どうする海子？(18)湿り気

　海子は一緒に行く事に同意した　それがあちらの望みだしいきなり知らない弟とふたりになるのも不安があった　それに…　未経験の複数にも少しだけ興味があった…
　弟と落ち合い　特に会話も無く３人でホテルに入った　弟が姉に「マスク見せて」と言うと　姉が海子の湿り気を吸ったマスクを手渡した
　海子は自分の一部だった様なマスクが勝手にやりとりされてしまっているのを不思議な気分で傍観していた
　弟はマスクの内側に鼻を近づけてスンスンと嗅ぐとにこやかに「海子さん　マスクでこの素敵な匂い　ずっと嗅いでたんだよね？」と辱める
　直前で中断してしまった行為のそれまでの流れを思い出し　じわじわと興奮が戻ってきた　いつのまにかマスクが興奮のきっかけになるようにしつけられてしまっている事に気づいていないけど…
　海子は真っ赤になりコクンと頷くしかなかった
どうする海子？(続く)