英語で確実に偏差値70を取る方法
「確実に」とか書くとすごくちんけに見えますが絶対に取れます。
英語は数学、国語と違って問題との相性とか、運みたいなものが本当に関係ありません。必要な力を積み上げれば着実に点数は伸びます。
英語学習の大前提
7月の進研模試の結果がもう返ってきたと思います。ここでは、一人ひとりの点数に触れるようなことはしません。点数以前に、把握しておかないと絶対にいけないことがあるんです。
あなたは、自分がその英語の点数を取った「理由」がなにかわかりますか?
もっと言うなら具体的にどの教材が点数に影響したかわかりますか?
これがわかっていなければ、たとえ今回ちょっといい点数が取れていたとしても絶対に続きません。逆に言えば、それさえわかっていれば今回点数が低かったとしても確実に成長を重ねられます。
上の2つの質問により正確に答えられれば答えられるほど良いです。具体的に言えば
「今回点数が伸びたのはターゲット1900の1500~1900部分の精度を高め、わからない単語がなくなったからだ」
「今回点数が伸びなかったのは、英文解釈の技術が低く、正確に文章を把握して記述問題を書くことができなかったからだ」
これくらいの分析は最低限しなければいけません。
「学校の勉強をがんばったから点数が伸びた」
「勉強をサボったから点数が悪かった」
みたいなのは論外です。なぜここまで分析の大切さを強調するかというと、ここができてないととにかく次に繋がらないし、一生暗闇を彷徨うことになるんです。あとの章でも書きますが、目的が不明もしくは目的が明確ではない教材は一切使わないでください(学校で配られる英語の読み物みたいなものがありますが本当に論外です。)
「捨てる勇気」を持て
さっきも書きましたが、目的が不明な教材や、目的が明確ではない教材は本当に英語学習のガンです。しかし残念ながら、ほとんどの学校教材は目的が不明ないしは明確ではありません。
ここで言う「目的が明確」というのは、おそらく皆さんが思っている以上に厳しい基準で考えています。
具体的には、
・英語のどの技術を伸ばすものか明確
・どのレベル帯の参考書か明確
・どういうアプローチでその技術を伸ばすのか明確
この3つをすべて満たしていないと、価値のある教材であるとは言えませんし、使いこなすのは難しいです。
「学校の教材でも目的がわかるからいいじゃないか」という人がいますが、レベル帯やアプローチという視点が抜け落ちているんです。具体的な参考書をあげると、学校教材で数研出版の文法ワークのようなものがたいてい配られると思います。そういったものに共通して言えるのが、レベル帯やアプローチが不明確なんです。この教材はいつ使うのが最適なのか、自分をどのレベルからどのレベルまで成長させてくれるのか、というのがはっきりしている学校教材を見たことがありません。(学校教材にはシンプルに分かりにくい、答えが配られないなど論外すぎる問題もありますしね。)
それに比べ英文法でいえば英文法ポラリスは本当に素晴らしいです。なんの技術を伸ばす参考書かはいうまでもありませんが、レベルがとにかく明確(どの大学のレベルかが書いてあります)で、わかりやすい解説と適切なレベルの問題演習というアプローチを用いる参考書です。
今ここで効率の悪い教材を捨てる勇気を持たないと、どんどん取り返しがつかなくなります。「同じ教材を使い続けなければいけない」というバイアスがどんどん強くなって、目的もわからないまま、自分の勉強の何がだめなのかを理解しないまま暗闇をさまよい続けることになってしまうんです。
とにかく、非効率な教材(とくに学校教材)は捨ててください。
学校への依存は破滅を呼ぶ
英語学習での第一ステップは学校依存を解消することです。本当にそれができなければ話になりません(この章はもう学校に依存していない人は飛ばしてもらって構いません。)
学校への依存は本当に、誇張無しで「破滅」を呼びます。適切な知識がないまま学校のいうがままに勉強をしていると、いつしか自分の英語学習の手札が「学校」しかなくなり、取り返しがつかなくなります。
その上さきほどの章でも書いた通り学校教材は本当に非効率的です。
一度参考書学習に舵を取ればたくさんの手札が手に入ります。
「この参考書Aは自分にはあってないから、参考書Bを使おう」
というように、自分にもっとも適した手札を使うことができるようになるんです。短い章になりますが、とにかく
学校依存をやめろ!学校教材を捨てろ!ということです
才能に溢れた人間に騙されるな
僕たちは基本的に凡人です。特別な才能はありません。だからこそ、才能のある人間よりも効率的で、最短の道を突き進む必要があるんです。
才能のある人間はことあるごとに参考書学習など、「革新的な勉強法」を否定したがります。「学校の勉強をすれば東大にいける」「洋楽を聞いて英語の記事を読めば英語の点数が取れる」などなど、うんざりするような話ばかり聞こえてきます。確かに本物の天才ならそれでも点数は伸びるかもしれません。でもとにかく再現性が低い。
才能のある天才がなぜそんなことばっかり言うかというと、自分はそれで何も困ってないし、むしろ自分の勉強法より効率がいいなどと言われると腹が立つからです。本当に自己中心的な人たちなんです。そんな人達のテキトーな発言には耳を傾けないでください。僕や僕の大切な仲間は才能なんて一切ないなかで泥臭く最短の道を突き進んで結果を出してきました。
そういう人間のほうがよっぽど信頼できると思いませんか?(彼女に引っ張られんなよ!)
偏差値70を取る具体的な方法論
ここでは具体的な方法論を話します。
単語
本当に初歩から始めるのであればまずはターゲット1200から始めてください。そして、ある程度基礎がついてる人でもターゲット1400は経由してほしいです。レベルの高い高校に通っていて、基礎単語は習得済みだという人はターゲット1900から始めましょう。
ここで使う単語帳は絶対にターゲットです。リープやシス単といった単語帳には色々と問題があります。例えばリープであれば余計な情報が多すぎです。対義語、類義語なんて覚える意味はありませんし、文章量が多くなってかさばるだけです(というかその対義語や類義語が後半ででてきたりします)。シス単はレイアウトが見にくい。ターゲットは「ターゲットの友」というアプリがあって、本当に使いやすいです。音声を流すとかはもちろんのこと、単語クイズも使えます。課金すればですが、ターゲットの友だけで英単語学習が完結してしまうくらいです。このように、明らかにターゲットが最も優れています。「今まで使ってきたから」などという言い訳をしてしまうと、効率の悪い単語帳をつかい続けることになります。
覚え方は武田塾式がベストです。具体的には10単語まずは覚えて、その10単語をテスト。それをクリアしたら次の10単語に行く、というのを繰り返し、50単語までいったら1-50までをテストします。同じことを50-100でもやり、最後に1-100のテストをすると言った感じです。自分の場合はこれを1-1900まで繰り返し、九割は頭に入りました。書き忘れてましたが、ターゲット1200や1400を使う人は、全単語で正答率がおよそ九割になればもう次に進んでいいと思います。
覚えるのは赤字のみで大丈夫です。
ターゲット1900の赤字部分を九割答えられれば、進研模試の単語でわからない単語はなくなるでしょう。
文法
1からはじめる人は、まずは大岩のいちばんはじめの英文法を3周してください。3周というのは、解説を読む→問題を解くというのを3周です。3周と言われると多く聞こえるかもしれませんが、文量や問題量は少なく、すぐに3周できます。
そして次。いちばん大切なのが「英文法ポラリス1」です。
「おいおい、そんなものもうとっくの昔に終わらせたよ」という人も絶対にもう一回やってください(もし偏差値70が取れていないのなら)
ポラリスも「最低」3周してください。手順は大岩と同じです。正解率は単語と違って100%を目指してほしい。たまに慣用表現や熟語がでてきますが、それも基本的には全部覚えてほしいです(というか何周もやるうちに自然と覚えていきます。)
とにかく、このポラリス1をどれだけ完璧にできるかが鍵です。「模試に英文法の問題は出ないじゃないか!」という人がたまにいますが、長文読解をするうえで英文法の理解は必須です。文構造によって文の意味が正反対になたりします。(ちなみに僕は英文法ポラリスを6周しました)
どうしても飽き性でポラリス何周もできない、という人は
ポラリス2周→英文法レベル別問題集4を2周
でも構いません(ただ英文法の本質的理解がしにくいしお金もかかるのでおすすめはしません。)
とにかく!ポラリスを愛してポラリスを完全に攻略してください!
自分でも本当に6周する必要があったかはわかりませんが、英文法の基礎は完全につかめました。
英文解釈
肘井の英文読解のための英文法(ピンク色のやつ)を2周してください。いつも通り、解説→問題を2週です。気をつけてほしいのが、この参考書はとにかく問題の解説の理解が大事です。(やってるうちにわからないことが出てくると思うので質問してくれれば丁寧に答えます)
この参考書の目的は、「英文解釈を用いて英語の点数を伸ばす!」というよりは、次の点数を爆発させる参考書につなげるための参考書という感じです。(なので最悪一周でも良い)
ここからが大切です。僕が実際にやったやり方とは違いますが、次に
「英文解釈ポラリス1」
を進めます。これ、本当に良書です。これをやるとやらないとでは長文の読みやすさが全く違います。今までの参考書と違って、何周もやる必要はありません。一周したあとに、音読を通して何回も復習しましょう。
この参考書は具体的なやり方が本当に丁寧に書いてあるので実際に読んでもらったほうが早いと思います(そういう意味でも本当に素晴らしい。)
余裕がある人は、このあとに英語長文rules1をやるのがおすすめです。これも具体的なやり方は本書に丁寧に書いてあるのでやりかたは省略します。
目的はとにかく長文になれること。英文解釈ポラリスの実践場だと思いましょう(ただ、正直やらなくても偏差値70は取れると思います。
勉強の流れ
単語はつねに継続してやりましょう。たとえ九割達成したとしても、一定時間単語にかけてください(だいたい総勉強時間の四分の一くらい)
まずは英文法から初めて、ポラリスを完遂したら英文解釈に入ります。
具体的に書くと、
大岩→ポラリス→肘井→英文解釈ポラリス→rules
です。(ちなみにこれをこなせば理論上日東駒専レベルの入試なら解けます)
時間に余裕があれば、英文法ポラリス2に入るか、英文法ポラリス1の復習をしましょう。
まとめ
いつもの感じで各章のまとめを端的に書きます(方法論はしっかり読んでほしいです)
「捨てる勇気」を持て
→非効率的な教材を捨てましょう。一刻も早く捨てる勇気を持たないと、本当に取り返しのつかないことになります。
学校への依存は破滅を呼ぶ
→学校に依存してしまうと、非効率であっていない勉強しかできなくなりますし、依存が長くなればなるほどそれが手放せなくなります。
才能に溢れた人間に騙されるな
→世の中にはうんざりするような天才がたくさんいます。ですが僕たちは凡人です。自己中心的で発言に責任をもたない天才のテキトーな発言に騙されて被害者になってはいけません。
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