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【Netflix】アイ・アム・ア・キラー ~殺人鬼の独白~ シーズン4 第1話 家庭環境


アイ・アム・ア・キラーは私がドキュメンタリーにハマるきっかけになった番組の1つだ。
殺人の罪で収監されている人物のインタビューを中心に被害者家族、加害者家族、その友人、捜査官、弁護側、検察官などにもインタビューする。
ドキュメンタリー番組としては1話が45分程度と簡潔ではあるが、十分な取材がされているように思う。
シーズン1~3を見た限りでは反省よりも刑務所を出たいと思っている囚人が8割といった印象だ。
反省の色が見えない囚人もいたように思う。
最近になってNetflixのトップ画面にシーズン5の配信が近いとの表示がされ、そういえばシーズン4を見てないなと思いたち久しぶりに見始めた次第だ。

さて、シーズン4の1話はアンソニー・スタンディファーという黒人男性だ。
仲間からの依頼で麻薬売人の家に盗みに入ったが間違っており、老女がいただけであったが、顔を見られたため殺害したという凶悪な事件を起こした。
事件後、捜査は行き詰まったがアンソニーの仲間が彼を売ったため、逮捕され裁判で懲役60年の判決を受けた。
現時点で服役期間は13年程度だ。

番組の焦点は彼の生い立ちだ。
父親からの虐待、薬物中毒の母親は姉に彼を預けるも姉もまた面倒を見ることができず施設へ。
孤立した少年が居場所を求めギャングになるパターンは多い。
番組には母親、姉ともインタビューに応じ、自分が見捨てなければ事件はなかったと後悔の念を語っていた。
アンソニー自身も盗みに入った家で顔を見られたからと殺害するなどとんでもないことだと今ならわかると語っているが、生い立ちが悲惨であると殺害したらどうなるかといった先のことなど考えることができないのだ。
ただ彼の場合はまだ若いこともあり今後教育を受けることができれば更生の可能性はあると思う。

このシリーズとは別で、
アイ・アム・ア・キラー: 苦悩と葛藤、釈放後に向き合うもの
というスピンオフがある。
仮釈放になる男性を取材した長編だ。
事件や生い立ちはアンソニーと似ていて30年服役し仮釈放となる。
彼の場合は更生できた好例と言えると思う。

アンソニーの話に戻るが、そもそも、なんで母親は薬物中毒なのか、なんでDV男と一緒になるのか。
このシリーズ、8割9割が親はDVだ。
DVがいかに犯罪と結びついているか考えさせられる。


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