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<まっしー運命学研究所>理想世界8

前回の続きです。

「おぬしの考えていることは手にとるように分かるぞ。
何しろ同一人物が書いておるからな。
この世の根源の存在が皆同じだということと似たようなものじゃ。」

「え?どういうことです?」

「それを感じたものにしか解らず
世界観か拡がれば見えて来ることも同じじゃ。
まあ良い、一つの記事には一つの話をすると良いぞ。」

「(記事?)
人類は価値観を変える時です。
価値観について語ります。
よくある傾向なのが、実物とイメージがかけ離れていてもイメージが先行し、判断材料や価値基準になっていることです。

例えば有名人とて一人の人間。
確かに人々に与える影響は大きく並々ならぬ苦労人であると思われます。
オーラの話もありますし、一概には言えませんが崇拝する人は多くいます。
憧れることは良いことですがね。

これもそうです。
実物との差が見えず、イメージが先行している側面があることを知った上で憧れるべきだと思うのであります。

次々入れ替わるスター。
人物像を深掘り出来ず、その人の人間性はどこかへ行ってしまい、表面の顔しか分からない状態で憧れている。
逆に失礼って思いますね。

これは、音楽や服、流行りの食べ物、新しいテクノロジー、ビジネスと凡ゆるものの表面しか見ずに側面を理解出来ない風潮が人々の価値基準になっているということです。

全否定してもつまらない人間になりますし、そんな中でも感動的作品は産まれて来ますし全てが悪い訳ではないです。
見えていない所の歪みが今顕著に現れていることを一つの学びとすることが大事だと思います。」

「それはごもっともだがな。
それを言われても意味が通じない人に話してどうじゃ?
外国語で話をされているかの如く理解されないのであろう。

昔から人々に教えを説く者はいる。
歴史に名を残す様な者は結局人の総意に望まれた者。
運命の力じゃの。
理想がおぬし自身に影響する力を理解しているのは分かる。

しかしそれを力説されても思考が別の所にある人には殆どが迷惑でしかない。
人の総意を変える程の現実を引き起こす力を望んでいるのであろう?

有名でもなく影響力も低いおぬしがどうやって人々の心を打つ?」

「やはり、より具体性をもって事細かく想像し、人にこうあるべきとかこれは良くないとかを伝えるのではなく、ただただ想像を深くすべきなのでしょうか?」

「悪を倒す者として力を付ければその跳ね返りを必ず受ける。
間違いを指摘しあるべき姿を主張すれば論争が起こる。
これは要らないものだと捨てようとすれば勝手に捨てるなと反感を買う。

だからな、こんな世界が有ったらと目を輝かせ追い続ける姿の方が良い。
それはおぬし自身分かっていることであろう。

新しい価値観を広げたいのであれば、起こることの全てを良い方向に考えられる技を持っておればそれで良いのではないのか?

時代の先端はもう切り替わっておる。
それを味わうことが出来る者から滲み出て来る幸福感や達成感、喜びが人を変える。
大きな力じゃ。
自分が変えたなどと思うではないぞ。
また、おぬしが出来なくてもな、人知れずとも発想したものは、然るべき者の目に止まり影響し、その人間が更に広げてくれることもある。

方法論などどうでも良い。
必然的に大きな変化は起こる。」

「そうですね!想像の連鎖の一部になることが出来ていて、そこにその現実を迎える喜びがあればそれで良いですね!」

「では手始めに娘のお小遣いを増やすのじゃ!」

「は、はい分かりました、そう…ってかおいおい君は娘ちゃんやろ!
上手いこと状況を使いよってからに。」


                 …続く

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