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【2021オフレビュー】MIL、立ち回り光るバイヤー
MILは引き続きコンテンダーとして立ち回りました。5件の主なトレード全ては買い手としての動きとなりました。ファームシステムは薄いものの、上位のプロスペクトを守りつつ、サテライトとして優秀な選手を効果的に補強しました。
〇MILの主要なトレード一覧
〇レビュー
2021年にウィリー・アダメスやロウディ・テレスをトレードで獲得したのに比較すると地味な選手が続きましたが、右のパワーバットとペドロ・セベリーノの出場停止に伴う捕手の補強を着実に行いました。財政的にもファームの厚さ的にもコンテンダーとして派手な補強は難しいところですが、地区内で勝ち抜くだけの補強を比較的小さな見返りで行うことができたと思います。
※MILの2021年オフトレード
〇2022年以降の見通し
イエリッチやケイン、JBJ(2021年オフに放出)らが不調ながらもプレーオフ進出は果たしており、2022年限りでケインの契約も終わることから、今後もコンテンダー寄りの動きはできるのではないかと思います。現状はコービン、ウッドラフ、ペラルタの3本柱を中心とした投手陣を活かしながら、野手陣はイエリッチ以外を比較的安価な選手で固める形が奏功している印象です。
もっとも、今後数年はさすがに投手陣を維持するのは厳しいと思うのでエースクラスの3人と試合的なリリーバーであるジョシュ・ヘイダーをタイミングを見極めながら放出しなければならない時期が来るでしょう。彼らを売る場合、同地区の他球団の状況次第では、完全に再建しなくてもCLEのように持続的に勝負できるだけの見返りを引っ張れると思います。勝負が厳しければ既に4年連続でプレーオフに進出しているので完全な再建に舵を切ればいいといったところでしょう。
いずれにしても買い手として立ち回るときの要領の良さで群を抜いているスターンズ・アーノルド体制が続く限り、2~3年はコンテンダーとしての立ち位置を守ることができるとみています。
※画像はMLB公式