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どうする海子?(7)優しくゆっくり
繋いだ手の海子の手の甲を自分に押し付けて状況を確認させる 大胆な行動の割に顔は真っ赤で意外と純情なのかも
海子は手の甲の当てられた位置をじっと見てしまう
「凄いね……」
そして今度はゆっくりと海子のへそあたりに繋いだ手の自分の甲をあてて 「いい?」と聞く
海子は「うん」と頷くと 繋いだ手を自分で下へ誘ってから手をほどいた 繋いだ手の甲じゃ触りにくいだろうし……
カーブに優しくゆっくりそっと手を触れ 逆の手で海子の手を掴み自分に導いた 掌で御互いの興奮のありかを丁寧にさすり確認する
海子のマスクの中は熱く湿ってきた 気持ちが昂るとマスクの恥ずべき自分の匂いも 今の気持ちにふさわしく悪くない気がしてくる
男は自分のしていたマスクを外し 興奮気味の声で「熱くなってるね きっと素敵な匂いで湿ってるよね これを着けて……」と手渡す
どうする海子?(続く)