<まっしー運命学研究所>理想世界2
ども、前回の続きです。
太字は父です。
「未来の道具を作る意味は、人次第ってわかるよね。
ドラえもんの映画はそういうことを考えさせられる話ばかりなんだよ。
鉄人兵団では、競争することは正しいことばかりなのか?とか
ひみつ道具博物館では、人工太陽のような超巨大なエネルギーとの付き合い方。
ほぼ前作にメッセージがある。
まあ簡単に言えば皆んなが道具で空を自由に飛べたら落ちたり事故が多発して、大問題になるってことを考えなきゃならん。」
「じゃあずっと作らなきゃいいやん」
「う〜んそやな〜。それじゃ夢が無いやろ。
じゃあちょっと聞くね?
大人は楽しそう?」
「んー、お金もあるし、車も乗れるし好きなこと出来てるから楽しそうに見える」
「それだよ。
何が楽しいかってのは夢に繋がってる。
欲しい物があるって大事なことなのね。
ただ、物が中心である以上ずっと追い続けることになる。
本来その楽しいって思えることがメインであって、物は補助的なものなのに、殆どの人が物がメインになってるよね。」
「欲しいものは欲しいから仕方ないやん」
「その考え方は物に振り回される。
もしひみつ道具みたいな夢の道具があったら、振り回されるでしょうね。
まあ結局のところこんな話つまんないよね。
夢を持つことに何かと理由を付けて諦める日々を生活してるんだよってことだけ分かって貰えれば良い。」
「物がダメなら何なら良いの?」
「物を欲しがること中心であることが危なっかしいんだよってだけね。
別にダメでもないよ。
あえて何を欲しがるのは良いかって言ったら、誰かに優しくしたりされたり、笑わせたりもらったり、誰かが喜べるようなことを出来るようになりたいと思うこと。
理想を言えば、自分の持っているお金にしても物にしても喜んで貰えるなら簡単にあげることが出来る人。
ドラえもんの未来はそういった感覚の人が大半を占めなければ無理でしょうな」
「それって誰か1人が一人占めをするだけで壊れちゃうよ。お菓子を分けるのとおんなじやん。」
「流石やのぅ。
それを大人達が真顔でやってるわけです。」
「…大人って一体。」
「いずれはさ、頭の良い機械が便利な機械を自動で作るようになって、物は溢れると思う。
そんな未来になれば一体私達は何を追ってたんだってなる。
人っていっぱいある物に関心を持たないよね?」
「うん。多分家がお菓子で溢れていたらそんなに食べない。
それとねお父さん、うちはそんな大人にならないよ。」
「…最高か!(😭)」
…つづく