですが。
まあ、先々はその時々のバランスで。
とりあえずは最低限化学療法に挑むための武装を整えていると言うか、せめて自分らしい姿で挑めるように最後の抵抗をしていると言うか。
いや、そんな小難しいもんじゃないな。
あれです、服を買いに行くための服を手に入れた、みたいな感じ。
うん、これが一番しっくりくる。
なんなん、そんなん最強やん。
大丈夫だ、問題ない!
多分?