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カルロス・コレア400Mディールの可能性

 MLBが12月にロックアウト入りして以来、やっと労使の交渉が前進しつつあり、様々な噂報道がポチポチ出てきています。まだまだ、大物FA選手が残る中、一番の目玉がHOUからFAとなったカルロス・コレアであることは間違いないでしょう。若手ショートがFA、エクステンションで300M超の契約を得ることが珍しくなくなった中、コレアがどの程度の契約を手にするか考えてみたいと思います。

〇明らかに耐久性で劣るコレア

 個人的にコレアは400Mに値する素晴らしい遊撃手だと思っていました。「いました」という過去形なのは、やはり耐久性の面でコーリー・シーガー同様の懸念があると分かったためです。下の表は総額200M以上かつ1年あたり30Mを超える野手のAAVなのですが、コレアはシーガーとあまり変わりません。まあ、調べなくても分かるだろと言われても仕方ないくらいコレアは離脱が多い選手でしたが。。。

 シーガー同様に規定打席にギリギリ達するかどうかという稼働率という点で見ると中々、400Mというのは想像しづらいところではあります。

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※fWARは5未満を薄い青、4未満を濃い青、消化割合は1.1未満を薄い青、1.0未満を濃い青にしています。
※2020年シーズンのfWARは162試合に単純換算
※参考

〇他選手と比較からの見込み

 とはいえ、実際にシーガーは稼働率で劣後しながらも10年325Mの契約を得られました。FA市場での評価がそうであれば、コレアも当然こちらを基準に見なければならないでしょう。

 コレアの強みとして契約1年目が27歳であるという若さが挙げられます。これはマチャドに次いでトラウトに並ぶ若さです。契約開始年齢の早さを考慮すると、トラウト、ベッツの12年ほどではなくとも11年契約は得られるのではないでしょうか?11年契約であれば契約終了時の年齢はシーガーと同じになります。

 そのうえで単純にシーガーと同じAAV32.5Mであれば11年357.5Mとなりますが、リンドーアと同じ34Mに引き上げれば11年374Mまで上がります。また、逆算すれば、AAV36.4Mで11年400M超となりますが、1年当たりで見てリンドーアより2.4Mというのは違和感がないように見えます。一方、トラウト超えのAAVになってしまうという見方をすると、違和感が強いと思います。

〇結論

 色々とごちゃごちゃ書きましたが、現実的にはシーガーより条件はいいがAAVが35Mを超えることはないのではないでしょうか。個人的には契約年数11年、AAV33Mで総額363Mとなるので、キリよく11年360M(AAV約32.7M)くらいだと考えます。シーガー比で年数+1年、AAVは0.2M上乗せというのは悪くない線だと思いませんか?ということで表題にある可能性は限りなくゼロだと思います。

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