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【MLBトレード】モンタスらのNYY入り

 NYYがOAKからフランキー・モンタス(残り1年半)、ルー・トリビーノ(残り2年半)を獲得しました。OAKはケン・ウォルディチャック(残り6年)、ルイス・メディーナ(残り6年)、クーパー・ボウマン(残り6年)、JP.シアーズを獲得。

〇ファーストインプレッション

 MLB最高勝率ペースだったものの、7月に入って失速気味だったNYYが先発投手アップグレードに成功し、来季のローテの安定感も増しました。ハードストワーのトリビーノを獲得できたのも◎です。一方、OAKはルイス・カスティーヨとモンタスの差を考慮してもインパクト不足の見返りとなってしまった印象です。

〇NYYサイド

 セベリーノの離脱により、穴埋めで起用したドミンゴ・ジャーマンが連続で5回持たず、意外に先発の層が薄いことを露呈したところ、ローテ上位の投手を加え、プレーオフでの勝利に向けてローテを改善できました。テイロン、モンゴメリーが4~5番手になるので、ローテ5人だけを見れば、かなり強力です。テイロンが今オフにFAとなりので、来季もキープできるモンタスはローテの質の維持という点でも大きなものだったと思います。

 また、トリビーノの獲得も小さくありません。PITで伸び悩んでいたホルムズを勝ちパターンに育てるなど、ハードスロワーを用いるのが巧いだけに、実績十分でまだ若いトリビーノであれば、戦力化できる可能性は低くないと思います。

〇OAKサイド

 まず、CINがSEAから手に入れたルイス・カスティーヨの見返りと比較すると、大きく見劣りするというのが第一感です。ちょうどソニー・グレイをトレード放出したときのがっかり感に似ています。

 中身は即戦力投手2人とMLBまで遠い選手2人となりました。今季MLBデビューしたシアーズは、左としては球速があり、スライダーがいいのでローテで使えばすぐに結果が出そうです。あとは最も評価が高いウォルディチャックが結果を出せるかがカギとなりそうです。残りの2人はNYYの傘下TOP30内かもしれませんが、スタッツ的には期待薄な印象です。

〇総評

 トレード単体としても来季以降の中長期的な編成のバランスから見てもNYYが成功と収めたトレードと言っていいでしょう。OAKフロントは、意味のあるトレードでなければ出すことはない的なコメントをしていたと思いますが、あれはなんだったのか?と感じました。ただ、セミエンのおまけだったバシットをあれだけの投手に育てただけに、上位2人の投手をローテ投手にできるか注目です。

※画像はMLB公式



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